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口利き証明ファックスが決定打 昭恵喚問か内閣総辞職か
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/202150
2017年3月24日 日刊ゲンダイ
衆参で4時間答弁(C)日刊ゲンダイ
日本中の注目を集めた森友学園の籠池泰典理事長を国会招致した23日の証人喚問は、何から何まで前代未聞の事態となった。
これまでの証人喚問といえば、証人が「記憶にございません」を連発。野党の追及は不発に終わることが常態化していたが、23日はどうだ。籠池理事長は堂々たる態度で新事実を次々に暴露。衆参ともに予算委員会は騒然となった。
これは安倍官邸にとって誤算も誤算、大誤算だろう。安倍首相や自民党は籠池理事長を証人喚問することで追い込む算段だった。偽証をすれば、刑事罰に問われる証人喚問で籠池理事長の嘘をクローズアップさせ、一気に疑惑に幕引きする段取りだった。ところが、籠池理事長は全くひるまず、安倍夫妻との癒着、密室での寄付金100万円授受などの衝撃事実を証言したのである。慌てた官邸は菅官房長官がすぐさま否定コメントを出し、安倍首相夫人の昭恵氏もフェイスブックで言い訳を並べたが、いかにも弱い。籠池理事長は偽証罪のリスクを背負っての証言だからだ。
ハッキリ言って、この証人喚問で、1強独裁を謳歌していた安倍政権は終わりの始まりを迎えたのではないか。
100万円云々については、双方の主張が真っ向対立している以上、真偽の判断はまだつかないが、それ以外でも「安倍アウト」の事実が次々に出てきているのである。
■“アッキー文書”で予算措置言及
安倍は森友学園への国有地格安払い下げをめぐって国会でブチきれ、「私や妻が(森友学園への国有地売却や小学校認可に)関係したことになれば首相も国会議員も辞める」と豪語していた。それでは、籠池理事長が2015年11月15日に昭恵夫人付の内閣府職員の谷査恵子氏から受け取ったファクスは何なのか。
〈先日頂戴しました資料をもとに、財務省国有財産審理室長の田村嘉啓氏に問い合わせを行い、以下の通り回答を得ました〉
〈本件は昭恵夫人にもすでに報告させていただいております〉
こうした文言の後に、@10年定借の是非A50年定借への変更の可能性B土壌汚染や埋設物の撤去期間に関する賃料の扱いC工事費の立て替え払いの予算化について――に言及している。ポイントはBとCだ。〈(地下埋設物について)撤去に要した費用は、(平成27年5月29日付で締結した国有財産有償貸付合意書)第6条に基づいて買受の際に考慮される〉とし、撤去費用の立て替え払いについては〈平成27年度の予算での措置ができなかったため、平成28年度での予算措置を行う方向で調整中〉と書かれているのだ。
衆院で尋問した民進党の枝野前幹事長は「このファクスは(昭恵氏の)スタッフに対して何かお願いをしたり、ご相談をしたことへの答えではなくて、安倍昭恵さんに対してお願いをしたこと、それがスタッフに振られて回答があったという認識ですね」と確認。籠池理事長が「おっしゃる通りです」と応じると、枝野は驚愕した様子で「安倍首相が従来おっしゃっていたこととは全然違う。本当に重い発言ですよ。偽証罪に問われますよ。間違いありませんか」と畳み掛けた。籠池理事長は「間違いありません」と力を込めたのである。
これは明らかに昭恵氏による国有地売却への関与ではないか。ファクスという物証も出てきたし、そのファクスには夫人付秘書の携帯電話番号も記され、「何かございましたらご教示ください」とまで書かれている。あまりにも親切な対応だ。違うというなら昭恵氏を証人喚問に出せ、というものだ。
高千穂大教授の五野井郁夫氏(政治学)はこう言った。
