http://www.asyura2.com/17/senkyo223/msg/175.html
Tweet |
錯乱安倍官邸の断末魔 森友疑獄のすべてが裏目で自壊の道
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/202304
2017年3月27日 日刊ゲンダイ 文字お越し
「表の総理」は週末に人間ドックを受診(C)日刊ゲンダイ
政権崩壊は近いのではないか。やることなすこと、すべてが裏目に出始めた。こうなると、早い。瓦解は一気に進むものだ。
まだまだ沈静化しそうにない森友学園問題。官邸は籠池理事長の証人喚問を強行して幕引きを図るシナリオを描いていたが、かえって疑惑を深める結果になった。「総理大臣夫人付」の政府職員が、土地取引について財務省に問い合わせ、森友学園に回答したファクスの存在が明らかになったからだ。
野党の追及を受ける前に、菅官房長官が会見でファクスの内容は「問題ない」と断言し、記者にプリントを配ったことも逆効果だった。
「慌てて配布したため、中身の精査もできなかったのでしょう。予算措置に言及していたり、『当方としても見守ってまいりたい』と書かれていたり、関与をうかがわせる文言が随所に見られます。存在を把握していなかったファクスが出てきて、昭恵夫人が関与していた物証になりかねないので、官邸は夫人付の職員が独断でやったことにしてしまおうとしていますが、職員が勝手に動くわけがないから、明らかに無理がある。安倍首相が国会答弁で『私や妻が関わっていたら、総理大臣も議員も辞める』とタンカを切ったことが、足かせになっているのです。関わりを絶対に認めないためにウソを重ねれば、必ず綻びが生じる。自縄自縛で追い込まれていく一方です」(ジャーナリスト・横田一氏)
稲田防衛相もそうだが、最初に「関わりはない」と言い切ってしまったから、関わっていた事実を突きつけられるたびに苦しい弁明に追われることになる。
100万円の寄付にしたって、選挙区外で違法性はないのだから、事実なら最初に認めてしまえばよかった。安倍首相は、寄付金を渡していないことを立証するのは「悪魔の証明」だとブチ切れていたが、墓穴を掘っているのは自分自身なのである。
■ファックスとメールの公表も逆効果
責任のなすり合いで仲間割れしたのか、自分の身を守るためにはなりふり構っていられないのか知らないが、ついには盟友の松井大阪府知事までが安倍の錯乱を批判。25日に開かれた日本維新の会の党大会の場で、森友問題で「火に油を注いでいるのは安倍総理だ。忖度はあったとハッキリ認めるべきだ」と言っていた。ただ、「良い忖度と悪い忖度がある」とか、今回の件は「悪い忖度ではない」とかワケのわからないことも言っていて、松井も錯乱状態にあるのは間違いない。
24日の参院予算委で社民党の福島みずほ議員は、総理大臣夫人付の部屋が官邸内にあると明かした。官邸から「総理大臣夫人付」の肩書で照会があれば、そりゃあ役所は忖度する。これ以上の政治的圧力は、ちょっと思い浮かばないくらいだ。昭恵夫人や、もしくは安倍自身に関する“政治案件”だと理解して、便宜を図る。それが役人の習性というものだ。
財務省も国交省も森友学園との交渉記録は「すべて破棄した」と強弁しているが、それだって官邸の圧力か、官僚側の忖度のどちらかだろう。それでいて、ファクスだけはちゃっかり残っているというチグハグ。官邸が「ある」と言えば、廃棄した交渉記録も出てくるんじゃないのか。どこかの引き出しにでも挟まっていた書類が、ひょっこり“発見”されるかもしれない。
安倍サイドは昭恵夫人と籠池夫人のメールのやりとりも公表したが、森友問題が表面化してからも、実に頻繁にメールを交わしていたことに多くの国民は驚いている。むしろ、安倍家と籠池家の親密さを裏付ける証拠になった。大体、首相夫人の私的なメールが一言一句、天下にさらされるなんて前代未聞だ。こういう珍事自体が官邸の錯乱ぶりを如実に物語っている。
