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2017年05月13日 「ジャーナリスト同盟」通信
<煙幕は巧妙な重層作戦>
権力は腐敗する。右翼権力は文句なしに腐敗する。首相の犯罪が露見した日本である。国有地をタダ同然の値段で、教育基本法と憲法に違反する、神道小学校に払い下げただけではなかった。「特区」という巧妙な政策でもって、スポンサーの政商に、莫大な資産を転がしていたことも発覚した。永田町の首相官邸は文字通り、炎上している。悪人の売国奴首相は目下、二重、三重の煙幕を張って、逃げている。これが、国民目線の素朴な政治分析である。
<ねつ造改憲論>
5月3日の憲法記念日に、憲法を尊重・擁護する義務を、憲法上負っている安倍晋三首相が、嘘で固めて、関係者を買収して手に入れた東京五輪の2020年に合わせて、新憲法を施行するなどという、まことに法治の根幹を否定する、ねつ造改憲論をぶち上げた。
この5年の間、日本国憲法を「占領軍が勝手に押し付けたものだ」と国家の基本法を冒涜してきた極右・日本会議、国家神道・靖国信者の安倍晋三首相である。
こうしたねつ造改憲論に対して、野党だけでなく、今回は自民党内からも強い反発が出ている。連立を組む公明党までが、珍しく安倍改憲論に批判的だ。改憲で都議選は戦えないためだ。「ボケが始まっているような自民党の長老にハッパをかけて、どうにかなるものではない」との批判も聞こえてきている。
いうまでもなく、安倍ねつ造改憲論は「スキャンダル隠しを狙った煙幕の一つに過ぎない」という分析が、永田町住人の常識だからである。「薬の副作用で心臓の脳みそに異変が起きているのではないか」とのダジャレ解説もある。
<人権否定の共謀罪>
安倍の戦争体制づくりに賛同するのは、死の商人ぐらいである。日本の平和は盤石である。
日本の為政者を暴走させない限り、日本に戦争を仕掛ける国はない。それに日本国憲法は、国民の人権を保障してやまない立派なものである。この国民の人権に、風穴を開けようとする悪法が、共謀罪である。
共謀罪を、自民・公明・維新が強行しようとしている。これは重大である。日本の当面する重大な危機である。国民の人権を危うくする共謀罪を止めないと、国民は大きな禍根を残すことになる。戦前の治安維持法そのものと言っていいからである。日本の言論を窒息死させる威力があることを、特に明記したい。
だが、この悪法を強行する官邸にとって、これまた逃げる売国奴首相の大煙幕なのである。
<北朝鮮脅威論も策略の一つ>
国民の目を外国に向けさせる煙幕というと、いうまでもなく、最近は中国から北朝鮮に集中している脅威論だ。モスクワやロンドンにまで行って、オオカミ少年よろしく危機を叫ぶのも、自己のスキャンダル隠しに悪用している。
北朝鮮が日本に先制攻撃してくるだろうか。ありえないねつ造論である。かの国の為政者は、なんとか生き延びようとして、核やミサイルに狂奔しているが、ただそれだけのことである。
ワシントンの武器商人と連携しているのかもしれない。韓国や日本は、そのために武器弾薬を購入させられる、ただそれだけでしかない。
売国奴首相の煙幕に踊らされる日本人ではない。死に体安倍の、生き延び作戦に貢献する日本人はいないはずだ。そう信じたいものである。
2017年5月13日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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