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朝鮮人民軍戦略軍火星砲兵部隊の弾道ミサイル発射訓練で発射される4基のミサイル。朝鮮中央通信が7日報じた=朝鮮通信 :朝日新聞
ついに「在日米軍が標的」と北朝鮮に言われてしまった衝撃
http://kenpo9.com/archives/1065
2017-03-08 天木直人のブログ
北朝鮮国営メディアの朝鮮中央通信がきのう7日、次のように報じた。
「在日米軍を攻撃する弾道ミサイル4発を同時に発射する訓練が実施された」と。
ついに北朝鮮が「在日米軍を標的にする」と明言したのだ。
日本がもっともおそれていた事が起きたのだ。
この言葉こそ、日本の安全保障政策の弱点を見事に白日の下にさらす言葉だ。
日本の外交・安保政策の関係者なら皆が聞きたくなかった言葉だ。
だからこそ、内心気づいていながら誰も決して口に出さなかった言葉だ。
それを、事もあろうに北朝鮮が口に出した。
日本全土は北朝鮮のミサイルの完全な射程距離内にあることは厳然とした事実だ。
その北朝鮮が核ミサイルを保有している事が確実になった。
そして核ミサイルが同時に複数発射されたら、すべてを迎撃することは不可能である。
そのことは自衛隊幹部や防衛専門家でさえ認めている。
一発でも核ミサイルが日本本土に落ちたらその被害は壊滅的だ。
まさか北朝鮮が日本に対して核ミサイル攻撃してこないだろうと安心していられるのは、日本には北朝鮮に攻撃される理由がないからだ。
そんな日本を攻撃するメリットは北朝鮮にはないからだ。
しかし、在日米軍基地となれば話はまったく別だ。
そもそも、北朝鮮の軍事力強化は米国の脅威に対抗するものであることは皆知っている。
北朝鮮も繰り返してそう言ってきた。
米国が北朝鮮の安全保障を約束すれば、北朝鮮は核開発を凍結するとまで言っている。
つまり、北朝鮮が核兵器開発・保有は対米交渉のための軍事的脅威を高めるためなのだ。
これもまたあらゆる専門家が指摘していることだ。
その米国がトランプ大統領になって、金正恩の北朝鮮を軍事的に排除する動きが出て来た。
米韓軍事演習を強行して北朝鮮を脅かしている。
窮鼠猫を噛むのたとえのごとく、もしトランプ政権が金正恩の北朝鮮に対する軍事的圧力をさらに高めるなら、金正恩の北朝鮮が在日米軍基地を攻撃することは、いよいよ現実的になる。
その場合、日本は防ぎようがない。
そして、直接被害を受けるのは在日米軍基地であるにしても、その攻撃は日本全土におよぶ。
なぜなら在日米軍基地は日本全土にあるからだ。
北朝鮮が在日米軍基地を攻撃すれば日本もまた犠牲を受ける。
核ミサイル攻撃ならその犠牲は壊滅的になる。
そうでなくとも日本は原発だらけだ。
たとえ北朝鮮が核ミサイルを使わなくても日本は崩壊する。
こう考えた時、きのうの北朝鮮の「在日米軍を標的にする」という言葉の持つ意味が、いかに深刻であるかがわかる。
しかし、私が本当に衝撃を受けたのはその事ではない。
この北朝鮮の発表に対する日本側の反応だ。
役に立たない迎撃ミサイルシステムをさらに強化しようとしている。
そうすることによって、ますます日本の財政を圧迫し、国民生活を苦しめようとしている。
安倍首相に至っては、「北の脅威は新段階に入った」などと決めつけて、トランプ大統領と電話会談して北朝鮮にさらなる圧力を加えようとしている。
とんでもない間違いだ。
いま日本が米国に伝えるべき事は、危機回避のために米朝協議を早急に行えということだ。
それこそが憲法9条を持つ日本だけが言える事だ。
この事を本気で、正面から主張する評論は、今朝の各紙のどこを探しても見当たらない。
私が本当に衝撃を受けたのは、まさにこの点である。
憲法9条を国是として世界に訴える、それを日本の外交・安全保障政策の基軸とする、この事を掲げる政党が何としてでもこれからの日本に必要である(了)
◇
北朝鮮 在日米軍に対する攻撃想定の訓練公表は異例
動画→http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170307/k10010901361000.html
3月7日 12時00分 NHK
6日、弾道ミサイルを発射した北朝鮮は、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の立ち会いの下、「在日アメリカ軍基地を攻撃する任務を担う部隊が、弾道ミサイル4発を同時に発射する訓練を行った」と発表しました。北朝鮮が、在日アメリカ軍に対するミサイル攻撃を想定した訓練の実施を明らかにするのは異例です。
北朝鮮は6日午前、北西部ピョンアン(平安)北道のトンチャンリ(東倉里)付近から、日本海に向けて弾道ミサイル4発を発射し、このうち3発が、発射地点から東におよそ1000キロ離れた日本の排他的経済水域に落下しました。
これについて北朝鮮は7日、国営メディアを通じて、「在日アメリカ軍基地を攻撃する任務を担う砲兵部隊が、弾道ミサイルの発射訓練を行い、成功した」と発表しました。
訓練はキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の立ち会いの下で行われ、4発の弾道ミサイルが同時に発射されたということです。
朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は、1面に発射の写真を掲載し、先のとがった細長いミサイル4発が、移動式の発射台から発射されたあと、オレンジ色の炎を吹き出しながら垂直に上昇し、等間隔で飛んでいく様子が写っています。
発表では「合同軍事演習を強行して核戦争の瀬戸際に追いやっている敵に対し、弾道ミサイルの集中攻撃で報復する意思が、砲兵部隊に沸き起こった」としていて、今月1日から合同軍事演習を行っている米韓両国をけん制しました。
訓練のあと、キム委員長は「精密化されたミサイルを次々と開発し、質、量ともに強化するための課題を示した」ということで、核・ミサイル開発をさらに推し進める姿勢を強調しました。
北朝鮮が、在日アメリカ軍に対するミサイル攻撃を想定した訓練の実施を明らかにするのは異例で、北朝鮮への対応をめぐる日米韓3か国の連携をけん制する狙いもありそうです。
韓国「スカッドER」の見方
北朝鮮が6日、弾道ミサイル4発を発射したことについて、韓国軍の合同参謀本部のノ・ジェチョン(魯在天)広報室長は、7日の記者会見で「発射されたミサイルは、スカッドの改良型と見られる」と述べ、射程が1000キロに達する中距離弾道ミサイルの「スカッドER」だという見方を示しました。
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