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この政権はマトモではない 米と北を威嚇し国民に避難情報
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/204259
2017年4月25日 日刊ゲンダイ 文字お越し
解決しない拉致問題はどこへ?(写真左)、米空母カール・ビンソン /(C)ロイター
コトの重大さを、分かっているのか。
日本の海上自衛艦「あしがら」と「さみだれ」が、アメリカの空母「カール・ビンソン」と共同訓練を開始した。23日、フィリピン東方で合流し、現在、朝鮮半島へ向けて並んで北上している。カール・ビンソンが、北朝鮮に圧力をかけるために朝鮮半島に向かうと分かった直後、日本政府から合同訓練を持ちかけたという。
能天気な大手メディアは「海自と米空母 訓練開始」「北朝鮮牽制」などとあっさり報じているが、これは大変なことだ。これまで北朝鮮はアメリカを敵国と名指しし、だから「在日米軍」もミサイルの標的になりかねないと懸念されていた。北朝鮮が対峙している敵国は、あくまでアメリカだった。しかし、北朝鮮を恫喝しに行くカール・ビンソンと合同で軍事訓練をしたら、日本も敵対国とみなされ、日本全体がミサイルの標的になるのは明らかである。
朝鮮半島の危機は、日を追うごとに高まっている。戦争に巻き込まれないように細心の注意を払う必要があるのに、日本は北朝鮮を挑発し、わざわざ危機を呼び寄せているのだから話にならない。
「日本はいきり立っている北朝鮮にケンカを売っているようなものです」と元外交官の天木直人氏がこう言う。
「もし、カール・ビンソンとの合同訓練が以前から予定されていたとしても、“時期が悪い”とキャンセルするのが当然です。なのに、安倍政権は自分たちから申し入れているのだから狂気の沙汰です。訓練だったらいつでも出来るでしょう。しかも、共同訓練は通常、終了後に公表しているのに、あえて事前公表に踏み切っている。これでは北朝鮮から『日本はアメリカと一緒になって戦争を仕掛けている』とみられても仕方ない。一国のトップの最大の使命は、戦争に巻き込まれないようにすることなのに、安倍首相は自ら危機に突っ込んでいるのだからどうかしています」
■なぜかハイテンションの異常
信じられないのは、安倍首相が見るからにハイテンションになっていることだ。
なにを話したのか知らないが、24日にトランプ大統領と30分間、電話会談した後に行ったぶら下がり会見は異様だった。
恍惚とした表情で、「トランプ大統領と北朝鮮情勢について突っ込んだ意見交換をしました。すべての選択肢がテーブルの上にあると言葉と行動で示している大統領の姿勢を高く評価しました」と胸を張ってみせた。
すべての選択肢とは、当然、武力行使も入っているだろう。しかし、もし米軍が北朝鮮を空爆したら、金正恩が日本にミサイルを撃ち込んでくるのは間違いない。たとえ1発でも原発に命中したらどうなるのか。北朝鮮が日本に向けているミサイルは1000基を超えている。取り返しのつかない被害を受けるのは、確実である。
だから、絶対に米軍に武力行使をさせてはいけない。なのに安倍首相は、「すべての選択肢をテーブルの上に置いているトランプ大統領を高く評価しました」と高揚して語っているのだから信じられない。
「深刻なのは、日本全体が不感症になっていることです。大手メディアも、国民も、朝鮮半島の危機をなかば面白いショーのように見ている。米朝戦争がはじまったら、日本国民も無傷では済まないことが分かっていない。北朝鮮は必ず日本に向けてミサイルを発射してきますよ。このタイミングでカール・ビンソンと合同訓練を行うことだって、本当は国論を二分しておかしくない重大な政策決定なのに、誰も問題にしない。その一方、安倍首相はハイテンションになっている。非常に危険です」(天木直人氏=前出)
日本全土が標的に(C)ロイター
朝鮮半島の危機を最大限に利用 |
いったい、安倍首相はなにを考えているのか。
二言目には「いかなる事態でも国民を守り抜く」と口にしているが、トランプ大統領と一緒になって北朝鮮を挑発し、国民を危険にさらしているのだから、やっていることはアベコベである。
安倍首相が意図的に危機をあおっているのは、明らかだ。
わざわざ、弾道ミサイル攻撃を受けた時の避難方法を内閣官房のホームページに掲載し、外務省も在韓邦人向けに注意を促す「海外安全情報」を発表。安倍首相みずから、北朝鮮はサリンを弾頭に装着して攻撃できると国会で説明している。
どうやら安倍首相は、朝鮮半島危機を千載一遇のチャンスだと計算しているらしい。最新号の「週刊現代」によると、側近に「ツキが回ってきた」と話しているというのだ。
「安倍首相にとって北朝鮮危機は、願ってもない“神風”でしょう。毎度のことですが、内閣支持率が急回復しています。森友問題も消えてしまった。本来、国会が紛糾してもおかしくない共謀罪もメディアの関心が薄い。有事の前に、多くの問題が吹き飛ばされている形です。さらに、専守防衛に触れかねない“敵基地攻撃能力の保持”まで認められそうな空気です。解決しない拉致問題も免罪される。安倍首相にはメリットばかりです。なにより、安倍首相の最大の狙いは、国民を有事に慣れさせることでしょう。国民の中に有事の意識が広がれば、安倍首相が掲げる“戦後レジームからの脱却”もスムーズに進むと考えているのだと思います」(政治学者・五十嵐仁氏)
■軍事圧力は逆効果
この政権はマトモじゃない。能天気な国民を騙し、官邸主導で勝手に軍事活動を広げるやり方は、まさに「いつか来た道」である。
そもそも、アメリカと北朝鮮の今回の「チキンレース」は、日本には関係のないことだ。核実験を強行しそうな北朝鮮に、アメリカが軍事圧力を加えたことが発端である。日本が一緒になってケンカする必要がどこにあるのか。カール・ビンソンと合同軍事訓練を行い、北朝鮮を挑発するなど愚の骨頂である。しかも、議論もなく、勝手に官邸が決めている。
なにより、北朝鮮に軍事圧力を加えても逆効果になるだけだ。北朝鮮が核保有に執着するのは、アメリカの武力に恐怖を感じているからである。中途ハンパに圧力を加えても、北朝鮮は恐怖心を強め、かえって暴発を招くだけである。
「常識で考えて、さすがにアメリカが北朝鮮を先制攻撃することはないでしょう。しかし、第1次世界大戦がそうだったように、戦争は予想もしない形ではじまることがあります。忘れていけないことは、アメリカと日本とでは置かれた立場が違うということです。アメリカには北朝鮮のミサイルは届かないが、日本は射程圏内です。安倍首相は『どうせ戦争は起きない』とタカをくくっているのでしょうが、もし、万が一のことが起きたら、どうするつもりなのか。『いかなる事態でも国民を守り抜く』と豪語していますが、政府がホームページに掲げている弾道ミサイルからの避難方法は、“物陰に隠れて地面に伏せましょう”というレベルです。お話になりません」(五十嵐仁氏=前出)
危機が強まっているというのに、恍惚としているこの男はヤバイ。一刻も早くクビにしないとダメだ。
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