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戦争屋首相がほくそ笑む 核のチキンレース長期化シナリオ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/203781
2017年4月18日 日刊ゲンダイ 文字お越し
このタイミングで平然と花見…(C)日刊ゲンダイ
米国と旧ソ連(ロシア)が核戦争の一歩手前まで迫った「キューバ危機」(1962年)のような展開になってきた。
依然として軍事衝突の緊張感が高まっている「米国VS北朝鮮」の情勢。米国は原子力空母「カール・ビンソン」やミサイル駆逐艦などの空母打撃群を朝鮮半島近海に派遣し、圧倒的な軍事力をチラつかせながら北朝鮮に非核化を要求。北朝鮮が核実験などに踏み切れば武力行使も辞さない強硬な構えを取り続けている。
これに対し、北朝鮮も〈(原子力空母派遣は)無謀な侵略行為だ〉〈米国が我が国の領域に一点の火花でも散らせば、即時に核の雷が降り注がれる〉〈戦争熱に浮かれた頭を冷やして自粛しなければ、結果は残酷だろう〉(17日付の朝鮮労働党機関紙・労働新聞)などと挑発し、自国のメンツをかけて互いに一歩も引かないチキンレースとなっている。
「米国、北朝鮮ともに振り上げたこぶしの落としどころが見つからず、引っ込みがつかなくなっているのではないか。カギを握る中国が、この両国の間にどこまで割って入り、関与することができるかがポイントでしょう。その状況次第で今後の展開は大きく変わると思いますが、しばらくは現在のような一触即発の緊迫した情勢が続くと思います」(戦場ジャーナリストの志葉玲氏)
■米国、北朝鮮とも首脳の発想はガキのケンカ
「キューバ危機」で米ソが軍事衝突を避けられたのは、当時の両国首脳の政治思想・姿勢によるところが大きかった。米ケネディ大統領は「平和の戦略」演説で知られる平和主義者で、旧ソ連のフルシチョフ書記長も「戦争不可避論」を唱えていたスターリン体制を批判し、平和共存に舵を切った人物だった。ともに軍事衝突を避けるため、最後の最後まで粘り強い外交交渉を続けたことが、最悪の事態を免れる要因となったのだ。
ところが今の米国、北朝鮮のトップは全く違う。トランプ大統領は国際法などクソ食らえとばかり、国連を無視して単独判断でシリアに巡航ミサイルを59発も撃ち込み、アフガニスタンでは核兵器を除く通常兵器では最強の破壊力といわれる「大規模爆風爆弾」(MOAB)も躊躇なく使った。いきおい「次の標的は北朝鮮だ」とイケイケドンドンになっているのだ。一方、金正恩委員長も「レッドライン」とされる6度目の核実験にこそ踏み切っていないものの、米国とのにらみ合いの最中に「準長距離弾道ミサイル」をぶっ放して威嚇。要するにトランプも正恩も「やれるもんならやってみい」とガキのケンカの発想で角突き合わせているのだからどうしようもない。対峙している両国の首脳がこんな無教養では、ちょっとした偶発的な出来事が軍事衝突の引き金になりかねない。軍事ジャーナリストの世良光弘氏がこう言う。
「チキンレースが長引くほど衝突リスクが高まるわけですが、米国はおそらく、4月中には何とかしたいと考えているでしょう。月内で米韓合同軍事演習が終わることや、ちょうど朝鮮半島近海に米国の第3、第7艦隊が集結していますからね。とはいえ、米国が先制攻撃を仕掛けることはしない。中国のメンツを潰すことにもなるからです。攻撃する時は必ず北朝鮮側の動きを口実にするはずで、そうなると注目されるのは(朝鮮人民軍の創設85年の節目となる)25日。ここで北朝鮮が核実験や弾道ミサイル発射成功といった動きを見せれば、米国が攻撃に動く可能性が高いと思います」
