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「安倍首相バンザイ」園児と同じ 自民と大メディアの異様
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/200941
2017年3月7日 日刊ゲンダイ 文字お越し
こんな首相が3期9年もやれば日本中が森友化する懸念(C)日刊ゲンダイ
それこそ、籠池センセイに「しつけ」を直してもらった方がいい。安倍首相が6日も参院予算委員会で大人げなくワーワーわめいていた。
昭恵夫人が森友学園の名誉校長を務めていたことが、異例だらけの手続きに影響を及ぼしたのではないか――。大阪・豊中市の国有地“爆安セール”疑惑を追及されるたび、語気を荒らげて難癖をつける。野党は「犯罪者扱い」なんかしていないのに、「私と妻が大きな不正に関わっているかのごとく言うのは大きな間違い」「典型的な印象操作だ」とレッテルの“逆貼り”でやり返す。
山本一太委員長が、いちいちヤジに反応し長々と続く答弁をいさめても、安倍は聞く耳持たず。興奮気味に「名誉校長に安倍昭恵という名前があれば印籠みたいに恐れ入りましたとなるはずがない」などと言いたい放題。野党の質問にまともに答えず、逆ギレ答弁の連続だった。
公共放送の電波を通じて錯乱状態の自己弁護を全国にタレ流すとは……。とても還暦を過ぎた初老の男性の振る舞いとは思えないが、これまでの答弁の推移を整理すれば、安倍がこの問題に「やましさ」を感じているのは明白だ。
安倍は当初、森友学園と籠池理事長について「妻から教育熱心と聞いている」「私の考え方に非常に共鳴している方」と評価していた。ところが、雲行きが徐々に怪しくなると、「個人的に会ったことはない」「非常にしつこい」「教育者としていかがなものか」と手のひら返し。「妻は妻で別途人生がある」と、昭恵夫人まで切り離しにかかっているのだから、男の風上にも置けない。
そもそも「云々」を「でんでん」と誤読するような“漢字オンチ”が、「籠池」という難しい名前をスラスラと読めている時点で、ズブズブの関係を疑うべきだろう。
安倍がムキになるほど怪しさは増すばかりなのに、大手メディアの追及は甘い。園児に教育勅語を素読させる自称「教育者」との不可解な関係を究明するどころか、この期に及んで「安倍1強」みたいな連載を始めたところもあるし、不思議なコラムもある。
日本会議の田久保忠衛会長(C)日刊ゲンダイ
元凶は上から愛国心を植え付ける歪んだ発想 |
「首相は森友優遇の意図はないという。当然だ。首相がめざす〈保守政治〉の理想は、学園が振り付けるような浅薄、非常識なものではないと、もっと力強く言ってもらいたい」
6日付の毎日新聞のコラム「風知草」は、そう締めくくっていた。皮肉にも読めるが、執筆者は政局の折々に安倍と会食を重ねてきた常連メンバーのひとりだ。
今回のアッキード事件でワイドショーのゲストコメンテーターをばんばん引き受け、安倍の“代弁者”に徹しているベテラン記者も同じく常連である。まさか、メディア幹部が揃いも揃って安倍の“メシ友”に落ちぶれ、すっかり籠絡されたわけではあるまい。
教育勅語は「いざとなれば天皇のために命を投げ出せ」という思想教育だ。それを幼稚園で暗唱させるとは、戦前教育を肯定する“洗脳”としか言いようがない。そんな戦前回帰の極右人脈と安倍政権との深い結びつきが、アッキード事件の本質である。海外メディアも疑問視するのは、「保守」とは名ばかりのカルト的右翼集団と、常に保守を気取る安倍とが共鳴し合っていることだ。
