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森友学園 疑惑をウヤムヤで終わらせるな! 隠し録音が証明した「財務省の大ウソ」と「アッキーの威光」
https://mainichi.jp/sunday/articles/20170508/org/00m/010/001000d
2017年5月9日 サンデー毎日
森友学園問題で、久々に“爆弾”が炸裂した。学園と財務省の交渉時の録音は、説明責任に背を向ける同省の不誠実さを際立たせた。さらに、学園の籠池泰典前理事長(64)の新証言で、安倍昭恵氏の関与の深さが改めて強調された格好だ。
「組織の判断として私が参った。田村室長は、参考人として本日の財政金融委員会に呼ばれる可能性もあるので、出席できない」
4月28日午後、衆院第1議員会館で開かれた森友学園(大阪市淀川区)に関する民進党の公開ヒアリングで、中尾睦(むつみ)・財務省理財局次長はこう主張した。
籠池氏はこの日午前、衆院第2議員会館で、同党のヒアリングに応じた。大阪府豊中市の小学校建設用地に埋まる生活ごみの処理を巡って昨年3月15日、財務省に交渉に訪れた際の様子を中心に、メディア関係者が見守る中、次々と新たな証言を繰り出した。「田村室長」とは、交渉時に応対した田村嘉啓(よしひろ)・同省国有財産審理室長のことだ。
籠池氏によると、胸ポケットに録音機をしのばせ、交渉を1時間半以上にわたって録音した。“身代わり出席”の中尾次長に、田村氏の出席を要請していた議員らは「露骨な田村隠しだ」と反発。これまで、田村氏はたびたび、同党のヒアリングに出席していただけに、反発は当然だろう。
メディアの前で、不誠実な対応を取らざるを得なかった財務省。録音と新証言が、それだけ同省を追い詰めているといえるのだ。
学園関係者によると、籠池氏と妻諄子氏が、交渉に至った経緯はこうだ。校舎建設工事中の昨年3月11日、用地からビニールや長靴、廃材が出たことが判明。「開校が遅れる」と危惧した籠池氏は、財務省本省担当者にアポイントメントを取ることを模索した。
この過程で、鴻池祥肇(よしただ)・自民党参院議員の事務所にアポ取りを依頼し、断られたことが明らかになっている。結局、同省近畿財務局担当者から田村室長の直通電話を聞き、直談判して交渉にこぎ着けたという。
録音が明確にした事実が三つある。
最初は、本誌5月7−14日号で詳報した「中道組メモ」が、財務省に手渡された点だ。メモは2015年9月4日、校舎建設前に土壌汚染除去工事を学園から請け負った「中道組」(大阪市都島区)などが、汚染土に含まれる産業廃棄物の処理について、財務局担当者と協議した議事録だ。
当時、建設用地を定期借地として借り受けていた学園が、処理費を立て替え、後に国から払い戻されることになっていた。メモからは、産廃を全部処理すれば、費用がかさみ予算が付かないとして、建設に支障のないごみを埋め戻す「場内処分」を、財務局が中道組などに依頼したことがうかがえる。
ヒアリングで、籠池氏は「メモは田村室長にも渡しております」と証言。録音では、諄子氏がメモの内容を説明した後、「それ、差し上げます」と発言している。一方、財務省は「受け取っていないと認識している」と、同党に答えた。
ちなみに、このメモには設計業者の次のような発言が記されている。
〈出土した産廃を場内処分する方法も考えるが森友学園への説明方法も難しい〉
つまり、校地にごみが残っていることを翌年3月時点まで知らなかったのは、関係者の中では籠池氏だけだったというわけだ。
二つ目は、政府が8億円値引きの根拠とする「新たなごみ」の存在がさらに揺らいだことだ。確かに、録音の中で籠池氏は「3メートル、2メートル、1メートルしか掘っていない。でも、その下にね、いっぱいたまってんですよ」と、深い層にごみがあるかのような発言をしている。
録音を黙殺する財務省の不誠実
だが、籠池氏は玉木雄一郎・民進党幹事長代理の質問に答え、交渉時の真意を明確にした。玉木氏の質問は次の通りだ。
「既にごみは把握していて(処理費を補償した際の)計算に入っていないのはおかしいではないか、という思いで財務省に押しかけたのか」「新規にごみが発見されて8億円引きますということではなく、元々存在していたものが、過小に評価されて『もっと引けるのではないか』と気付いたのが3月11日なのか」
籠池氏は明快に「おっしゃる通りです」と答えた。玉木氏が解説する。
「財務局は元々、建設に支障のないごみは補償に含めない方針だった。それが、籠池氏が談判して以降、急に8億円以上値引きした。本来対象外としていたごみの処理も補償するように基準を変えたわけです。交渉の際、籠池氏が名誉校長だった昭恵氏の名を強調したことが、影響しなかったとは言えないでしょう」
三つ目は、昭恵氏の関与の度合いがより深まったことだ。以下は、籠池氏の昭恵氏に関する証言だ。
「14年4月、初めて学園にご講演に来られた際、建設用地を視察された。近畿財務局と交渉中は、そのつど『なかなか前に進まない』などと、昭恵夫人に電話で報告していました」
この間、電話でのやり取りは計20回ほど。諄子氏と昭恵氏もたびたび電話しており、「家内がかけると1〜2時間もしゃべっていた」(籠池氏)という。
さらに、籠池氏は証人喚問で明らかにした、昭恵氏からの「100万円寄付」について、再び同様に説明。「寄付はうれしかったので、直後に職員3人にその事実を伝えている。会計士も知っている」と証人がいることを強調した。
録音を最初に入手した著述家の菅野完(たもつ)氏が語る。
「財務省のうそが明確になった。産廃を埋め戻す『場内処分』について、財務省本省も知っていたわけですから。一方、籠池氏の証言にブレはなく、うそではないことが明らかになったのではないか。財務省については『王手飛車取り』状態と言えます」
財務省は録音について、「どういうふうにでき上がったものなのか承知していないので、確認は控えたい」(4月28日、佐川宣寿(のぶひさ)・理財局長)と、黙殺の構えだ。
連休明けには衆参の予算委員会で安倍晋三首相が出席して集中審議が予定されている。一方、補助金不正請求の疑いがあるとして、大阪地検特捜部は、関係者の事情聴取を始めている。
「売却終了後、面会記録は破棄した」とする政府に対し、記録を慎重に保存してきた学園。説得力があるのはどちらかは、言うまでもない。
(本誌・花牟礼紀仁)
(サンデー毎日5月21日号から)
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