反戦な家づくりのブログがこの件をまとめてあった http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-1582.html(ブログ主はどうやら建築家らしい) もやは広く知れ渡り始めた 安倍昭恵が名誉校長を勤める「瑞穂の國記念小學院」だが、これまで言われてきた9割引の買い取りだけでなく、さらに驚きの事実が明らかになっている。 昨日の衆議院で、共産党の宮本議員が以下の追及をした こんな不明朗 許されぬ 国有地 実質タダで払い下げ 衆院委 宮本岳志氏が追及 2017.2.16 しんぶん赤旗 さらに、一貫して事件を追及している豊中市議の木村真氏のFBから一部を引用する。 木村氏のFB 2017.2.16 基準値を超える鉛とヒ素が検出されており、その撤去・処理費用として、森友学園は国から1.3億円余りを受領しています。受領したのは昨年4月、その時点ですでに撤去作業は完了しており、売買契約はその後です。 (引用以上) この二つの記事と私の知見を総合すると、以下の流れになる 平成21年頃 国(大阪航空局)は廃棄物が埋まっていることを把握 平成27年2月10日 国有財産近畿地方審議会 日付不明 定期借地契約 (←契約条件不明) 9月4日 国交省の補助金認可(木質化) 12月18日 建築確認 (直後に着工) 平成28年1〜3月 基礎工事と廃棄物撤去作業 (←このタイミングで撤去は終わっている) 3月24日 定借から売却への変更希望 (ゴミ撤去が終わってから) 4月6日 廃棄物撤去費用=1億3千万円を大阪航空局から受領 (深さ3mまでのゴミ撤去費用8600万と、鉛やヒ素の処分費 の合計らしい) 4月ごろ 深さ3.8mまで廃棄物があると学校側が主張 (すでに作業は終わっている) 日付不明 撤去費用を8億1900万円と近畿財務局が算出(プラス80センチで費用10倍!) (作業が終わっているのに、実費ではなく見積もりなのはなぜ?) 6月20日 1億3千万円で売買契約( 実質タダ!) つまり 学校側から見たらこういうことだ。 まず、無理筋の定期借地で工事を始めてしまう。 ↓ 廃棄物があるのは最初からわかっていたので、その費用で1.3億もらえるのは織込み済み。 ↓ とりあえず撤去して基礎を作ってしまう。 ↓ 地中が見えなくなって証拠隠滅。 ↓ おもむろに、「借地ではなくて購入します」と希望。 ↓ それと同時に、「実はもっと深くまでゴミありました」と財務局に報告。 ↓ 財務局は撤去した実費精算をすればいいのに、なぜか「見積もり」。 ↓ 深さ3mで8600万が、3.8mで8億1900万円 の「見積もり」作成。 わずか80センチで約10倍! ↓ めでたく 1.3億で 購入 航空局から1.3億もらってるので、実質タダ! 万歳!! ここからは憶測だが、普通の感覚ならば、こう考えるだろう。 「最初に定期借地を申し込んだ時から、すべてストーリーはできあがっていた。」 こうなると、結果的に全ての秘密を握っているのは、ゼネコンということになる。 工事の伝票や支払いの流れを調べれば、8億1900万円 の「見積もり」が妥当なのかどうか、一発でわかってしまうからだ。 ・産業廃棄物処理のマニフェスト ・ゼネコンから廃棄業者への支払い さらに、3m以上掘り下げるためには、土留めなどの工事が必要であり、そうした施工計画書や業者への発注や支払いもあるはずだ。 この工事を担当しているゼネコンは以下の通りだ。 藤原工業株式会社 代表取締役 藤原浩一 〒564-0036 大阪府吹田市寿町2-26-9 TEL.06-6381-5000 FAX.06-6381-5150 不思議なのは、ホームページには直近のメインの現場の作業写真が出ているのだが、こんな大きな工事の話題が出ていない。 なにかご事情があるのだろうか。。 また、設計監理をしている者も、ゼネコンほどではないが現場を定期的に見ているはずなので、かなり事情はわかるはずだ。 悪巧みを知らずに仕事をしている可能性も充分にあり、もしかすると正直な話が聞けるかもしれない。 有限会社キアラ建築研究機関 取締役 松本 正 〒604-8127 京都市中京区堺町通錦小路上ル菊屋町530冨美屋ビル2F tel.075-213-7316 fax.075-213-7317 ■ ここまででも大概凄まじい「昭恵の学校=瑞穂の國小學院」だが、まだある。 これも宮本議員の追及だが、こちらの記事に出ている。 森友学園「国有地9割引」疑惑 首相夫人が名誉校長の神道小学校の土地取引に次々と浮かぶ疑問点 2017/02/16 BuzzFeed News 頭金は2700万円あまり。残りの1億円あまりは「10年間分割払い」であり、支払い契約は「毎年1100万円、延納利息1%」となっているという。 (引用以上) ぬあんと、9割引にしてもらっただけでなく、残りの1割も 10年分割 その金利もたった1% !!! 結局、審査会でも問題になっていたように、資金の目処がないのに無理矢理つくった学校だということ。 9割引の犯罪的な土地買い取りですら支払いができない。 あの膨大な木の外壁。個人的に日本の木は使ってもらいたいけれども、あれだけの外壁を塗り直すのに、いったいいくらかかるのか。 木の保護塗料は10年ももたないのに。 さらに気になることがある 先ほどゼネコンは藤原工業 と書いたのだが、実は以前は別の会社に決まっていた。 施工者は中道組/16年3月下旬の完成めざす/森友学園[2015年07月14日] 一度決めた会社をやめたことも気になるが、それ以上にこの日付である。 7月14日に入札の結果を出そうとするならば、いくらなんでも6月中旬には設計が終わっていなければならない。 土地の審議会は同じH27年2月10日だ。 つまり、その間わずか4ヶ月。 5795平方メートル、つまり1750坪という大きな建築の設計を、わずか4ヶ月でできるのか? しかも、この設計は「15年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)プロジェクト」という国交省の補助金事業に採択されており、設計にはかなり手がかかったはずだ。 所員10人ほどの設計事務所が、他の物件もやりながら、4ヶ月で全てを仕上げるというのは、とうてい考えられない。 何が言いたいかというと、 平成27年2月10日の審議会でOKが出る前に、設計を発注していたのではないか。 審議会を通ってからでないと土地の利用は確定しないのだから、普通は、費用の発生する設計の発注はできない。それをしていたと言うことは、すなわち 審議会からこちらの流れは、すべて事前に決まっていた結論に沿って、官民一体となった出来レースで進められてきたのではないか すべては状況証拠でしかないが、建築の仕事を知っている人間ならば、そう感じるはずだ。 安倍晋三・安倍昭恵・日本会議 これらの名前の圧力は、「秘密裏の規制緩和」を実現するに充分だった。そう受け取られてもしかたがないだろう。 森友学園と近畿財務局の罪はもちろんだが、名実ともに(名ばかりではない)名誉校長の安倍昭恵は、この不正に関する自らの立場を明らかにする義務がある。 <当ブログの関連記事> 国有地を激安で取得した安倍昭恵の小学校を見てきた 2/10 昭恵の学校=瑞穂の國記念小學院の不正土地取得疑惑について 2/11 8億1900万円のゴミとは 〜昭恵の学校について〜 2/12
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