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部下に侮られ…文民統制に失敗した防衛大臣は辞任すべし
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2017年4月21日 改憲論 ペテンを暴く 小林節 慶応大名誉教授 日刊ゲンダイ 文字お越し
陸上自衛隊観閲式での安倍晋三首相と稲田朋美防衛相(C)日刊ゲンダイ
わが国の行政組織の中で防衛省は特異な機関である。それは、わが国の独立を守る役割を担っているため、他国の軍隊に対抗できる強大な武力を独占する組織である。だから、歴史的には、かつて諸国では軍隊が支持する勢力が権力を握っていた。
しかし、民主主義が確立した国家では、政治は主権者国民が平和裏に行う討論と投票と議決に従って行われることになった。その原則の下で、軍隊は政治の意思を離れて独自に行動することは許されていない。
わが国でも、日本国憲法の下で、自衛隊は国会が定めた法律と予算に従い、首相(と防衛相)の指揮命令に服す制度になっている。これが文民統制(シビリアンコントロール)である。だから、防衛相は閣内の役割分担として、常に自衛隊の活動の実態を掌握し、内閣や国会における政治的判断の材料に供せるようにしていなければならない。
南スーダンのPKOは、陸上部隊としては戦後初めての海外派兵に等しい。それがどのような体験をしているかは、歴史的に極めて重要な政策判断の材料である。にもかかわらず、稲田防衛相には自衛隊から正確な情報が上げられていなかったことが判明した。これは文民統制の破綻である。それは、軍隊が独り歩きしてあの大戦の惨敗を招いた大日本帝国憲法体制に通じるほころびである。
どんな立派な制度も、本来的に不完全な人間がそれを運用する以上、誤用はあり得る。それは、人的能力の欠如(不適格)の場合である。その点で、既に部下の「軍人」たちから侮られてしまった稲田防衛相は「司令官」失格である。
にもかかわらず、当の防衛相は、省内の特別監察を実施するとノンキに構えている。しかし、文民統制には一瞬たりとも隙があってはならない。それは、その瞬間に軍隊が独り歩きを始めることで、明治憲法の欠陥と同じだからである。
だから、既に部下の自衛官たちから信頼されず情報を遮断された経験のある防衛相は、失格者であり、「これからしっかりやります」などと言っていて済む状況ではない。その特別監察は次の大臣の仕事であろう。
- Re: この緊迫した情勢下で防衛大臣の足を引っ張るとは何を考えているのか? 仕業屋 2017/4/23 17:17:56
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