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「「安倍−金正恩会談」実現 GW“安倍電撃訪朝”濃厚:東京五輪前の国交正常化目標:新日朝合意は韓国大統領選にも強い影響」
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でいただいたコメントへのレスポンスです。
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TnWxZUTqnQさん、コメントありがとうございます。
NPT体制そのものにかかわることですが、貴殿の「北朝鮮だけを責め、北朝鮮だけに核の放棄を迫るのは、あまりにも自己中心的であり」といった見解に強く同意します。
失礼ながら誤読ではと思っていますが、私は、北朝鮮は核兵器を持っていないと考えていますから、北朝鮮に核(兵器)の放棄を迫っているわけではありません。
また、たとえ持っているとしても、北朝鮮は核兵器を放棄すべきだとか、そうすることが“善”だとも言いません。
しかし、北朝鮮が熟慮のうえで何かを代償として核兵器を廃棄することに国際的な合意をしたのなら、それは履行しなければならないとは主張します。
(貴殿が言う「行動対行動」に従い、代償が履行されない状況で、核兵器の廃棄を履行すべきとも言いません)
私は、原理や理念ではなく現実論として、北朝鮮も署名した「日朝平壌宣言」や「05年9月共同声明」について、すべての当事国が誠実に履行すべきと主張し、とりわけ日本は、サボタージュしている日朝国交正常化交渉にさっさと復帰すべきという考えを示しています。
貴殿が書かれている北朝鮮核武装の“原理的”正当性を否定しません。私が80年代の北朝鮮統治者だったとしたら、核武装を真剣に追求していたでしょう。
貴殿は、「今もっとも必要なことは、アメリカが北朝鮮との対話・交渉によって北朝鮮のアメリカに対する恐怖心と警戒心を取り除き、米朝国交正常化に向けたプロセスを加速することだ」と書かれていますが、米国と北朝鮮は94年の「米朝枠組み合意」を通じて、北朝鮮の体制保証で合意しています。
北朝鮮は、吐き出す過激な言葉とは違って、米国に恐怖心と警戒心を抱いているわけではないのです。
(94年の「第一次朝鮮半島核危機」は、今回と同じように、「米朝枠組み合意」に米国民から理解を得るための仕掛けです。核危機がなければ、なんで“敵国”北朝鮮のためにエネルギー支援をしなければならないかという非難が沸き起こります)
貴殿が強く主張されている「米朝の平和条約締結と国交正常化」が後回しになっている理由として次の二つを指摘することができます。
一つは、そのような解決の流れは日本にとって最悪のものであり、戦後世界の覇権国である米国にとっても“歴史の清算”がないがしろにされる悪しき結末と考えているから行われていないと思っています。
日本は、1910年から1945年まで35年にわたって朝鮮半島を併合統治しましたが、敗戦時に後始末をしっかりすることなく見捨てるかたちで朝鮮半島を放棄しました。
これが直接の原因だとは言いませんが、このような歴史的経緯が朝鮮戦争につながったとは言えます。
その後、米国にせかされるかたちで韓国とは日韓基本条約で国交を正常化し補償も行っていますが、北朝鮮に対しては国家としての合法性さえ認めない時期が長く続きました。
貴殿は、「日本は戦争当事者でない中立の立ち位置」という表現をされていますが、占領下(途中から独立国)とは言え、日本は局外中立国とは絶対に言えない対応を朝鮮戦争でみせています。(米軍機などが日本から出撃するのは致し方ないとしても、日本人部隊が機雷除去活動に参加し、日本が生産した弾薬や被服が米軍に供給されています)
それはともかく、日本が、35年にわたって併合統治をしていた地域にある合法国家(UN同時加盟で)との国交正常化で、米国の後塵を拝すようなことになればあまりにみっともない醜態と言えるのではありませんか?