「キューバ危機」は事態が収束するまでに13日間かかった。長期化しつつある「北朝鮮危機」はこの先、どんなシナリオが待ち受けているのか。
日本を引きずり込むのが目的(C)AP
北朝鮮のサリンを国民に煽りながら、花見でバカ騒ぎする首相 |
「北朝鮮は同盟国を支える米国の決意を読み誤ってはならない」
訪問先の韓国で、あらためて北朝鮮を牽制していたペンス米副大統領。18日、会談する予定の安倍首相は、そんな圧力を強めるトランプ政権に対して「支持」と「結束」を訴えるとみられる。
「安倍首相にとって、今の北朝鮮危機は笑いが止まらない状況ではないでしょうか。これで国会で追及されていた森友問題も共謀罪もすべて吹き飛んでしまったのですからね。どうりで国民に対しては『北朝鮮はサリンミサイルを持っている』と危機感を煽りながら、自分はニコニコと笑顔で花見を楽しむことができるわけです。ただ、よくよく冷静に考えれば、今回の件は米国と北朝鮮の2国間の問題であり、日本が率先して乗り込むべき話ではありません。例え話で言うならば、刃物を突き付けてケンカをしている2人の間に部外者が『俺はこっちの味方に付くよ』と勝手にシャシャリ出ていくようなもの。当然、他方から敵視されるのは言うまでもありません」(志葉玲氏)
その通りだ。米国を後ろ盾にして北朝鮮の脅威さえ煽っていれば、集団的自衛権の行使や安保法の強行採決も「それ見たことか。俺の判断は正しかったんだ」と正当化されると思っているのだろう。「オスプレイ」(17機・総額3600億円)や、無人偵察機「グローバルホーク」(3機・総額1200億円以上)といった、日本が「高値」で買わされる米国製の武器購入も有事になればスルーされ、ついでに大嫌いな中国にもプレッシャーをかけることができる――。安倍がハラで考えているのは、せいぜいそんなところで、「戦争屋首相」のほくそ笑んでいる姿が見えるようだ。
■有事で「兵隊さん」は国民を守らない
だが、北朝鮮は攻撃目標に「日本本土と沖縄の在日米軍基地」を明確に挙げている。仮に米朝戦争が始まり、北朝鮮が捨て身の猛反撃に出たとしても、さすがに米国本土までは及ばないだろうが、日本には甚大な被害を与えることは十分、可能だ。
安倍は「同盟国アメリカが守ってくれる」とノンキに構えているが、「米国第一主義」を掲げるトランプがどこまで本気になるかは極めて疑わしいし、発言内容がクルクル変わるトランプのことだ。約30万人いるとされる韓国滞在の米国人を国外退避させた後、北朝鮮に好きなだけ巡航ミサイルを撃ち込んだら、「後始末は日本と韓国でやって」と放り出すかもしれない。先の大戦で、「兵隊さんが守ってくれる」と言われていたにもかかわらず、いざ実戦になった途端、イの一番に住民を見捨てて逃げ出した沖縄の旧日本軍と同じだ。そんな惨禍に再び日本国民を引きずり込むかもしれない米朝間の緊張をひたすら煽っているのが安倍なのだ。
政治評論家の森田実氏がこう言う。
「米朝戦争が始まれば、東アジア全体が混迷、混乱に陥り、日本の被害も計り知れません。そんな最悪の事態を安倍首相は期待しているといわんばかりの喜々とした表情で煽っているから許し難い。首相自らが戦争放棄を掲げた憲法9条違反をしているようなもので、とんでもない。良識ある国会議員は直ちにすべての国会審議を拒否し、安倍政権を解散・総選挙に追い込むべき問題です」
このタイミングで平然と花見ができるのも、ボンボン首相は戦争の実相を知らず、頭の中が「お花畑」のアッパラパーだからだ。国民が戦争の犠牲になる前に早く総理の座から引きずり降ろさないとダメだ。
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