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菅野完(すがの・たもつ)/1974年奈良県生まれ。著述家。著書に『保守の本分』(noiehoie名義)『日本会議の研究』(ともに扶桑社新書)ほか(撮影/編集部・小柳暁子)
菅野完「籠池氏は『安倍首相がんばれ』を『ウケると思って』やった」〈AERA〉
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170501-00000063-sasahi-pol
AERA 2017年5月1−8日合併号
「安倍首相ガンバレ」を叫ぶ子どもたち、教育勅語を朗唱させる幼稚園……。森友学園問題に端を発して「右翼」という人たちが、にわかにクローズアップされている。AERA 2017年5月1−8日号では「右傾化する日本」を大特集。「右翼」って何?「保守」とどう違う? 素朴な疑問に答える。
森友学園問題で一躍時の人となった著述家の菅野完氏。著書『日本会議の研究』が18万部を超えるベストセラーとなった氏に、右派市民運動について聞いた。
* * *
私が籠池泰典氏から聞いた証言で最も衝撃的だったのが、日本教育再生機構を知らなかったということ。「教育再生」と言っているが、それは流行言葉だと思っていたと。「安倍首相がんばれ」も「ウケると思ってやった」と。要するにファッションとしての愛国。経済的な利益を得るためというより、そのほうが他人ともめないという、一種のプロトコルになっている。
日本会議を考える時に忘れてはいけないのは、集票力は少ないという冷徹な現実。創価学会800万票に比べて、50万票。労働組合より少ない。しかし影響力はある。それは組織の力ではなく、言論の力なんです。
もうひとつは、草の根や地域を大切にする点。国政選挙だと歯が立たないが、地方議会であれば、やる気のある活動家が一人いれば十分当選できる。そうすると、地方議員が日本会議化していく。その上にいる県会議員も国会議員も徐々になびいていくという構図です。
私が一番感じたこの組織の本質は、嫉妬のコントロールがうまいという点。高度なガバナンスです。崇教真光や佛所護念会といった多少創価学会的に動ける協力団体があるので、運動論からいうとそっちを大事にすればいいが、こういう人たちが前面に出てくると一般の人は入りづらい。そこで神社を前に出す。神社は歴史もありプライドが高いので、新興宗教とは扱いをきっちり分ける。日本青年協議会の人が神主さんを扱うときの丁寧さといったらないですよ。
●左派はすぐ拗ねる
左派の人たちは、運動にすぐ答えが出ると思っている。出ないと拗ねてやめる。でも日本会議の人たちは、早く答えを出そうとは微塵も思っていない。それは学生運動の頃に自分たちの運動がマイノリティーだったという、強烈な原初体験があるからでしょうね。
今回、マスコミの報道で明らかになったのは、言論として政権に対峙するスキルを日本のメディアは失ってしまったということ。問題の本質は、やはり教育勅語なんです。そういう教育方針の学校が私学といえども設立されようとし、公金を受けながら運営されようとしていた。一時は内閣総理大臣がそれを是とした。それは「忖度(そんたく)」とか8億円のお金よりも、とても大きな問題です。本来なら野党もメディアも真正面からそれを言わないといけなかった。しかし、それを正面からできなかった理由こそが、日本会議が拡大してきた理由でもあります。言論の自由の範囲内での意見だとして見過ごし、言論として対峙してこなかったことの問題はとても大きいです。
ロッキード事件以来、日本のメディアは政治家と対峙する際、金とセックススキャンダルだけになってしまったのではないか。それでは「清廉潔白な危険思想の持ち主」が出てきたときに、対抗する軸を持ちえないんです。(談)
(構成/編集部・小柳暁子)
菅野完「籠池氏は『安倍首相がんばれ』を『ウケると思って』やった」〈AERA〉(dot.) https://t.co/4yYc7ow27N
― 時代遅れの酒呑みオヤジ (@J_W_ARCADIA) 2017年5月5日
なるほど、ファッションとしての「愛国」か。納得できる内容だ。
菅野完「籠池氏は『安倍首相がんばれ』を『ウケると思って』やった」問題の本質は、やはり教育勅語。そういう教育方針の学校が設立されようとし、公金を受けながら運営されようと。一時は内閣総理大臣がそれを是とした。〈AERA〉(dot.) https://t.co/zrjPPcsEYJ
― 片岡 哲夫 (@Tetsuo_Kataoka) 2017年5月5日
良い記事だ!ぜひご一読下さい。
― 田口 造 (@manbownewoption) 2017年5月6日
菅野完「籠池氏は『安倍首相がんばれ』を『ウケると思って』やった」 (1/2) 〈AERA〉|dot.ドット 朝日新聞出版 https://t.co/dEhLu9hE5q
菅野完「籠池氏は『安倍首相がんばれ』を『ウケると思って』やった」https://t.co/cp9zA0hmUz
― 白田ワニ (@shirowani55) 2017年5月6日
なるほど
「清廉潔白な危険思想の持ち主」
そして それを中核として
周辺に群がる 普通に危険な人々 かな。
”私が籠池泰典氏から聞いた証言で最も衝撃的だったのが、日本教育再生機構を知らなかったということ。「教育再生」と言っているが、それは流行言葉だと思っていたと”
― aok (@aokumota) 2017年5月6日
;菅野完「籠池氏は『安倍首相がんばれ』を『ウケると思って』やった」 https://t.co/hLD1ICdnxI
日本会議の政治戦略を菅野氏が分析。
― aok (@aokumota) 2017年5月6日
@集票力のなさを言論の影響力でカバー。
A地方の議席からコツコツ。
B高度な組織運営ー嫉妬のコントロールが上手い。
;菅野完「籠池氏は『安倍首相がんばれ』を『ウケると思って』やった」 https://t.co/hLD1ICuYpg
菅野完「籠池氏は『安倍首相がんばれ』を『ウケると思って』やった」〈AERA〉 https://t.co/U1X2jMMNS1 『左派の人たちは、運動にすぐ答えが出ると思っている。出ないと拗ねてやめる。でも日本会議の人たちは、早く答えを出そうとは微塵も』たしかに長期的視野がない
― ぽぽんぷぐにゃん (@poponpgunyan) 2017年5月6日
”ロッキード事件以来、日本のメディアは政治家と対峙する際、金とセックススキャンダルだけになってしまったのではないか。それでは「清廉潔白な危険思想の持ち主」が出てきたときに、対抗する軸を持ちえないんです”
― aok (@aokumota) 2017年5月6日
;菅野完「籠池氏は…https://t.co/hLD1ICuYpg
>言論として政権に対峙するスキルを日本のメディアは失ってしまった
― ももんがちゃん (@momonganyannyan) 2017年5月6日
>言論の自由の範囲内での意見だとして見過ごし、言論として対峙してこなかった
>「清廉潔白な危険思想の持ち主」が出てきたときに、対抗する軸を持ちえないんです。
https://t.co/wAX4vXy5s7
菅野完氏「問題の本質はやはり教育勅語なんです。そういう教育方針の学校が私学といえども設立されようとし、公金を受けながら運営されようとしていた。一時は内閣総理大臣がそれを是とした。「忖度」とか8億円のお金よりも、とても大きな問題です」 https://t.co/s5UPbOaRfo
― Koji (@kwave526) 2017年5月6日
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