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2017/04/29
<安倍晋三首相は28日、ロンドンで英国のメイ首相と会談した。両首脳は世界的な保護主義の潮流に対し、自由貿易を重視する考えで一致した。安倍首相は英国の欧州連合(EU)離脱について「英国を含む欧州の強い結束が維持されることを望む」と強調。離脱交渉の情報開示などを通じて、日系企業の活動に配慮を求めた。対北朝鮮で緊密に連携することも確認した。
英国のメイ首相(右)と握手する安倍首相(28日、ロンドン郊外)=AP
安倍首相は会談後の共同記者発表で「日欧が英国と共に自由貿易の旗を高く掲げなければいけない」と述べた。「英国のEU離脱が円滑に進むことが世界経済にとって重要だ」とも語った。
その上で「日欧経済連携協定(EPA)の交渉妥結が世界に発するメッセージとして極めて重要だ」とも指摘。日本は英国のEU離脱後の日英自由貿易協定(FTA)交渉入りも視野に入れる。
安倍首相は英国について「自由、民主主義、人権、法の支配といった普遍的な価値を共有するグローバルな戦略的パートナー」と強調。「国際社会は、北朝鮮の核・ミサイル開発や東シナ海・南シナ海を始め、国際秩序に対する深刻な挑戦に直面している」と述べ、英国の協力を求めた。
メイ首相は「今後も継続して北朝鮮に圧力を加えていかなければいけない」と語った。
両首相の首脳会談は昨年9月以来、2回目。ロンドン郊外のチェッカーズにある首相別荘で会談と昼食会に臨んだ。
安倍首相がEU離脱の民意を問う総選挙を6月に控える英国をわざわざ訪れたのは、5月下旬にイタリアで開く主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)を控え、欧州の「結束」を呼びかける狙いがある。
北朝鮮の挑発阻止や、世界で広がる保護貿易の動きへの対抗といった課題に取り組むには、G7サミットが日本外交の重要な足場となる。安倍首相は「G7が国際社会のけん引車であることをメイ首相と国際社会にしっかり示す」と強調した>(以上「日経新聞」より引用)
英国のEU離脱は英国民の選択だ。EU連合により参加国は主権を大幅に制限され、域内で「ヒト、モノ、カネ」の自由な移動を保障しなければならない、という規約により英国に東欧から80万人もの移民が流れ込んだ。それにより英国民の職場が奪われ、英語を話さない人たちの住居地域がロンドンに生じて文化的な軋轢が強まった。
爾来、英国は世界へ門戸を開いていた。長州藩の五人が文久年間に密留学したのは有名だが、英国は世界各国から留学生を受け入れてきた。その英国がEUは行き過ぎたグローバル化だと批判した。
安倍氏は「自由貿易主義」こそが日本の未来だ、と固く信じているようだ。しかし明治政府の最大の使命は「関税自主権の回復」だったことを忘れてはならない。無知な幕閣を騙すようにして「日米修好条約」という不平等条約を締結し、それにより江戸と明治・日本は莫大な不利益を被った。その最たるものが日本にとって不利な金銀交換比率による「金流出」だった。
貿易を進めるには対等な立場でお互いに利を主張しあう関係こそが重要だ。ISD条項という「不平等条約」を「自由貿易」と読み替える安倍氏の思考回路は米国の1%思考回路そのものだ。彼は日本の首相というよりも米国の1%のエージェントと呼ぶ方が相応しい。
メイ首相は苦笑していたのではないだろうか。欧州連合の重要さはEUに参加していた英国首相の方が日本の首相よりも熟知している。そのメイ首相に向かって「欧州連合は大事だ」と説くとは、日本国民は赤面するしかない。
そうしたことは百も承知の上で、しかし英国民の雇用との文化と慣習を守らなければならない、という選択を英国民はしたのだ。TPPに何の対策もなく賛成している能天気な日本政府は周回遅れのグローバル化を口にしている、という自覚はないのだろう。こんな愚かな首相を持って、日本国民として恥ずかしいことこの上ない。
英国に進出している日本企業の利益代表として安倍氏が英国へノコノコと出掛けて、内政干渉まがいのバカな文言を吐くとはビックリ仰天だ。利を求めて日本企業が英国に投資することを判断したのは日本政府の責任ではない。
それこそ自由貿易の一環、自由投資だろう。そうした企業に対して、日本の首相なら「日本国内に投資して日本国民の雇用拡大に資して欲しい」と皮肉の一つでも言うべきではないか。財界の小僧として英国で恥ずかしいことを言うべきでない。周回遅れのグローバル化を口にしているのは先進国では日本の首相だけだ。
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