>アサドの国民弾圧が目に余るからだ。 >その行き着く先の化学兵器使用があまりにも非人道的だからだ。天木直人は完全なアホだな 何度アメリカに騙されたらわかるんだ? 2017.04.07 米支配層はオバマ政権の時代から化学兵器使用の濡れ衣をシリア政府へ着せて侵略を狙ってきた https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201704070003/ シリアのバシャール・アル・アサド政権を倒すため、シリア国内で化学兵器を使用し、その責任をシリア政府になすりつけて軍事侵略を正当化しようという偽旗作戦をバラク・オバマ政権が許可したとイギリスのデイリー・メール紙が報道したのは2013年1月29日のことだった。 3月中旬になると、アメリカ、イギリス、フランスが反アサド軍の戦闘員を集め、ヨルダンで訓練していると報道されているが、その直後の3月19日にアレッポで化学兵器が使用されたと言われている。
ところが、その5日後になるとイスラエルのハーレツ紙は化学兵器を使ったのは政府軍ではなく反政府軍だった可能性が高いと報道、5月になると攻撃を調べていた国連の独立調査委員会のメンバー、カーラ・デル・ポンテも政府軍でなく反政府軍が使用した可能性が高いと発言する。それほど3月の偽旗作戦は稚拙だったということだ。 最初の攻撃から5カ月後、8月21日にダマスカスに近いゴータで再び化学兵器が使用され、アメリカをはじめとする西側の政府や有力メディアはシリア政府に責任をなすりつける宣伝を展開したが、29日にはサウジアラビアが化学兵器を反政府軍に提供したと報道されている。
その間、ロシア政府はロシアのビタリー・チュルキン国連大使は反シリア政府軍が支配しているドーマから2発のミサイルが発射され、ゴータに着弾したと国連で説明、その際に関連する文書や衛星写真が示されたとジャーナリストがフェースブックに書き込んでいる。このチュルキンは今年2月20日、心臓発作で急死している。
その後も調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュ、あるいは国連の元兵器査察官のリチャード・ロイドとマサチューセッツ工科大学のセオドール・ポストル教授たちがアメリカ政府の主張を否定する報告をした。 ハーシュのレポートによると、マーチン・デンプシー議長時代の統合雄参謀本部やマイケル・フリン局長時代のDIAはアル・カイダ系武装集団やダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)を危険な存在だと認識、そうした勢力を支援していたオバマ政権と対立していたことも明らかにしている。そのフリンは2014年8月7日、デンプシーは15年9月25日に任を解かれた。
ネオコンなど好戦派は軍を押さえ込み、ロシアとの戦争へ驀進している。すでにアメリカはドルという基軸通貨を発行する特権で生きながらえている状態で、そのドルを支える仕組みに組み込まれているサウジアラビアは石油価格の下落や侵略戦争の泥沼化で財政は厳しい状況になっている。このまま進めばアメリカにしろサウジアラビアにしろ、支配システムが崩壊するのは時間の問題になっている。19世紀にイギリスは経済の破綻を中国への軍事侵略(アヘン戦争)で何とか乗り切ったが、アメリカも同じことを目論んでいるのだろう。 https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201704070003/ 2011年1月から始まったアラブの動乱は、チュニジア、エジプト、リビア、イエメンの独裁政権を次々となぎ倒し、今やシリアのアサド政権を崩壊させようとしている。 このアラブの独裁政権崩壊は、最初は国民の蜂起という形にしていた。 しかし、リビアのカダフィ政権があまりにも盤石だと見ると、NATOやアメリカが出てきて政権崩壊に動き出し、これが欧米主導の「仕掛け」であることが明るみになった。 シリアの崩壊もまた欧米が仕掛けている。 ヒラリー・クリントンはシリアを崩壊させるためにシリアの反政府勢力を公然と支援していたが、ついに2012年中にシリアを崩壊させることができず、体調を崩したまま政権を去って行く。 最終的にこのアラブの動乱はイランにまで到達するはずだったのだが、ヒラリーを中心とする一部の勢力はそれに失敗した。 