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トランプの威を借り、北を挑発…共謀罪を急ぐ安倍政権
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/203718
2017年4月17日 日刊ゲンダイ 文字お越し
対抗姿勢を強めている(C)AP
どうやら金正恩は、一歩も引くつもりがないようだ。
発射直後に爆発して失敗に終わったが、北朝鮮は16日、またミサイルをぶっ放した。ロイター通信によると「準中距離弾道ミサイル」だったという。
いま米軍は、北朝鮮に圧力をかけるために原子力空母「カール・ビンソン」を朝鮮半島に派遣中である。しかも、16日は、ちょうどペンス米副大統領が韓国に到着した当日である。そのタイミングでのミサイル発射は、アメリカにケンカを売ったも同然である。
15日に行った軍事パレードでは、新型の大陸間弾道ミサイルを披歴し、アメリカの衛星が監視していることを承知で核実験の準備を進めている。ヤバイことに、アメリカが圧力を強めるほど、北朝鮮は力で対抗する姿勢を強めている状況だ。
「金正恩は簡単には引き下がらないでしょう。北朝鮮には『我が国はアメリカとのチキンレースで負けたことがない』という自負があるからです。たしかに北朝鮮が譲歩したことは、ほとんどない。強気の背景には、虚勢だけではなく、この60年間、アメリカとの戦争に備えて準備してきたことがあります。あの国は“もぐら国家”のように地下に施設を張り巡らせている。平壌も核シェルターだらけです。
しかも、国土の7割が山岳地帯のうえ、岩盤が固い。客観的に考えればアメリカに勝てるはずがありませんが、先軍政治を掲げ、世界第4位の評価もある軍事力を持つ彼らは、アメリカと十分に戦えると本気で思っている。だから、最後まで強気の姿勢を崩さないはずです」(コリア・レポート編集長の辺真一氏)
いずれ北朝鮮は、アメリカが「レッドライン」としている6回目の「核実験」にも踏み切るとみられている。
■東京の死者は42万人の衝撃
「カール・ビンソン」を派遣したトランプ政権は、北朝鮮を震え上がらせて“核開発”と“ミサイル開発”を放棄させるシナリオを描いていた。ところが、逆に金正恩から揺さぶられている始末だ。
この先、トランプ大統領と金正恩の“チキンレース”はどうなるのか。トランプは内心ビビリ始めているという。北朝鮮を叩くのは簡単だが、北朝鮮攻撃はあまりにもリスクが大きいからだ。
英軍事専門誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」の東京特派員・高橋浩祐氏はこう言う。
「もし、アメリカが先制攻撃をしたら北朝鮮は必ず反撃するはずです。その時、日本と韓国が受ける被害はハンパではありません。第1次核危機が起きた1994年、アメリカが試算したら、北朝鮮の報復攻撃によって100万人以上の韓国人と10万人以上のアメリカ人が犠牲になるという結果が出ています。2003年の第2次核危機の時は、ネオコンに支えられたブッシュ政権でしたが、ブッシュ大統領は北朝鮮を“悪の枢軸”と罵りながら、リスクを恐れて攻撃できなかった。日本も無傷では済まない。経済産業研究所の研究員を務めたマイケル・ユー氏は、東京に北朝鮮の核ミサイルが着弾した場合、42万人の死者が出ると試算しています」
すでに北朝鮮は「在日米軍と在韓米軍もロケットの照準に入っている」と警告を発している。
北朝鮮は軍事境界線に500門の長距離砲を展開し、砲門を開けば1時間でソウルに7000発が着弾する。さらに、日本を射程に収める中距離弾道ミサイル「ノドン」は300発、実戦配備されている。北朝鮮が「核実験」を強行したら、「カール・ビンソン」まで派遣したトランプは、メンツを保つために北朝鮮を先制攻撃する可能性がある。その時は、北朝鮮の反撃でソウルも東京も“火の海”である。
この首相と防衛相が突っ走る先には…(C)AP
「カール・ビンソン」と合同訓練で北朝鮮を挑発する愚 |
このままアメリカと北朝鮮のチキンレースが続いたら、取り返しのつかないことになる。日本政府は体を張ってでも、ストップをかけないとダメだ。ところが、安倍首相はトランプの威を借り、ブレーキをかけるどころか、調子に乗って北朝鮮を挑発しているのだから、どうしようもない。
韓国に滞在・渡航する国民に注意を促す「海外安全情報」を出して戦争ムードを煽っているだけじゃない。
「カール・ビンソン」と海上自衛艦との合同訓練を進め、「北朝鮮はサリンを弾頭につけて着弾させる能力がある」と危機を煽ったうえ、「ミサイル防衛能力は抑止力にならない」と、“敵基地攻撃能力”の保有まで口にし始めている。いま「カール・ビンソン」と合同訓練をしたら、北朝鮮に交戦国だと認定されるに違いない。
トランプが「北朝鮮問題では一生懸命やってくれると思う」と、中国に強い期待を表明しているのは、なんとか中国の働きかけによって北朝鮮との武力衝突を避けたいと考えているからだろう。
ところが安倍は、リスクも考えずに北朝鮮を挑発しているのだから話にならない。
「さすがに“御用学者”だと思われている軍事専門家までが『日本も、アメリカも、中国も北朝鮮と対話すべきだ』と対話の必要性を主張し始めている。安全保障のプロとして、米朝のチキンレースにブレーキをかけないと大変なことになると危機感を強めているからでしょう。なのに、安倍首相は危機感のカケラもない。むしろ、“敵基地攻撃能力の保有”など、戦時体制を進めようとしているのだから、やっていることがアベコベです」(元外交官・天木直人氏)
先週末、熊本の自衛隊駐屯地を訪れた安倍は、「我が国の領土、領海、領空は断固として守り抜く」とうれしそうに訓示をしていた。この男は、自分から「存立危機事態」をつくり出そうとしているとしか思えない。
■日本海沿いの原発に着弾したらオシマイ
「戦後レジームからの脱却」を訴えてきた安倍は、朝鮮半島の危機に乗じて、日本を戦前のような「戦争のやれる国」につくり替えるつもりなのではないか。
ここぞとばかり「共謀罪」の成立まで強行しようとしている。朝鮮半島の危機が強まっている今なら、テロ対策を口実にすれば、簡単に国民の賛成を得られると計算しているのだろう。
もともと“A級戦犯”の祖父、岸信介を敬愛しているような男だけに、朝鮮半島で武力衝突が起きたらどうなるか、冷静な判断ができていない恐れがある。
「安倍首相は、トランプ大統領の尻馬に乗って北朝鮮を挑発していますが、非常に危険です。日本とアメリカは置かれた状況がまったく違うからです。まず、北朝鮮と戦争をしても、アメリカ本土にミサイルが届くことはありませんが、日本はほぼ国土全体が射程圏内に入ります。決定的なのは、日本はアメリカと違って、戦争のできない国だということです。広大なアメリカと違って、人口が大都市に集中している日本は、東京と大阪を破壊されたら国家として成り立たなくなる。しかも、日本海沿いに数多くの原発が立地している。もし、北朝鮮のミサイルが直撃したらどうなるか。北朝鮮を挑発している安倍首相は、そうした事実を分かっていないのではないか。心配なのは、大手メディアも日本が巻き込まれたらどうなるか、伝えようとしないことです。安倍首相も大手メディアも戦争というものをまったく理解していません」(軍事評論家・前田哲男氏)
Xデーは、刻一刻と迫っている。しかも、防衛大臣はド素人の稲田朋美である。もう、日本国民は覚悟を決めるしかないのかも知れない。
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