疑惑は深まるばかり(C)日刊ゲンダイ
野党は今すぐすべての国会審議をボイコットすべき |
「100万円の寄付や土地取引への関与について、昭恵夫人は自身のフェイスブックで反論していますが、偽証罪の縛りを課された証人喚問での籠池証言とは重みが違う。潔白だというのなら、ファクスやメールの公表でごまかさずに、堂々と国会に出て証言すればいいのです」(横田一氏=前出)
安倍は「証人喚問は刑事罰が科されるような人間が呼ばれる場」と言い、昭恵夫人の招致を拒否したが、勘違いも甚だしい。
証人喚問は、首相を侮辱したり、違法性が疑われる人物を締め上げる場ではない。議会の国政調査権に基づいて、真相解明のために関係者の証言を求める場だ。ウソを言うと偽証罪が適用されるのは、懲罰目的というより、証言の証拠能力を担保するためである。籠池発言は現時点で真相解明のための「証拠」であり、これを覆したければ、籠池理事長がウソを言っているという物証を出すか、もう一方の当事者である昭恵夫人が証人喚問で証言するしかない。
ところが、自民党から出てくるのは「安倍サイドがウソを言うわけがないから、ウソを言っているのは籠池理事長の方だ」などというメチャクチャな理屈ばかり。「善人の昭恵夫人は籠池夫妻に利用された」という印象操作を必死でやっている。
「本当にやましいことがないのなら、役所にも資料をすべて出させて、国民が納得するような説明をすればいい。しかし、交渉記録はすべて破棄したことになっているから、それもできない。記録を出せないことが、さらに疑惑を深めるという悪循環です。この政権は、国民の目を甘く見ていたのだと思う。自分たちが白と言えば、黒いものも白くなる。そうやって国家を私物化し、これまでやってこられたから、何でも自分たちの思うようにできるとナメきっていた。そういう驕りが、今回の事態を招き、窮地に陥っている。ヤキが回ったということです」(政治学者の五十嵐仁氏)
■国民は籠池逮捕で納得しない
それにしても、「陰の総理」とまで呼ばれて鳴らしたコワモテ官房長官も落ちたものだ。財務省への問い合わせは、総理大臣夫人付が「個人として」勝手にやったことだなんて、よく言う。政権を守るために、職務に忠実だっただけのノンキャリ女性に全責任を押し付けようとは、善悪の判断もつかなくなったか。国会でこうも平然とウソを言えるのは、もはや正気を失っているとしか思えない。籠池理事長を詐欺師呼ばわりする資格は、どこにもないはずだ。
自民党内から安倍政治への批判が噴出しないのもどうかしている。黒いものも白くする、言ったもん勝ちのチンピラ政治をこの期に及んで許しているようでは、自民党もオシマイだ。
野党第1党の民進党の対応も情けない。「民進党が求めていた迫田国税庁長官と武内国際局長の参考人招致を参院予算委で1日だけやる代わりに27日の予算成立で握った」(自民党国対関係者)というのだ。ウヤムヤ幕引きを図る政権に手を貸してどうする。森友問題は引き続き、常任委員会で追及するにしても、テレビが入る予算委とは迫力が違う。国民の疑念をまったく払拭できない中で、疑惑まみれの政府が作った予算案が無事に成立なんて冗談じゃない。今こそ野党はすべての国会審議を拒否すべきだ。
籠池理事長を逮捕して口封じしたところで、国民は絶対に納得しない。迷走するオレ様政権は自壊の道をまっしぐら。普通に考えれば、もう持たない。だから、森友問題をリセットするための解散・総選挙まで囁かれている。今にも断末魔の叫びが聞こえてくる状況なのだが、野党のやる気のなさがこの問題にフタをして、政権を延命させるとすれば、真相究明を求める国民は救われない。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK223掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。