それほど、アサド政権は強硬だったと言うこともできる。 深刻な懸念になっているのが化学兵器 しかし、アサド政権が持ち直すのかというと、ここまで来た以上、恐らくそれは難しい。シリア国内はすでに内戦によって行政も事実上ストップしており、政府機能も麻痺したままである。 物流は止まり、食料も飲料も手に入りにくくなって基礎物資のインフレ率は急上昇しており、現在前年対比で40%以上の値上がり、物によってはそれ以上の値上がりが見られるという。 この国内の混乱に伴って避難民も増え続けており、国連によると、これまで52万人5000人が周辺諸国に逃げていると言われている。 この数はさらに増え続けており、まったく止まらない。一日数千人規模で難民が出ているのである。 内乱の規模は非常に大きなものとなっており、シリア政府もついにスカッド・ミサイルをも使用し始めた。 反体制派勢力の拠点を標的にしているのは間違いないのだが、その拠点には当然、何の関係もない市民も普通に暮らしており、ますます国民が内戦の巻き添えになっていく。 アサド政権はこのスカッド・ミサイルを400発ほど所有している。他にも長距離ミサイルも20発ほど使用しており、さらに今後はナパーム弾も使われる可能性も指摘されている。 そして、もっと深刻な懸念になっているのは化学兵器だ。 2012年12月5日、アメリカのNBCテレビは、アサド政権はすでに猛毒サリンの原料となる化学物質を爆弾に搭載して、すでに使用準備を完了したと報道した。 これらはいつでも発射できる状態にしており、さらにはマスタードガスも準備しているのだという。 ロシアもアサド政権を見捨てた これはアサド政権を孤立させて自壊させようとするアメリカやイスラエルの、世論誘導のための報道の可能性もあって真偽は確かではない。 懸念を表明したのはパネッタ米国防長官だが、ヨーロッパを回ってダブリンで「シリア化学兵器使用懸念」を大きく煽っていたのはヒラリー・クリントン国務長官だった。 ヒラリー・クリントンの裏にはイスラエルがいる。 逆に言えば、イスラエルがアメリカを引き込むように動いており、ヒラリー・クリントンがその手先になっているという言い方もできる。 イスラエルがこれほどまでシリアのアサド政権を敵視しているのはなぜか。もちろん、シリアがヒズボラやパレスチナ過激派を隠然と支援して、イスラエルの直接的な脅威の「黒幕」だったからである。 その頂点にアサド政権があったのだ。 欧米はそれぞれ温度差があったとしても、基本的にはすべて親イスラエルの姿勢であり、反イスラエルを貫く国は国際社会では苦境に陥るのが現在の潮流だ。 アサド政権もその轍を踏んでいる。2012年中の崩壊は免れたが、2013年も乗り切れるのかどうかは不透明になりつつある。 ロシアはシリアを支援していたが、2012年7月あたりから立場を微妙に後退させており、この動きは2012年12月にはより露骨なものとなっている。 ロシアのボグダノフ外務次官は2012年12月13日には「アサド政権は国土に対する統制をますます失っている」と公言し、プーチン大統領も12月20日にこのように発言した。 「われわれはアサド大統領の行く末は気に掛けていない」 「アサド一族は40年も権力の座にある」 「シリアに、変化は必要だ」 アサド政権の崩壊は、時間の問題でしかない シリアの軍事的な後ろ盾であるロシアがアサド政権を見限ったというのは、すなわちアサド政権が追い込まれているということでもある。 いよいよ2013年に向けて、シリアは政権崩壊に向けて突き進んでいくということだ。フランスも「アサド政権の終焉が近い」との認識を示しており、NATOはもっと直接的な言い方でシリアの現状を表現した。 「アサド政権の崩壊は、時間の問題でしかない」 だから、シリア政府が持っている化学兵器を、アサド大統領が使用するかしないかの問題になっているとも言える。 シリアはサリンの原料となる化学物質を500トンも備蓄しており、その気になれば都市の人口を丸ごと化学兵器で大虐殺することも可能である。 果たして、追い詰められたアサド政権は、自国民に向けて化学兵器を使用することはあるのだろうか。 オバマ大統領は、「化学兵器の使用はレッドラインを踏み出す行為である」と警告を発しており、アサド政権の自制を求めている。 しかし、不穏が動きがここにきて一気に報道され始めている。 