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南スーダン自衛隊PKO派遣が批判さるべき本当の理由
http://kenpo9.com/archives/1542
2017-05-28 天木直人のブログ
南スーダン自衛隊PKO派遣がすべて撤収された。
なぜ南スーダン自衛隊PKO派遣が批判されたのか。
それは、憲法9条違反はもちろんのこと、PKO五原則にさえも違反して、自衛隊が紛争地域に派遣されたからだ。
それをゴマますために嘘をつき、その嘘がばれるのを恐れて内部報告書を隠ぺいしようとしたからだ。
しかし、南スーダン自衛隊PKOが批判さるべき本当の理由は、別のところにある。
それを、きょう5月28日の毎日新聞紙上で、栗本英世という大阪大学教授が見事に語っている。
すべてを引用したいところだが、著作権の都合上、その要旨を述べればこうだ。
すなわち栗本教授は、まず南スーダンの状況を次のように説明している。
南スーダンは、2011年に独立する前から数十の軍閥が存在し、それをひとつに統合する過程でキール大統領派とマシャール副大統領(当時)派が対立し、その対立が2013年に内戦に発展し、いまやその内戦は民族紛争にまで悪化した。政府軍さえも統制がとれず、民間人への略奪やレイプなどが横行し、いまでは人口の3割ほどが国内外で避難生活を送り、人口の半分以上が飢えに苦しむ人道危機が派生している、と。
そしてその後でこう栗本教授はこう批判している。
「しかし、日本ではこうした状況が議論の中心になることはなく、現地で起こっていることが『戦闘』かどうかといった内向きの議論ばかりがなされて来た」
「日本はこのような南スーダンの危機にどう関わっていくのかこそ議論する必要があるのに、自衛隊が南スーダンから撤収後は、南スーダンへの関心が急速に薄れる事を危惧している」と。
まさに、これこそが、南スーダン自衛隊PKO派遣の本当の問題点なのである。
私はアフリカを担当する課長を3年ほどつとめていたからよくわかるが、いまの外務省は、アフリカの安定・開発の為の外交を放棄し、安倍首相に忖度してアフリカを利用する外交に堕してしまっている。
これはアフリカ軽視であり、アフリカ蔑視である。
南スーダン自衛隊PKO派遣が批判されるべき本当の理由は、この栗本教授の言葉の中にある(了)
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