15年にわたって戦火を交えた大陸中国との国交正常化も、戦後27年も経った72年になってようやく実現しました。
このような遅れ遅れの日中国交正常化に関する救いは、敗戦国として“宗主国”米国の世界政策に従うしかなかったという言い訳ができることとそれでも米国よりは早く国交正常化を実現したという事実です。(だからこそ、田中首相の英断に外務省も乗ったと思っています)
北朝鮮が91年にUN加盟を果たした後は、ソ連や中国が韓国と国交を正常化したように、日本も北朝鮮とのあいだで国交正常化を実現することができたはずなのです。
国交正常化の大きな第一歩が02年の「日朝平壌宣言」だったのですが、拉致問題を“国内的に”解決できないために、それが活かされないまま今日に至っています。
将来の日本のために、旧支配地域にある北朝鮮との国交正常化で米国に後れを取るようなことがあってはならないと考えています。(日本は歴史の反省をしないひどい国と思われます)
米国支配層も、その点は考慮しているように思えます。
もう一つの理由は、米国が北朝鮮にミサイル輸出の停止を求め、北朝鮮がその代償を求めたことです。
米国は、日本が国交正常化を通じて北朝鮮に何らかの補償をすることはわかっていますから、ミサイル輸出停止の代償を日本に負担させようと考えました。
オルブライト国務長官の訪朝後に、日本に提示された補償額が28億ドルだったことを記憶しています。
核開発については、原発用核燃料のためのウラン濃縮事業が大きな代償になっているので、それで決着を見ていると考えています。(北朝鮮はウラン埋蔵量で世界一とみられています)
貴殿は、「愚かなる安倍一味は米国の北朝鮮敵視政策に肩入れし、日米安保の軍事同盟化をすすめ、北朝鮮を挑発して、極東を準戦時状態にた。こんな状況下で日朝国交正常化など、一体誰がまともに取り合うのだろうか。北朝鮮が、なぜ安倍を信用するのか。それとも、安保法制も日米首脳会談も全てフェイクで、一世一代の大芝居を打って、安倍が北朝鮮問題を解決するのだと言いたいのだろうか」と書かれていますが、安倍首相自身とは言いませんが、フェイクも含め米国・中国・ロシアの支援を受けながら、日本政府が北朝鮮問題の解決に大きく貢献することになると確信しています。
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[コメント全文引用]
3. 2017年4月25日 00:00:43 : TnWxZUTqnQ : 4@L7OMU3AB0[2]
妄想するのは勝手だが、根本的な事実認識の間違いがあるから指摘しておく。
朝鮮戦争は平和条約が締結されず「休戦状態」だが、対立する双方、互いに銃口を向け合う双方のうち、一方にだけ「銃を捨てろ」と迫るのは無理な話だ。朝鮮半島の非核化は、六者協議の原則だった「約束対約束、行動対行動」にもとづき、両者同時履行で達成していくものだが、北朝鮮だけを責め、北朝鮮だけに核の放棄を迫るのは、あまりにも自己中心的であり、北朝鮮は決して折れないだろう。
北朝鮮が核兵器開発に突き進んだのは、核大国アメリカがいつ何時北朝鮮に先制攻撃の戦争を仕掛けるか分からない(少なくとも北朝鮮としては、そう考えざるを得ない)状況があるからだ。北朝鮮は、超大国アメリカに対して圧倒的な弱国であり、その弱国がアメリカの現実の軍事的脅威にさらされているという客観的事実を抜きにした議論は意味がない。北朝鮮の核兵器開発のやむにやまれぬ動機がアメリカの危険きわまりない対北朝鮮政策にあることを踏まえれば、北朝鮮に対して核兵器放棄を説得する上でのカギは、アメリカの北朝鮮敵視を改めさせること以外にない。
北朝鮮は、アメリカの北朝鮮敵視政策(先制攻撃で北朝鮮を地上から抹殺する選択肢を外していない)が放棄されれば(具体的には、ブッシュドクトリンを取り消し、北朝鮮に対する制裁措置を解除し、休戦協定を平和協定に作り替え、アメリカが北朝鮮と国交を正常化すれば)、核兵器を放棄する用意があるとはっきり言っている。北朝鮮のこの言葉を疑う理由はない。今もっとも必要なことは、アメリカが北朝鮮との対話・交渉によって北朝鮮のアメリカに対する恐怖心と警戒心を取り除き、米朝国交正常化に向けたプロセスを加速することだ。
本来であれば、日本は戦争当事者でない中立の立ち位置を利用し、六者協議で指導力を発揮して米朝に平和的解決のプロセスを働きかけることできたし、北朝鮮も日本に対して密かな期待感を持っていた(かつての小泉の訪朝は北側の期待の裏返し)。
ところが、愚かなる安倍一味は米国の北朝鮮敵視政策に肩入れし、日米安保の軍事同盟化をすすめ、北朝鮮を挑発して、極東を準戦時状態にた。こんな状況下で日朝国交正常化など、一体誰がまともに取り合うのだろうか。北朝鮮が、なぜ安倍を信用するのか。それとも、安保法制も日米首脳会談も全てフェイクで、一世一代の大芝居を打って、安倍が北朝鮮問題を解決するのだと言いたいのだろうか。
笑止千万。
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