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自衛隊PKOを「建設省」呼ばわりしていた安倍首相
http://kenpo9.com/archives/1182
2017-03-29 天木直人のブログ
きょう3月29日の毎日新聞が、南スーダン自衛隊PKOの撤収に関する検証記事を書いていた。
それを読むと、安倍首相が南スーダンから自衛隊を撤収させたがっていた事がわかる。
その理由はやはり治安の悪化だ。
そしてその撤収を決定づけたのが、やはりトランプ政権の誕生だ。
もはやオバマの米国に義理立てする必要はない。
トランプ政権が発足した1月から、安倍首相は撤収にGOサインを出したと毎日新聞は書いている。
そこまでは、すでに報じられていたことばかりだ。
とくに驚くことはない。
私がその検証記事で驚き、そしてこのメルマガで書かなければいけないと思ったのは、安倍首相が語ったとされる次の言葉だ。
「南スーダンの建設省じゃないんだから5年もやれば十分じゃないか」
これは撤収を命じた時の安倍首相の言葉だという。
これは南スーダンの自衛隊PKOが、本来のPKO活動ではなく、道路建設などのインフラ整備に専念せざるを得なかった事を皮肉った言葉だ。
つまり憲法9条の範囲内でしか活動できない自衛隊の海外活動を自嘲した言葉だ。
本来なら軍事活動に従事させ、自衛隊を軍隊にしたいが、それでは憲法9条違反となり非難される。
おまけに自衛隊員に死傷者がでたら引責辞任は必至だ。
そのジレンマを自嘲した言葉だ。
自らの覚悟のなさと事故矛盾を、南スーダンに派遣した自衛隊PKOにぶつけた言葉だ。
これが安倍首相の積極的平和外交の正体だ。
自衛隊員は激怒しなければいけない。
もしこの発言が本当なら、この発言一つで、安倍首相は総辞職ものである(了)
◇
検証 南スーダン陸自撤収(その1) 首相、昨秋に検討指示 新任務付与と並行
http://mainichi.jp/articles/20170329/ddm/001/010/180000c
毎日新聞 2017年3月29日 東京朝刊 後段文字お越し
安全保障関連法の施行から29日で1年。その柱の一つだった「駆け付け警護」の新任務が付与され、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣された陸上自衛隊の施設部隊に今月24日、撤収命令が出た。新任務の付与決定からわずか4カ月での電撃発表は安倍晋三首相の指示のもと、極秘裏に準備が進められた。
「どういうタイミングで撤収するかだけは考えておいてください」。安倍首相は昨年9月、首相官邸内の少数の側近に南スーダンPKOの撤収シナリオを検討するよう指示した。2012年1月に始まった陸自部隊の派遣はそれまでに10次を数え、16年10月末の派遣期限を延長して11次隊を派遣するかどうかの決断を迫られていた。
同7月には陸自部隊の活動する首都ジュバで政府軍と反政府勢力の武力衝突が発生。治安の悪化が懸念されていたが、「積極的平和主義」を掲げる安倍政権として「危ないからお先に失礼しますということだけは避けたかった」と首相は周辺に語っている。7月の衝突では住民にも多くの死傷者が出る中、国際協力機構(JICA)から邦人救出を要請されながら応えられなかった。この苦い経験から首相は「次に部隊を出すなら新任務を付与する」と決めていた。
新任務付与と並行して撤収シナリオを練る。5年の長期にわたる海外派遣の「出口」を探る隠密作戦となった。
検証 南スーダン陸自撤収(その2止) 「対米協力」意味薄れ リスク除去へ対策練る
http://mainichi.jp/articles/20170329/ddm/002/010/137000c
毎日新聞 2017年3月29日 東京朝刊 後段文字お越し
安倍晋三首相の指示で南スーダンから陸上自衛隊施設部隊を撤収するシナリオの検討がひそかに進められていた昨年11月、米大統領選で「米国第一」を掲げるトランプ氏が勝利した。
南スーダン国連平和維持活動(PKO)への自衛隊派遣はもともと、アフリカ政策を重視したオバマ米政権の要請に応じた側面が強い。派遣を始めたのは旧民主党政権。隊員の安全確保に苦心しながら道路や国連施設などの整備に当たってきたが、トランプ大統領の誕生で「対米協力」の意味合いは薄れた。
「南スーダンの建設省じゃないんだから5年もやれば十分じゃないか」。安倍首相はトランプ政権の発足した今年1月、撤収シナリオにゴーサインを出した。
撤収への布石は米大統領選後から始まっていた。
退陣直前のオバマ政権が12月、国連に提案した南スーダンへの武器禁輸決議案に対し、日本政府は「制裁は反発を招き逆効果だ」と採決を棄権。決議案は否決に追い込まれた。
南スーダン政府と国連南スーダン派遣団(UNMISS)とのあつれきもある中、日本の対応は「自衛隊部隊の安全を優先した」などと欧米諸国から批判された。
実際、南スーダンのキール大統領は「日本は味方」と受け止め、「施設部隊への対応が良くなった」と防衛省幹部は打ち明ける。
軍事の世界では「部隊の派遣より撤収の方が難しい」と言われる。陸自部隊を全員無事に帰国させるためには、南スーダン政府の理解が不可欠だ。米国に逆らってでも南スーダン政府との関係悪化を避けた安倍政権。撤収が視野に入る中の異例の棄権判断だった。
撤収シナリオの検討は、内閣官房に設置された国家安全保障局を中心に少人数で進められ、5月末の撤収へ向けて政府内の作業が本格化したのは2月。関係国・機関に事前に漏れないよう情報管理は徹底された。
危険だから逃げ帰るわけではない。部隊の活動目的が達成され、感謝される形で安全に撤収したい。周到な調整のうえ、安倍首相は今月9日、柴山昌彦首相補佐官を南スーダンに派遣した。キール大統領は「日本の支援に感謝する」と語り、段取りは調った。
「森友学園」問題が政局の焦点となりつつあった10日、首相は「5年にわたる活動は過去最大規模の実績を積み重ねた。一定の区切りをつけることができる」と撤収方針を発表した。
積極的平和主義を掲げながら、PKOへの部隊派遣がなくなることへの異論も政府内にくすぶる。アフリカ諸国に影響力を広げる中国に対抗する意味もあったが、治安悪化のリスクは「安倍1強」政権の足元を揺さぶる不安定要因。今国会では、昨年7月の武力衝突を「戦闘」と記載した陸自日報を巡る対応の混乱で、稲田朋美防衛相が野党から辞任を要求されている。
「自衛官が死ねば政権が飛ぶかもしれない。長期政権を見据えリスクを取り除きたかったというのが本音だろう」(政府関係者)
駆け付け警護の任務付与という実績づくりと、隊員の安全確保を両立させる綱渡りのタイミングでの撤収判断だった。【古本陽荘、村尾哲】
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