12月22日、シリア軍が化学兵器を1〜2ヶ所に集めていることを報告した。 12月23日、シリア人権監視団は「いよいよシリア軍が化学兵器を使って反体制派の民兵を殺害した」という情報を流して、それが世界中を駆け巡った。 12月25日、ロシアが、シリア人権監視団の発言に対して、「化学兵器は使われていない」と否定した。 アサド政権は確実に疲弊している では、23日の情報は嘘だったのか。実は、実際に化学兵器は使われたのだが、使ったのは政府軍ではなく、反政府軍のほうであるとイラン政府は報道している。 ラジオイランによると、「テロリストは、現在まで、シリア軍に対し毒ガスを含んだ3つの立方体のプラスチック容器を投げ込み、兵士7名がこれらの容器から漏れた毒ガスの吸引により、死亡した」とある。 国際政治を巻き込んで進められている内戦については、各国の思惑が報道の中に紛れ込み、世論誘導が行われるので、真実がどこにあるのかはまったく分からない。 「化学兵器は使われたのか、使われていないのか」 「使ったとすれば政府側なのか、反政府側なのか」 現状ではどちらとも取れるし、その裏を取る方法はない。現地のシリア人ですら、最前線の兵士ですら、現状がどうなっているのかまったく分からないだろう。 しかし、ひとつ言えるのは、アサド政権は確実に疲弊し、衰退し、追い詰められ、崩壊しつつあることだ。 シリア政府が軍を維持するための資金は、あと数ヶ月で枯渇するとも言われている。先に対する展望がない以上、アサド政権はそこで終焉を迎えることになる。 アサド政権の崩壊のあとには何が来るのか。 今のエジプトやリビアを見れば分かる通り、いっそうの混乱と混沌である。そして、中東の混乱がさらに拡大し、サウジアラビアをも激震するようになると、間違いなく起きるのがエネルギー危機だ。 2012年はシリアの崩壊が先延ばしになったので、エネルギー危機は回避された。しかし、シリアが崩壊したあと、次のアラブ動乱が動き始めると、必ずサウジやイランが動揺する。 エネルギーを軸とした危機が勃発すれば、もちろんグローバル経済はすべて巻き込まれて行くことになる。 http://www.bllackz.com/2012/12/blog-post_27.html シリアは、アサド政権が持ち堪えても地獄、崩壊しても地獄だ 2013年3月8日 シリアがもはや終わりのない虐殺の大地と化している。2013年3月6日、国連はシリアから周辺国に逃れた難民が100万人に達したと発表している。
そのほとんどは女性や子供なのだが、その理由は明らかだ。シリアの男たちは内戦の地と化した国から、せめて自分の妻と子供たちだけでも何とか助けようとして必死になって逃しているのである。 彼らが行き着く場所は、その多くは周辺国が用意した難民キャンプだが、それは広大な空き地の一角にテントを張っただけの簡素なものであり、そこで女性たちが子供と一緒に集団生活をしている。 国際社会はまったくシリア情勢に関心を示しておらず、難民のケアに必要な支援金はほとんど足りていない。 したがって、水も足りなければ食料も足りない。教育も行き届かなければ、医療も足りない。それなのに、難民の数はさらに増えていこうとしているのである。 混乱が長引けば長引くほど国は疲弊していく 100万人もの人間が着の身着のままのような状態で脱出しなければならないのだから、当然シリア国内はもっと悲惨なことになっている。 アサド政権はあくまでも徹底抗戦するつもりでいる。迎え撃つ反体制派は力不足で、アサド政権を一気呵成に崩壊させることができない。 本来であれば、こういった内戦にはアメリカが真っ先に介入していったはずだ。 しかし、2011年から起きているアラブ諸国の混乱に対しては、アメリカは一貫して直接介入を拒んでいる状態にある。 それは、2013年3月の歳出の強制削減を見ても分かる通り、もうアメリカには世界に介入する資金がなくなってしまっているからだ。 アメリカはイラクからもアフガニスタンからも撤退していく動きを見せており、東アジアでさえも領土拡張主義を取る中国に対して強く出られないでいる。 前国務長官だったヒラリー・クリントンは何とか自分の任期中の2012年までにシリアを崩壊させたかったようだが、それに失敗したまま役職を降りた。 NATOを構成する欧州圏もまたリーマン・ショック以降のユーロ危機によって自国の経済が傷ついている。 