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中国や北朝鮮がまともに見える安倍首相の平和ボケ
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2017-04-13 天木直人のブログ
米中首脳会談では北朝鮮をめぐってトランプ大統領と習近平主席の話し合いは平行線をたどったらしい。
それを報じる日本のメディアを見ると、首脳会談の最中にシリア攻撃を行ったトランプが勝ち、北朝鮮との話し合いによる解決の必要性を繰り返した習近平が負けたと言わんばかりだ。
しかし、核戦争が当たり前のようになった今日の国際政治においては、未曽有の惨事を招きかねないトランプ大統領の威嚇行動と、あくまでも話し合いで解決すべきと繰り返す習近平主席のどちらが正しいかは明らかだ。
なによりも、憲法9条を持つ日本こそ、習近平主席の立場を支持すべきだ。
いや、習近平主席よりも真っ先にそのことを主張すべきだ。
それなのに、安倍首相は対北朝鮮包囲網の為に中国に圧力をかけてくれと米国に働きかけている。
よりによってこのタイミングで、海上自衛隊と米空母の共同訓練まで検討している(4月12日東京新聞)
おりから北朝鮮は4月11日に開かれた最高人民会議(国会に相当)で、20年ぶりに外交委員会の設置を決めた。
「ならずもの国家」の北朝鮮さえも韓国や米国との対話を重視し始めた証拠だ。
安倍首相の対中国、北朝鮮政策は根本的に間違っている。
中国や北朝鮮までもがまともに見えるほど、安倍首相は平和ボケしているということだ。
「なんでもかんでも平和が一番」と叫ぶ、右翼が批判する左翼の「平和ボケ」ではない。
平和な日本に生まれて育った安倍首相は、平和のありがたさに気づくことなく、戦争の悲惨さに思いが及ばない、と言う意味での「平和ボケ」である。
そんな安倍晋三という政治家が首相になって一強政治を続けている日本。
それを阻止できない野党共闘しか存在しないこの国の政治の現状。
日本は今まさに戦後最大の危機に直面しているのである。
いまこそ新党憲法9条なのである(了)
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