http://www.asyura2.com/17/senkyo224/msg/501.html
Tweet |
世界平和とは 日本の鎖国を「賢明」と評した哲学者カント 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/204044
2017年4月21日 孫崎享 外交評論家 日刊ゲンダイ 文字お越し
平和の象徴・原爆ドーム(C)日刊ゲンダイ
ドイツの哲学者カント(1724〜1804年)が近世最大の哲学者であることには異論がないだろう。1795年に出版された政治哲学の著書「永遠平和のために」は、欧州各国が今のような平和的な関係を築き上げていくうえで「貢献」したことも多くの人は知っている。
だが、「永遠平和のために」の中で、日本の鎖国を「賢明であった」と評価しているのを知っている人は果たしてどれだけいるだろうか。カントは著書の中で、こう書いている。
▽我々の大陸の文明化された諸国家、特に商業活動の盛んな諸国家の非友好的な態度をみると、彼らが他の土地や他の民族を訪問する際に(訪問することは彼らにとってそこを征服すると同じ事を意味するが)示す不正は驚くべき程度に達している。
▽米国、黒人地方、香料諸島、喜望峰等は、それらが発見された時、彼らにとっては誰にも属さない地であるかの様であったが、それは彼等が住民を無に等しいとみなしたからである。
▽東インドでは、彼らは、商業支店を設けるだけという口実の下に、軍隊を導入した。それとともに原住民を圧迫し、その地の諸国家を扇動して、広範な範囲に及ぶ戦争を起こし、飢え、反乱、裏切りその他人類を苦しめるあらゆる災厄を嘆く声が数えたてるような悪事を持ち込んだのである。
▽それゆえ中国と日本はこれらの来訪者を試した後で、次の措置をとったのは賢明であった(として鎖国に言及)。
〈諸国家を扇動して、広範な範囲に及ぶ戦争を起こし、飢え、反乱、裏切りその他人類を苦しめるあらゆる災厄を持ち込んだ〉――とは、まさに米国の中東政策そのものであり、朝鮮半島でも「諸国家を扇動して」、「災難」を持ち込もうとしている。
「米国は世界平和のため、あるいは地域住民のために行動している」と思っている人は、カントの著書をあらためて読み直した方がいい。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK224掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。