つまり欧米の強力なバックアップを得られなかったシリアの反政府軍は決定的な戦力を持つことができていないのだ。それが、シリア内の内戦を長期化させ、膠着させる原因となっている。 これはシリア国民には非常に不幸なことでもある。混乱が長引けば長引くほど国は疲弊し、犠牲者は増え、国家は分裂していくことになるからだ。 中東は、引き続き大混乱が続くことになる アサド政権も無尽蔵に資金があるわけでもなく、2013年度中に軍費を賄うことができなくなって自壊していく可能性がある。 しかし、それで問題が解決するわけではない。 アサド政権が崩壊すると国内にはイスラム過激主義や、親アサド派や、軍閥がそれぞれ武力を保持したまま残される。 さらにはアラウィ派とスンニ派の対立もある。レバノンからはヒズボラも戦闘に加わっている。 これらの武装勢力がアサド政権崩壊後に新たな内戦を生み出し、やがて国そのものが分裂して、消滅するかもしれない。 シリアにとって、アサド政権が生き残っても地獄、崩壊しても地獄になる。 そして、問題はシリアだけにあるのではない。 リビアのカダフィ政権の崩壊では、北アフリカに最新兵器が流出した。それが2013年のマリやアルジェリアでのテロが引き起こされる遠因となった。 シリアのアサド政権の崩壊も、大量の武器流出で、中東の混乱を拡大させる可能性も指摘されている。 こういった中東地域の不安定化は、必ずイスラエルとサウジアラビアに拡大していくことになるが、そうなれば中東は今でも危険なのに、さらに危険な地域となっていくはずだ。 アサド政権はもはや先のない政権だ。 しかし、本当の混乱は、アサド政権が崩壊したあとに来る可能性が高い。 2011年からの中東・北アフリカは、もう以前とは完全に違った姿になってしまっている。 チュニジア・エジプト・リビア・イエメンと大国が次々と無法地帯化し、それがシリアに拡大し、シリアが崩壊したらヨルダンもサウジアラビアも無事でいられない。 中東は、引き続き大混乱が続くことになる。 http://www.bllackz.com/2013/03/blog-post_8.html いよいよサリンまでばらまかれるようになったシリアの現状 2013年5月1日 ここのところ、相次いでシリア情勢が「ゲームチェンジした」という報道がなされている。いよいよ、化学兵器が使われ出したからである。 具体的に言えば、サリンが使用されたと言われている。 サリンと言えば、日本人はオウム真理教が行った「地下鉄サリン事件」を思い出すが、まさにそのサリンが今、シリアで使われた形跡があるという。 ただし、情報が錯綜していて、「本当にサリンが使われたのか」「政府軍が使ったのか、反政府軍が使ったのか」が明らかになっていない。 シリア政府と反政府派は互いに「相手がやった」と非難し合っており、アメリカも慎重姿勢を崩していない。 しかし、もし国連が調査に入り、その結果「シリア政府軍がやった」という調査結果が出た場合、それを口実としてシリア政府は一気にNATOやアメリカ軍の介入を受けて崩壊崩壊させられる可能性がある。 欧米は執拗にシリアのアサド政権の崩壊を望んでいる。化学兵器の使用は、軍事介入の格好の口実となる。 大きな政治勢力が背後にあって、それが動いている 誰も指摘しないが、アラブ世界は今、明確に欧米の「標的」にされている。今までの国家体制が根底から破壊されているのである。 それが見えてきたのが2011年だった。 2011年1月にチュニジアで反政府デモが起きるとそれが瞬く間にアラブ世界に拡散して、アルジェリア、イエメン、ヨルダン、エジプト、リビアを包んでいった。 発端となったチュニジアのベンアリ独裁政権は崩壊し、エジプトのムバラク政権も崩壊した。 そして、その流れはリビアのカダフィ政権を直撃し、カダフィ大佐が群衆に引きずられながら殺害されていった。(カダフィ大佐、撃つなと懇願するものの頭部を撃たれて死亡) アラブの世界で起きているのは、「アラブの親米国家が破綻している」とか「反米国家が破綻している」という括りでは捉えきれない動きだ。 大きな政治勢力が背後にあって、それがアラブ圏リセットのために動いている。それは分かっている。 しかし、誰が何のためにやっているのか、いまだに全貌が見えてこない。なぜなら、アラブ圏リセットの動きはまだ途上にあるからだ。 もし誰かが裏で動いているのであれあば、本当の意図は最後の最後に分かる。そのとき、それは今までとは違うアラブ圏の姿になっているのは想像に難くない。 口や鼻から泡を吹いて苦しむこの症状はサリンに似ていると言われている。
