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トランプ、安倍、石原…サイコパスが跋扈するおぞましさ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/200617
2017年3月2日 日刊ゲンダイ 文字お越し
似た者同士(C)AP
豊洲市場の移転問題を巡り、東京都の石原慎太郎元知事がいよいよあす(3日)、日本記者クラブで会見を開く。本人は「逃げるのが一番嫌い」と豪語していたが、今から「言い逃れ」に終始する姿が目に浮かぶ。「週刊新潮」が2週にわたって掲載した慎太郎のインタビューは、見事に無責任発言のオンパレードだった。
「豊洲移転は先代の青島(幸男)君からの引き継ぎ事項」
「三多摩地区でも構わないじゃないかと言ったけれど、都庁の各担当部局の職員は『それではダメです』の一点張り」
自治体のトップとして豊洲移転を最終決断した責任をタナに上げ、卑劣なまでの責任転嫁の連続である。
今年で85歳を数える高齢者が「ボクちゃん、悪くないもん」と甘えているようで不気味なのだが、このギョッとするほどの幼児性こそ、慎太郎の本性なのだ。
評論家の佐高信氏は、近著「石原慎太郎への弔辞」で〈石原の辞書に責任という文字はない。(中略)慎太郎たちにとって責任は他人のそれを問う場合にのみ存在する〉〈つまりは彼は子供のままに年老いたのである〉と喝破していた。
もはや老害の極みである慎太郎は“水に落ちた犬”と化した印象すらあるが、厄介なのは海の向こうで、慎太郎そっくりの“爺さん坊や”が権力を握ったことである。
1日の施政方針演説で「私の仕事は世界を代弁することではなく、米国を代表することだ」とブッて、改めて内向きな「米国第一」を鮮明にさせたトランプ大統領のことだ。
■娘ファースト大統領と酷似する親バカ元刑事
慎太郎とトランプの共通項は多い。メキシコ人やイスラム教徒らへの嫌悪感むき出し。トランプが人種差別主義者であることは間違いないが、慎太郎も隣国憎しで、「三国人発言」や「尖閣諸島購入」などで物議を醸してきた。中国を「シナ」と言い続けるのも、その一端で、過去にはライバル候補のポスターに「北朝鮮から帰化」というシールを貼って、秘書が捕まったこともある。
信頼できる人物は自分の家族だけというのも一緒。トランプが長女の洋服ブランドの販売を中止した百貨店にブチ切れた姿は、愚息かわいさの都政私物化への批判に逆ギレした親バカ知事と酷似している。
脳科学者の中野信子氏は「文芸春秋」3月号で、「トランプはサイコパスである」との論文を発表。〈「サイコパス=犯罪者」といったレッテル貼りは非常に危険です〉と前置きした上で、トランプのサイコパス特性として5つのポイントを説明している。
@根拠のない自信A既存メディアを嫌うB人をモノとして扱うC損得だけの人間関係D女性蔑視――。5つとも慎太郎に当てはまるではないか。本当は小心者なのに常に虚勢を張り、意に沿わないメディアにはケンカを売る。前出の佐高氏の近著によると、かつて慎太郎は「おすぎとピーコ」の2人に向かって、こう叫んだという。
「ホモと精神病院の患者も一票持っていることが許せない」
普通の政治家ならば躊躇する罵詈雑言を平気で吐けるのも、自分に利益をもたらさない対象を「人」と見なさず、「モノ」として見ている証拠だろう。
女性蔑視は言うに及ばず。昨年夏の都知事選で、小池百合子候補を「大年増の厚化粧」とクサして大ヒンシュクを買い、小池に追い風となったのは記憶に新しい。よくもまあ、こんなキワモノ政治家が日本の首都の顔として、13年余りものさばってきたものだ。
のさばらせた責任(C)日刊ゲンダイ
偏狭な愛国主義者が種を撒いた右翼養成教育
佐高信氏に改めて話を聞くと、「慎太郎とトランプ、さらに安倍首相を加えた3人の“爺さん坊や”の幼児性は極めて似ています」とこう続けた。
「まず3人とも偏狭な愛国心を煽る政治指導者です。トランプはメキシコからの不法移民に対し、国境に壁を造ると言って当選しました。3人とも批判に耳を貸さないタイプであり、むしろ、自分を批判するやつこそオカシイという態度でもある。自らのオカシサをタナに上げてね。本当に子供のまま、年を取ってしまった人たちです」
こうした未成熟さに限らず自己愛、無責任、口から出まかせ放題で、常に政敵を罵倒する……。トランプ・慎太郎の「サイコパス」コンビと安倍の共通項を列挙していけばキリがない。
「やはり最悪な共通項は皆、時代錯誤の排外主義的タカ派であることです。特に石原慎太郎のような狭量な愛国主義者を今まで成仏させず、持ち上げ、利用してきた勢力の罪は重い。慎太郎的お坊ちゃんナショナリズムをさらに幼児化させたのが、安倍晋三のお子ちゃまナショナリズムです。慎太郎が撒いた偏狭な愛国心の“タネ”が、安倍政権下で今、教育勅語素読の安倍サマ礼賛の森友学園問題という“グロテスクな花”を咲かせた印象です。花の咲いた場所が、維新の会を国政政党にするため、慎太郎を政治利用した橋下・松井コンビの地元・大阪であることは、決して無関係ではないと思います」(前出の佐高信氏)
慎太郎は都知事時代、都内の教員に学校行事での「君が代」斉唱を義務付けたが、橋下は府知事時代にそれを条例化させた。なるほど、大阪では園児に偏狭な愛国心を叩き込む“右翼養成教育”がのさばるわけだ。
■本音喝采政治の先に見えるオール北朝鮮化
恐ろしいのは、トランプや安倍のような排外主義的な権力者が跋扈する現象が、日米両国だけでなく、世界中に拡大しつつあることだ。
特に民主主義の先進地域だったはずの欧州諸国で、「脱EU」と「嫌移民」を掲げる極右政党が台頭。既にEU離脱を決めたイギリスだけではない。今や地方議会も含めれば、ドイツ、オーストリア、スイス、イタリア、オランダ、ベルギー、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンなどで多数の議席を押さえ、特に仏伊両国では“極右大統領”の誕生が現実味を帯びつつある。
背景に横たわるのは、米国第一大統領を生み落としたのと同じ「今だけ、カネだけ、自分だけ」の刹那主義であり、我が身かわいさで「他人がどうなろうと知ったことではない」という不寛容な発想の、世界規模での蔓延である。
政治学者の五十嵐仁氏が言う。
「ひと昔前の政治家なら口にするのもはばかられたような本音むき出しトークが、『よくぞ、言った』と喝采を浴び、逆に『正直な政治家だ』と好意的に評価されてしまう。その傾向は日本でも、石原都知事の当選や小泉政権発足の頃から延々と続いてきましたが、同じ風潮が世界に広まっているのです。こうした世相の蔓延によって、政治家はますますアタマを使わず幼稚化し、アメリカのように一国主義を掲げる国が続出しかねません。“自分ファースト”の世相の蔓延は、確実に多様性の否定と結びつきます。互いの違いを認め、尊重し合う社会から遠くカケ離れていくのです。世界が長年、目指してきた『平和と協調』という理想を、アッという間に崩壊させてしまっていいのか。国際社会は今、歴史的危機に差し掛かっています」
自分たちさえよければ、近隣諸国のことなどお構いなし。核と弾道ミサイル開発に明け暮れる独裁者に支配された北朝鮮こそ、究極の一国主義の姿ではないか。
世界の権力者のオール金正恩化を許してはいけない。
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