http://www.asyura2.com/17/senkyo223/msg/180.html
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http://31634308.at.webry.info/201703/article_27.html
2017/03/27 22:47
森友学園事件の陰で、5年連続で過去最大の97.4兆円の新年度予算が成立した。国会審議の中で、どの費目が増え、どの費目が減らされたかの話はなかった。しかし、確実なのは、自己責任という名で、社会保障費は確実に減らされ、逆に防衛費はかなり増やされたと考えている。野党も、与党の絶対多数の前で、こと予算に関しては、批判しても無駄と考えているかもしれない。
東京新聞の社説に「脱アベノミクス 民進党は対立軸を示せ」と書いている。この社説では、今の日本の悲劇は、自民のアベノミクスに対する対立軸を出せないことだと述べている。年間収入300万円以下の世帯が34%になり、セーフテイネット社会が崩れ、自己責任の社会になった。
『富裕層をますます富ませる一方で経済弱者を大量に増やし社会の分断を強めた。中間層から低所得層への転落が増える中で起きたことは、生活保護の不正受給がわずかなのに、さも多いかのような受給者たたきだった。弱者が、より弱い立場の人をたたく絶望的な構図である。』
今、民進は、自公に対する絶好の対立軸である原発についても、腰が全く据わっていない。この政策を打ち出すだけでも、脱アベノミクスに対する大きな対立軸となる。
安倍首相は、アベノミクスの弊害も修正も考えず、ひたすら突き進もうとして、さらに3年間、政権を続けるつもりである。このまま続ければ、日本は取り返しのつかない深みにはまる。
脱アベノミクス 民進党は対立軸を示せ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017032702000132.html
2017年3月27日
「経済の好循環」「財政再建と経済成長の両立」など掛け声倒れの空手形はもう十分だ。いつまでも道半ばのアベノミクスから脱却せねば国民生活は改善しないだろう。新たな経済社会像が必要だ。
「期待できない経済成長に依存するのではなく、将来不安を取り除けるような新しいモデルを示してこそ、アベノミクスへの対立軸たり得る」
二十七日の結党一年を前に初めて開かれた民進党大会。党員の心に最も響いたのは来賓として招かれた井手英策・慶応大教授のあいさつではなかったか。
それは民進党がよって立つ国家像、とりわけアベノミクスへの対立軸を示せないためだろう。
井手教授によれば日本の現状は「みすぼらしい社会」だという。家計所得は、この二十年で二割落ち込んだ。年収三百万円以下の世帯が34%を占め、貯蓄率ゼロ家庭も二割。高齢者世帯で生活保護を受給する世帯は倍増した。だが現役世代への社会保障サービスの水準は先進国で最低。財政は逼迫(ひっぱく)し、再分配機能を失ったからだ。
かつて北欧諸国と並ぶ平等主義といわれた姿はなく、格差社会いや格差放置社会である。困っている人がいても「自己責任だ」として切り捨てる冷たい社会なのだ。
アベノミクスは、富裕層をますます富ませる一方で経済弱者を大量に増やし社会の分断を強めた。中間層から低所得層への転落が増える中で起きたことは、生活保護の不正受給がわずかなのに、さも多いかのような受給者たたきだった。弱者が、より弱い立場の人をたたく絶望的な構図である。
アベノミクスは楽観的な成長見通しの下で消費税増税を再三先送りするなど財政規律をすっかり失った。税負担が軽いということは社会保障サービスを再分配でなく自己負担、自己責任で担えと同義である。
逆に税負担を増やせば自己負担は軽くできるということだ。
対立軸は明らかだ。目指すのは危うい成長頼みでなく、また自己責任の恐怖におびえる国でもない。負担能力に応じて誰もが負担し、誰もが受益者となる。弱者たたきもなく、負担を分かち合って安心して暮らせる社会である。
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