http://www.asyura2.com/17/senkyo223/msg/634.html
Tweet |
森友問題で明るみに 「忖度」に覆われたソフトな独裁政治
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/202895
2017年4月6日 永田町の裏を読む 日刊ゲンダイ
「『いい忖度とやってはいけない忖度がある』とはっきり言うべきだ」と松井知事/(C)日刊ゲンダイ
「忖度」という、それほど使用頻度が高いとはいえない古めかしい言葉が、今年の流行語大賞候補にノミネートされることは確実である。
日本維新の会の松井一郎代表が3月25日、森友学園問題に関して「安倍晋三首相が『忖度はない』と強弁し続けるから(火に)油を注ぐことになる。あったと認め『いい忖度とやってはいけない忖度がある』とはっきり言うべきだ」と語ったのは正しくて、忖度という言葉自体は「人の心を推しはかる」という意味であって、中立的というか、良いも悪いもない。
松井はさらに「政治家は有権者の意思を忖度して仕事をしている。ただし、一部の人たちだけがお金をもらったり、いい思いをしたりする忖度をやってはいけない」とも言ったが、ポイントはまさにそこで、国民・有権者の希望を忖度するのでなく、権力者の思惑を忖度するだけの上目遣いの政治家のみならず官僚、外交官、裁判官が激増して、「安倍一強」という名の「ソフトな独裁政治」ができあがっているのが今の日本である。
教科書検定を担当する文科省の役人が、教材に登場する「パン屋」は洋風だから不適切で「和菓子屋」と書いたほうが郷土愛を育てると赤鉛筆を入れる時に、たぶん彼の心を支配していたのは、教育勅語を園児に斉唱させる幼稚園を礼賛している安倍夫妻への忖度だったろう。
沖縄・辺野古基地の建設に歯止めをかける地裁判決や、原発再稼働にブレーキをかける地裁判決などが、高裁に上がればまず100%覆ってしまうのも、最高裁やその先に見え隠れする官邸の意向を忖度しなければ自分の身が危ないと思う心情が働くからだろう。
財務省の官僚たちが森友学園に破格の扱いをしたのも同様で、宇野重規東京大学教授が言うように、その「結果として、政治の舞台からは真剣な主張や説得の試みが見られなくなり、聞こえるのはただ騒がしい騒音や、真剣にものを言おうとする人間に対する冷笑ばかり」となって、「日本政治の中枢に怪しげな人物が集まる」ようになる(2日付東京新聞)。
忖度には証拠は残らない。だから誰も責任をとらない。籠池前理事長の言葉を借りれば「訳の分からない空気の力」だけが働いて、いつの間にか日本政治を腐朽させていく……。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
森友問題で明るみに 「忖度」に覆われたソフトな独裁政治 https://t.co/ouecNHA2n7 #日刊ゲンダイDIGITAL
— いたにのりお (@je3gnu) 2017年4月5日
松井もそんなきれいごとを並べて自分は潔白だと思っているのかな?世間ではアベにつづく忖度王だとささやかれているのだが、証人喚問に出るかい
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK223掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。