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2017年04月16日 「ジャーナリスト同盟」通信
<新聞テレビ記者もポチポチ>
「新聞テレビが権力監視を止めたら、腐敗した独裁政治が現出する」という平和軍縮派の宇都宮徳馬の指摘は、人類に対する警鐘である。いまの読売から朝日・NHKに至るまで、日本のメディア関係者に猛省を促したい。元朝日記者の「新潮や文春に劣ってしまった」という慨嘆を、日本国民も共有できる。ワシントンに、ただひたすらひれ伏す安倍・自公の極右政権は、動物でいうと、ポチそのものである。ブッシュのイラク戦争に加担したイギリス首相を、イギリスのメディアは「プードル犬」と決めつけたが、安倍はトランプのシリアへの戦争に積極的支持を表明した。北朝鮮への攻撃にも賛同する構えである。そんな安倍ポチに、新聞テレビ記者が「支援の報道をする日本」と決めつけても、誰も文句ひとつ言わない。ポチの連鎖によって、国民もアジア諸国民も甚大な被害を被っているのだが。
<ポチポチで狂う世論と野党>
東京ポチをワシントンは安心して、無謀な要求を突き付けてくる。東京ポチもまた、取り巻きの新聞テレビのポチに安心している。世論・野党も狂う。
ポチの特権的体質は、無恥であるということに尽きる。恥を知らない。したがって、疑惑の首相夫妻に対しても、ごくありふれた普通のリーダーであるかのように報道するだけである。
筆者も何度も足を運んだ新宿御苑の政府主催の観桜会(4月15日)での「逃亡する首相夫妻」を、格好の取材機会であるのに、そうしないで、ごく普通に取り上げて、結果的に疑惑の首相夫妻を、まったくそうでない首相夫妻として宣伝している。
番記者を周りにへばりつけさせることが、疑惑の夫妻にとって、しごく安心なのである。そこでは首相の口から、おためごかしが連発する。「風雪に耐えて5年」などがそれである。自身と自公政権を宣伝しているのである。そっくりテレビも新聞も批判無しに報道する。
その観桜会の映像で注目する場面があった。安倍のポチに徹して、特定秘密保護法や戦争法を強行した公明党の太田昭宏も、安倍演説の壇上に特別に席を占めていた。演説を終わった安倍が、太田と二人して枡酒で乾杯した。太田は安倍の用心棒というよりも、公明党創価学会対策の間諜なのであろう。
都議会公明党は、腐敗自民党と手を切ったとされる。「国会はそうはさせない」という安倍のシグナルでもあろう。
<首相担当記者は主権者に監視されている!>
日本の首相担当記者は、主権者である国民に監視されている。異変に気付いた国民は、NHKを見ない、金も出さない。スポーツ好きも読売講読を止めている。当然であろう。
ややまともな東京新聞の番記者も、疑惑の首相夫妻を、目の前にして「直撃インタビュー」の機会を、自ら放棄している。ポチでしかない。
<新聞テレビのデスクも監視されている!>
「観桜会に昭惠も参加」という一報に、本社の編集デスクは、逃亡を続けているような昭惠を「徹底マーク」を番記者に指示をする。
これが新聞人の対応である。テレビは昭惠の表情・しぐさを追いかければ、逃亡者の素顔を必ずあぶり出せる。それがデスクの現場への指示のはずである。
それがない。デスクも番記者も、共にポチなのである。広告と無縁の通信社の記事は、その点で遠慮なく昭惠と晋三をマークして記事を配信することが出来る。そうすれば、地方新聞やテレビのトップニュースを飾ることが出来る。世界のメディアも報道するだろう。
読者が増えることになるのだが、通信社記者もポチなのである。
<安倍ポチにめでたい日本の新聞テレビ>
安倍ポチの連鎖は止まらない。疑惑の安倍・自公批判が、ジャーナリズム本来の使命である。
2017年4月16日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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