いよいよ、サリンが使われ出しているのか? アラブ圏の既存政権はすべて崩壊させられる
欧米勢力は、本当は矢継ぎ早にアラブ圏を崩壊させたかった意図があったようで、リビアの崩壊劇も非常に強引だった。 カダフィ政権は民衆の蜂起で自然に倒れたのではなく、無理やり欧米勢力に崩壊させられた。 ここに、「何が何でも」アラブ圏の既存政権を崩壊させるという意図が見える。 もしかしたら、2000年に入ってから、それはずっと意図されていたのかもしれない。 2001年 アフガニスタン崩壊 2003年 イラク崩壊 2009年 (イラン崩壊に失敗) 2011年 チュニジア崩壊 2011年 エジプト崩壊 2011年 イエメン崩壊 2011年 リビア崩壊 2012年 (シリア崩壊に失敗) 2003年から2011年までに間が空いたので、あまり連続しているという感がない。 しかし、長いスパンで方向性を見ると、無理やりアラブ圏を「リセット」している動きや意図があるのが分かる。 イランは実にタフに立ち回っていて欧米の思惑の通り崩壊するに至っていない。 イランが切り崩せないので、イランを飛ばして北アフリカのほうを先に行うように方向転換したように見える。それで、チュニジアからリビアまで一気にきた。 それと同じ意図が、今シリアに向かっている。 シリアのアサド政権は国民の支持を得ており、反政府勢力のほうがむしろ孤立しているのが実態だと言われている。 しかし、欧米メディアではアサド政権が「悪魔の独裁政権」「残虐な殺人政権」のような一方的な報道をしている。 国際社会から悪魔呼ばわりされているアサド大統領
意図的な世論誘導報道で、シリアを悪者に
欧米は、とにかく一刻も早くシリアを崩壊させようと動いている。本来であればシリアも2011年から2012年のどこかで崩壊させられる「予定」だった。 エジプトやリビアを見ると、アサド政権も持たないと誰もが考えたし、ヒラリー元国務長官もシリアのアサド政権崩壊を露骨なまでに「願って」いた。 しかし、アサド大統領は持ちこたえ、現在も国際世論の大反発の中で今でも政権を維持している。だから、ますますシリアに対してのバッシングが燃え上がっているのである。 私たちはアフガニスタンで起きている戦乱の虐殺や、イラクで起きている虐殺はほとんど目にすることはない。メディアはまるでそういったものに関心を寄せない。 しかし、今私たちは、シリアで殺された子供たちの遺体を見ることができる。なぜか。メディアがこぞってそれを意図的に報道するからである。 もちろん、そういった人非道的な行為が行われていることは広く知らしめなければならないし、報道されることには大きな意味がある。 しかし、それは「アサド政権は残虐でひどい国だ」ということをアピールするための意図的な世論誘導報道のひとつである。 そうやってシリアの現政権がひどいと煽り、シリアを崩壊させるのが正しいことだという「世論形成」をする意図が隠されている。 化学兵器にしてもそうだ。政府側と反政府側のどちらがサリンを撒いたのか誰にも分からない。しかし、グローバル・メディアの報道の中では意図的にシリア政府が主導したようなミスリードが行われている。 こういったシリア政権崩壊の世論形成は、これからもアサド政権が崩壊するまでずっと続く。 もちろんアサド政権は非常にクリーンで、崩壊させるべきではないとは言っていない。アサド政権は独裁政権に近く、民主的でも何でもない政権を支持したくない。 だから、アサド政権が崩壊して、本当に民主的な政治が行われるのであれば、それはそれで良いことだ。 しかし、欧米の謀略政治のあり方や、欧米メディアのやり口が正しいとも思わない。 自分たちの都合の悪いニュースは隠し、邪魔な政権に関しては一方的な報道をして世論を誘導する。 シリアという悪い存在と、欧米メディアという悪い存在が、互いにやりあっているというのが正しい現状認識だろう。 最後にどちらが勝つのだろうか? http://www.bllackz.com/2013/05/blog-post.html?utm_source=BP_recent
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