「籠池理事長は『日本会議大阪』の役員であり、安倍首相は日本会議の国会議員懇談会の『特別顧問』です。両者の肩書を見れば共鳴するのは当たり前。そして日本会議が目指すのは戦後民主主義の全否定です。戦前の皇国史観や国家神道に憧憬し、明治憲法の復活をもくろむ。国民主権、平和主義、基本的人権の尊重を葬り去る“壊憲”が、彼らにとっての最終目標なのです」(立正大教授・金子勝氏=憲法)
安倍が目指す「保守政治」の理想だって、森友学園が振り付けるような浅薄、非常識なものではないのか。少なくとも、安倍の「お仲間」たちの言動を見る限り、そういう疑念が浮かんでくる。
■戦後の占領政策を打ち破ったアイドル的存在
戦前回帰の極右集団に共鳴しているのは、安倍夫妻だけではない。籠池夫妻が“こんにゃく”を渡そうとした鴻池祥肇元防災担当相、森友学園に感謝状を贈った稲田防衛相、国有地を管理する麻生財務相、払い下げ当時の下村元文科相と、関係している面々は皆、日本会議のシンパだ。
「第1次政権時代の2006年に安倍首相が教育基本法の改定に邁進。教育目標に『我が国と郷土を愛する』と付け加え、いわゆる『愛国心』教育を押しつけたのを忘れてはいけません。当時も日本会議は教育基本法を『占領遺制』のシンボルと位置付け、国民運動を展開し、安倍政権を下支えしたのです」
そう語るのは、前出の金子勝氏だ。こう続ける。
「戦後一度も変わらなかった『占領遺制』を改めたことで、日本会議は安倍首相を記念碑的存在としてあがめるようになったのです。籠池理事長が『安倍晋三記念小学校』の名称を付けたがったのも恐らく本心から。教育基本法改定時の共犯関係と成功体験による“十年愛”を象徴する学校なのでしょう。子どもたちに上から『愛国心』を植え付ける考え方は、安倍首相も籠池理事長も一致している。戦前の皇民化教育を彷彿させ、非常に危うさを感じます」
数年前から安倍とヘイトスピーチ団体の元幹部とのツーショット写真がネット上に流出している。なぜ安倍はおかしな連中ばかりを引きつけるのか疑問だったが、極右集団にとっての“動く記念碑”と考えれば、納得がいく。
■国民の意識とますます乖離する薄気味悪さ
自民党は5日の党大会で総裁任期の延長をあっさりと決定。これでカルト極右のアイドル的存在の安倍が3期9年も政権に君臨することが可能になった。
党内から異論が出ないのも当然で、今や日本会議の国会議員懇談会には衆参合わせて約240人の自民党議員が名を連ねる。閣僚の大半もメンバーだ。
「日本会議シンパにあらずんば人にあらず」というような党内状況が、いかに国民の意識と乖離していることか。
JNNの世論調査によると、籠池理事長の参考人招致に賛成する人は76%に上り、昭恵夫人の名誉校長就任には78%が「不適切」と答えた。およそ8割の国民がアッキード事件に疑惑のまなざしを向けても、自民党は2人の国会招致をかたくなに拒み続けている。とことん民意を踏みにじる異常な態度だ。政治評論家の森田実氏はこう言った。
「政権側の力ずくの逃げ切りを援護しているのが、大メディアの腰抜け報道です。朝日新聞は1週間に及んだ『1強』なる連載を〈首相を脅かす存在は党内には見当たらない〉と書いて結びましたが、そうなるのは当たり前です。常にメディアが現状肯定型の記事だけたれ流し、安倍政権がどんなに暴走しても、なでるような批判のみ。今回の疑惑でも、背景に横たわる日本会議と安倍政権との長年にわたるもたれ合いの構図を追及する気配は感じられません。最後にメディアが味方に付くことは政権メンバーも重々承知しているのでしょう。だから野党議員に国会で責められても、安倍首相も麻生財務相もニタニタと笑っていられるのです」
塚本幼稚園の園児は大人に言わされているだけだが、自民党議員と大メディアは自発的に「安倍首相バンザイ」と叫んでいるようなものだ。安倍が任期を終える頃には、日本中の森友化さえ懸念される罪深さである。
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