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2017/05/04 05:45
<経団連の榊原定征会長は昨年7月の参院選後、憲法改正について「必要に応じて見直すことは否定されるものではない」と前置きしつつ「最重要課題はデフレ脱却・経済再生であり、経済最優先で取り組んでほしい」と政府に要望した。安倍首相と共同歩調をとる同会長が、政府をけん制するともとれる発言をしたことは意外に受け止められた。経団連会長という役職を離れて個人の立場だったら、改憲慎重論であるのかもしれない。
経団連はかつて、奥田碩会長(トヨタ自動車会長=当時)のもとで「わが国の基本問題を考える」という提言をまとめた。当時の産業界が意見集約をはかったもので、憲法については「綻びが目立つ」「第9条にみられる規定と現実の乖離」「質的に機能していない違憲立法審査権」「多くの解釈改憲がなされ、解釈がさらなる制約につながっているが、これ自体が民主の理念に反する」など、厳しい評価を下している。それでも「憲法を改正すべし」とは主張していない。「新たな国の針路に関して国民的な議論を行った上で、合意を形成すべきである」という意見にとどまる。
以上から読み取れることは、産業界のリーダーは現行憲法の不備を認識している。しかし産業界が突出して改憲を主張することは避けたいと考えている−ということである。
産業界の中核には大手の武器メーカーがあり、通信やソフトウエアなどでも防衛向けが重要な地位を占めている。安易に改憲を主張して「死の商人がもうけようとしている」と批判されるのは、本意ではないのだろう。
それだけではない。産業界のリーダーに話を聞くと、もっと純粋に平和憲法を支持している人が少なくないことに気づく。とくに戦争経験世代には、そうした傾向が顕著だ。戦争経験といっても、実際に戦場に行った人はごくわずか。子ども時代に空襲警報におびえ、逃げ惑った人が現在は名誉会長や相談役として重きをなし、「憲法改正は必要かも知れないが、先走って口にするな」と、後輩である現役経営者ににらみをきかせている。そうした構図がうかがえる。
言うまでもなく安倍首相は戦後生まれ。政界の方が産業界より世代交代が早い。産業界がモノ言わぬのは、戦争経験者がいまだに実力を持っている証なのか。すでに武器輸出3原則が撤廃されて兵器産業は“日陰の身”ではなくなった。周辺諸国との緊張が高まる中で国民の意識も変わりつつある。世代交代が進めば、企業トップが「必要なこと」を主張し始めるだろうか。戦後70年の時点では、まだ見通せない>(以上「日刊工業新聞」より引用)
安倍氏は2020年に改定した新憲法実施の年にしたい、と昨日の憲法記念日に声明を発表した。いかにも口先だけで次から次へと「政治」を行う政治家にふさわしい。
彼が手を付けた政策で満足に成就したものがあるとしたら「増税」だけだ。あれほど自慢していた経済政策は最近ではアベノミクスという言葉すら聞かなくなった。
森友学園疑惑も「終わった」とばかり、改憲を口にするとは厚かましいことこの上ない。加計学園問題は「経済特区」のあり方そのものに関する問題を提起している。そうした安倍氏自身の疑惑を払拭することもなく、「次いこう」と臆面もなく良く言えるものだ。
改憲にしても、すでに実質的に「解釈改憲」を先行して「世界の何処でも戦争の出来る国」に日本を変えている。そうした悪行三昧を批判することもなく、日本のマスメディアは「2020年新憲法実施」と煽り立てて安倍氏の下僕と化している。
安倍氏に改憲を主張する資格はない。なぜなら立憲主義をこれほど壊した総理大臣はいないからだ。憲法は国民を縛るものではなく、政治家に箍を嵌めるものだ。付託された執行権の執行に際して逸脱してはならない範囲を定めたのが憲法だ。安倍氏は日本国憲法を逸脱して執行権を振り回しているのは誰の目にも明らかだ。
口先では勇ましくも護衛艦を米空母へ派遣し北朝鮮に対峙するとしているが、国民にはミサイル攻撃の場合は屋内に退避するかその場に伏せて顔を頭を守るように、と指示するとは噴飯ものだ。いかにも前世期的な戦時訓だ。
国民の命を守るのが政治家の使命だと、これも口先だけで安倍氏は何度も述べているが、実際は国民の命を米国と一緒になって危険に晒している。彼の実像を日本のマスメディアはしっかりと伝えるべきだが、政権の広報機関となっているマスメディアにそうした報道は皆無だ。北朝鮮の脅威を煽り国民に戦争近し、と危機感を煽り続けるだけだ。
北朝鮮の脅威を育てたのは米国だ。米国は北朝鮮の核開発に対して手を拱いて傍観していた。それは米国本土に関わりのない極東のゴタゴタは日本に米国製の兵器を売りつける絶好の口実になるからだ。
しかし米国本土が北朝鮮のミサイルの射程になる開発段階に達すると、突如として発狂したかのように米国が騒ぎ出した。その尻馬に乗って騒いでいるのが日本の首相とマスメディアだ。
彼らが改憲を語るとは驚きだ。これ以上、国民を戦争の瀬戸際へ引きずり出すつもりなのか。安倍自公戦争大好き政権の一日も早い崩壊を望むしかない。
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