「籠池氏と同様に昭恵夫人を証人喚問しなければ、国民も納得できません。ファクスには予算措置というフレーズも出てくる。よほどの関係でなければ、夫人の秘書役から引き出せないでしょう。証人喚問を通じて、逃げているのは安倍政権であり、昭恵夫人だとよく分かった。安倍政権は籠池氏が首相を侮辱したとして証人喚問に舵を切った。脅せばひるむとでも思ったのか、権力者の驕りや慢心で墓穴を掘った印象です」
予算措置に言及した問題のファクス(C)日刊ゲンダイ
昭恵夫人のフェイスブック釈明は整合性なし |
昭恵氏の100万円寄付についても、安倍サイドは否定にシャカリキだが、籠池証言は極めて具体的だ。
15年9月5日、昭恵氏は塚本幼稚園で講演。その直前に、人払いをした園長室で「ひとりでやらせてすみません」「安倍晋三からです」とカバンから封筒を差し出したというのである。籠池理事長は昭恵氏が退園する際に「感謝」と書いた封筒に講演料10万円を入れて、菓子袋に添えて手渡し。昭恵氏は園を後にしたおよそ5分後に電話をよこし、「(寄付は)匿名にして下さい」と念押しをしたという。森友疑惑が燃え広がって以降、昭恵氏が籠池理事長夫人の諄子氏と2月に22回ほど、3月に15、16回のメールをやりとりしていたことも明らかになった。その内容は公開されているが、中には「口止め」をうかがわせる文面もある。
「ご夫妻が今大変なことは想像がつくが、主人にとっても大変なことに巻き込まれたことを理解頂きたい」
あるメールでは「本当に記憶から飛んでしまって」と講演料の授受を確認していた。昭恵氏は昨夜フェイスブックを更新。寄付金、講演料、財務省への働きかけを全面否定したが、一体いつ記憶が戻ったのか。
「フェイスブックでの昭恵夫人の釈明はメールと整合性が取れませんね。だからこそ、証人喚問が必要なんです」(五野井郁夫氏=前出)
■無様な政権放り投げ再演
もうひとつ、籠池理事長の証人喚問で浮き彫りになったことがある。安倍の唾棄すべきような人間性である。籠池理事長はなぜ、こんな爆弾証言をするに至ったのか。ハッキリこう発言した。
「安倍総理が〈しつこい〉と発言しているのを見て、手のひらを返された、どないなってんのかなと」
安倍は当初、国会答弁で「妻から(籠池)先生の教育に対する熱意は素晴らしいと聞いている」「私の考え方に共鳴している方」と称賛していた。それが自分に火の粉が降りかかるようになると豹変、籠池氏を「変人」呼ばわりするようになった。安倍晋三という政治家に心底惚れて、安倍の名前を冠した小学校設立に意欲を燃やしていた籠池理事長にしてみれば、人間として許せない裏切りだったのではないか。こんな冷血で身勝手な人間に首相の資格、資質があるのか。何が美しい国なのか。結局、志も何もなく、ただの権力亡者の正体が満天下に露呈されたのである。
立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)は言う。
「国民の疑念を払拭するには昭恵夫人の証人喚問しかありませんが、安倍首相は踏み込めないでしょう。そうなれば、国民の不信感は増大し、支持率はどんどん下がる。さあ、どうするか。2度も無様に政権を放り出せない。ここで解散すれば、追い込まれ解散になる。私は心底、籠池理事長の身辺が心配になってきました」
24日は渦中の迫田英典国税庁長官と武内良樹財務省国際局長が参考人招致。迫田氏は国有地の払い下げ当時の責任者だった財務省の理財局長で、武内氏は近畿財務局長だ。野党はほかに3人の国会招致を要求している。森友学園サイドが不可解な値下げ交渉を引き出したとされる近畿財務局での打ち合わせに参加した役人たち。当時の財務省国有財産管理官2人と、国交省大阪航空局の空港部補償課跡地調整係長だ。
「疑獄の構図はもはやハッキリしています。昭恵氏をはじめ、財務省、国交省、大阪府の担当者、それに橋下前知事、松井知事など関係者をすべて国会に呼ばない限り、安倍首相は追い込まれていくだけです」(金子勝氏=前出)
総辞職は時間の問題という展開になりつつある。
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