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2017/03/10 18:25
<安倍政権は10日、南スーダン国連平和維持活動(PKO)に派遣している陸上自衛隊の施設部隊を撤退する方針を決めた。南スーダンには2012年1月から派遣し、道路整備などに従事。しかし、大統領派と前副大統領派の間で激しい戦闘が起きるなどしており、実施計画に定めた「有意義な活動」ができないと判断した。>(以上「朝日新聞」より引用)
上記記事にはないが、撤撤退時期は道路整備が終わる五月を目途にする、ということのようだ。なぜ直ちに撤退せよ、と現地南スーダンの自衛隊に最高指揮官として安倍氏は命令しないのだろうか。
南スーダンは防衛相がいかなる表現を用いようと「武力衝突」が日常的に起きている「戦闘地域」だ。PKO派遣五原則に反するのは勿論のこと、「駆けつけ警護」も可能になっている現在、いつ何時自衛隊が武力衝突に巻き込まるかも知れない危険な状態だ。
そうした「戦闘地域」に軽装備とはいえ、武装した自衛隊がいれば当然軍隊とみなされて攻撃される事態は想定しておかなければならない。政府軍にせよ、反政府軍にせよ、彼らは迫撃砲やロケットランチャーなどで装備している。いかに訓練を積んだ精鋭といえども自衛隊の軽機関銃では対応できないのは明らかだ。
戦闘に巻き込まれれば自衛隊員の命が危ない。そうした戦闘地域に自衛隊を派遣した安倍氏の判断は誤りだ。第一、自衛隊の活動範囲を「周辺事態法」で縛っていたシバリを勝手に解いて、地の果てにまで派遣可能とした安倍自公政権の憲法違反は厳しく問われるべきだ。
願わくば五月に南スーダンから撤退するまで戦闘に巻き込まれることなく、全員が元気な顔で帰還することを祈るばかりだ。
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