http://www.asyura2.com/17/senkyo226/msg/290.html
Tweet |
共謀罪を恐れすぎるな
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-1644.html
2017-05-24 反戦な家づくり
昨日、共謀罪が衆院を通過した。
もはや、強行採決ということばすら陳腐である。
「そもそも」議論をしないのであるから、採決ですらない。
中身に一切関係ない、安倍官邸への忖度でしかない。
来週から参院に送られ、このまま行けば成立する。
もちろん、都議選があるし、森友や加計に蓋をするためには大幅延長はしないのではないかという観測もある。
参院野党が、本気で審議を止めまくり、なんとか時間切れに持ち込めれば、今国会は流れる可能性もなくはない。
しかし、残り15日間に強引に30時間を割り振って、会期内に「採決」してしまうことも、今の安倍官邸ならばやるかもしれない。
ネットの意見を見ていると、共謀罪が衆院を通過しただけで、足が震えたり食欲がなくなったりする人もいたようだ。
本当に成立してしまったら、共謀罪恐怖症でぶっ倒れるひとが出るかもしれない。
たしかに、共謀罪はそれほどに恐ろしい法律ではある。
先の記事にも書いたが、小面倒な解説をするよりも、治安維持法の復活と思っておけば間違いない。
昨日の夕方に梅田で行われた緊急抗議街宣でも、弁護士の方がマイクで学習会のような事細かなことを話しておられたが、道行く人は1分も聞いていないのだから、ワンフレーズで語らなければならない。
治安維持法の復活 という言い方に統一すればいいのに。
治安維持法こそは、軍事大国としての合理性すらぶっとんだあの戦争を支えた法律である。
戦前の日本は、軍国主義であることが問題だったと言うよりも、軍国としての合理性すら欠いていたこと。軍国日本としての合理的な判断をしようとするものまでを、弾圧してしまった、と言うところに最大の問題があった。
その象徴が、あの吉田茂の逮捕拘留である。
当時は外交官であり、戦争終結のための動きにかかわったとして、特高のスパイに捕まり、40日間ブタ箱に入れられた。
もとより、吉田茂や終戦工作をした人たちが反戦だったわけでも、まして共産主義者であったわけでもない。
おなじ軍国主義者であり、戦争での勝利を願っていたけれども、国家として生き延びていくためには終戦工作が必要だ と判断したに過ぎない。
共産主義を憎むこと、特高警察に勝るとも劣らない吉田茂、すなわち麻生太郎のじいさんまでも逮捕してしまうのが、治安維持法なのである。
一度成立してしまえば、条文などあってもなくても同じ。治安警察に全能をあたえてしまう。
罪や証拠はあとからいくらでも作れるのだから。
そんな治安維持法が、72年の時をこえて復活するのである。
そりゃ 体調壊すぐらい恐怖しても当然である。
■
その上で言いたいのは、共謀罪を恐れすぎるな ということだ。
なぜならば、共謀罪が成立しても、治安警察や公安の捜査の方法はさほど変わらないからだ。
逆の言い方をしたほうがいい。今でも、十分すぎるほど監視社会になっているからだ。
ただ、そのやり方が「合法化」され、別件逮捕ではなくそのもので逮捕できるようになるのが共謀罪だ。
これまでは、有印私文書偽造とか、威力業務妨害とか、公務執行妨害などで別件逮捕していたのもが、そういう迂回をせずに直接共謀罪で逮捕されるようになる。
治安警察にとっては、非常に使い勝手が良い法律だが、しかし、もしこれがなくても、同じような情報収集も弾圧もやってのけるのが、忍者以来の歴史を誇る日本の警察や公安だ。
警察にとっては、便利だけれど必須ではないのが共謀罪なのである。
恐れるな、と言うより、すでに恐ろしいことになってるんだぜ ということ。
ではなんで安倍官邸はこれほど強引に共謀罪を進めるのか。
わざと野党の標的になるような金田を大臣に据えて、会期ギリギリまで共謀罪で大騒ぎするのか。
それは、森友や加計を薄れさせるためだ。
とくに、森友は関係者の中枢である籠池が「裏切る」という、これまで安倍晋三が体験したことのない事態に立ち至っている。
加計も、文科省の元事務次官の前川が「出会い系バーの何が悪い」といって籠池なみに開き直るならば、安倍にとって一気に事態は深刻化する。
この二つの事件を封殺することが、安倍官邸にとっての最大の問題なのだ。
そのために、共謀罪を強引に推し進め、挙げ句の果てにほとんど意味のわからない改憲案まで出してきた。
今私たちに求められるのは、共謀罪を必要以上に恐れることではなく、本当に安倍晋三がまいっている森友と加計を責め続けることだ。
あわよくば耐えられなくなって辞職させるか、せめて自民党内での求心力を一気に低下させること。
この問題を責めることは、他でもたくさんやっているはずの、官有物を使った錬金術を抑止し、自民党の資金源を絞る効果がある。
安倍晋三が総裁でいるうちは、自民党議員は地元でも悪いことができない、という非常に窮屈な状況を強制することになる。
そうやって、安倍晋三と官邸チームの首をしめていくのである。
そのために、まずは森友と加計の問題で、責めて責めて責めまくろう。
共謀罪を恐れすぎたり、改憲に目を奪われたりすることは、チーム安倍の思う壺だ。
恐れすぎてはいけない。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK226掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。