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安倍の3項加憲案は日本会議の「丸写し」だった!
http://79516147.at.webry.info/201705/article_146.html
2017/05/13 00:40 半歩前へU
▼安倍の3項加憲案は日本会議の「丸写し」と判明!
またまた「リテラ」の大スクープ!
安倍晋三は「改憲・2020年施行」を打ち出した。ところが安倍の憲法9条への「3項加憲」案は、日本会議が昨年ぶち上げた改憲戦略の丸写しだった。「リテラ」の辛抱強い取材によって明らかになった。(敬称略)
安倍は極右の改憲集会へのビデオメッセージで、「9条1項、2項を残しつつ自衛隊を明文で書き込む」という「3項加憲」方式での9条改憲を打ち出した。
しかし、安倍の持論は、9条2項「戦力の不保持」を削除したうえで自衛隊を明記することだった。それがなぜ突如、方針転換したのか。
実は、昨年の参院選のすぐ後、日本会議の中枢メンバーが「三分の二獲得後の改憲戦略」と題して、「9条3項加憲」を打ち出していた。
日本会議常任理事の伊藤哲夫だ。安倍のブレーン中のブレーンの伊藤が代表を務めるシンクタンク・日本政策研究センターの機関誌「明日への選択」16年9月号で提案したのが3項加憲だった。
まず、〈「反戦・平和」の抵抗運動〉を押さえ込み、〈護憲派への徹底した「反転攻勢」を始めるべき〉と、こう述べている。
〈一言でいえば、「改憲はまず加憲から」という考え方に他ならない。ただこれは「三分の二」の重要な一角たる公明党の主張に適合させる、といった方向性だけにとどまらない。護憲派にこちら側から揺さぶりをかけ、彼らに昨年のような大々的な「統一戦線」を形成させないための積極戦略でもある〉
〈(平和、人権、民主主義には)一切触れず、ただ憲法に不足しているところを補うだけの憲法修正、つまり「加憲」なら、反対する理由はないではないか、と逆に問いかけるのだ〉
さらに、具体的には〈例えば前文に「国家の存立を全力をもって確保し」といった言葉を補うこと、憲法第9条に3項を加え、「但し前項の規定は確立された国際法に基づく自衛ための実力の保持を否定するものではない」といった規定を入れること〉とまで言明。
伊藤は「加憲」の狙いが「護憲派の分断」にあると開陳。本来、安倍や日本会議が悲願とする戦前回帰の改憲では国民の支持が得られないので、まずはソフトな「加憲」から入り、一度改憲を実現させてから本丸へと切り込む策略だ。
事実、伊藤は「加憲」を〈あくまでも現在の国民世論の現実を踏まえた苦肉の提案〉とし、〈まずはかかる道で「普通の国家」になることを目指し、その上でいつの日か、真の「日本」にもなっていくということだ〉と結んでいる。
では、その「真の日本」とは何か。伊藤は〈戦後リベラリズムの系列に属するあらゆる発想の否定〉を理念とし、大日本帝国憲法を〈その精神自体は大いに学ばれ、継承されるべきだと真剣に考える〉と絶賛。
まさに「一国の首相が極右団体に牛耳られている」と言っていい。
しかし、恐ろしいのはここからだ。そもそも、9条1項と2項には触れないという点をもって、首相や日本会議が悲願とする極右的改憲から一歩でも後退したのか? 答えはノーだ。
この「3項加憲」の真の狙いは憲法の平和主義を「骨抜き」にすることなのだ。
同センター研究部長の小坂実が本音を暴露。
〈「戦力」の保持を禁じ、自衛隊の能力を不当に縛っている9条2項は、今や国家国民の生存を妨げる障害物と化したと言っても過言ではない。速やかに9条2項を削除するか、あるいは自衛隊を明記した第3項を加えて2項を空文化させるべきである〉
自衛隊の明記は「戦力の不保持」と「交戦権否認」を定めた2項を「空文化させる」と断言した。
しかし、信じられないのは、こうしたまやかしに乗っかって、リベラル派の中にも、この提案に賛同する声が出てきていることだろう。
本来なら、"自衛隊を合憲化するために憲法に書き込むべき"などという主張は、安倍が自衛隊を違憲だと認識していることの証明なのだ。立憲主義国家の行政の長としてそんなことを言うなら、まずは自衛隊を解散させてからにしろ、と反論すべきだ。
「現状をきちんとするために改憲もありだ」などというのは、まさに連中の詐術に乗せられているだけではないか。
繰り返すが、自衛隊の明文化は"現状の追認"どころではなく、正真正銘の"平和主義の破壊"である。こんな安倍の詐術にだまされてはいけないし、連中がほくそ笑む「護憲派の分断」にも屈してはならない。
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