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大統領専用機でゴルフ会談 安倍首相は緊張に耐えられるか
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2017年2月8日 日刊ゲンダイ 文字お越し
言いたいことも言えない…(C)日刊ゲンダイ
日本中が身構えている2月10日に行われる日米首脳会談。安倍シンパの大新聞テレビは、安倍首相がトランプ大統領と一緒にゴルフをすることや、大統領専用機エアフォースワンに同乗することを捉えて、「破格の扱いだ」とアメリカの歓待ぶりをうれしそうに報じているが、果たして安倍が会談で成果を挙げられるのか、疑問だらけだ。
トランプとの会談は、惨憺たる結果に終わる可能性が高い。どんな会談になるのかは、1月28日に行われた「電話会談」を振り返れば、今から容易に想像がつく。日本時間の28日深夜11時過ぎから始まった「42分会談」は、緊張感漂う内容だった。会談後に会見に現れた総理は、〈笑顔なく、硬い表情を崩さなかった〉(毎日)、〈その表情はやや硬かった〉(産経)と顔面蒼白だった。
実際、アメリカと電話でつながれた総理官邸は重い空気に覆われ、静まり返ったという。トランプは冒頭こそ、〈あまり他人をよく言わない娘のイバンカが、珍しくあなたを褒めていた〉と安倍を持ち上げ、和やかな雰囲気で進んだが、すぐに態度を変え、一方的にまくし立ててきたというのだ。
最新号の「週刊現代」によると、〈日本は、中国の海洋進出の脅威が深刻だというのだろう。それならもっと防衛予算を上げて、中国を叩き潰したらいいじゃないか!〉と、むちゃくちゃなことまで口にしたという。日本の自動車メーカーによるアメリカ国内での雇用創出も、強く要求してきたそうだ。
昨年11月、ニューヨークのトランプタワーで安倍と90分間、笑顔で談笑した時とは、まるで別人だったという。
「トランプの口調がよほど激しかったのでしょう。電話会談の後、官邸の空気はガラリと変わった。2月10日の日米会談の時、トランプ大統領に提示する“貢献策”も慌ててまとめています。アメリカ国内に70万人の雇用を生み出すために、日本の資金を17兆円も投じて50兆円規模の市場をつくるというのだから驚きです。
官邸が焦っているのは、トランプが電話会談の後も、『日本は通貨安を誘導している』『アメリカの自動車を日本国内で売るのを難しくしている』などと日本批判をやめないことです。2月10日が近づいているというのに、ほとんど恫喝ですよ」(官邸関係者)
日本の大手メディアは、トランプと一緒にゴルフをすることを盛んに取り上げているが、どんな世界でも歓待されればされるほど、払いが高くつくことをまるで分かっていない。
百戦錬磨のビジネスマン(C)AP
ウィンウィンの関係はあり得ない
2月10日の首脳会談はどう進むのか。百戦錬磨のビジネスマンである大統領は、どんな要求を突きつけてくるのか。
安倍は「ウインウインの関係の中で話す」などと国会で答弁しているが、トランプ相手にウインウインなどあり得ない。かつてトランプは〈ウインウインの取引が良い取引だというが、戯言はいい加減にして欲しい〉と、自身のビジネス哲学を自伝で語っている。取引は勝ちか負けしかないと考えているのだ。外交官出身の天木直人氏が言う。
「恐らく安倍首相が一方的に押される展開になるでしょう。トランプ大統領は、豪首相との電話会談の時、気に入らない話題を持ち出された途端、会談を打ち切っている。それを知っている安倍首相は、怖くて言いたいことも言えないと思う。実際、正論や理屈を説いても通じない相手だし、いきなり不機嫌になる恐れがある。最大の問題は、トランプ大統領には、相手にも花を持たせるという外交の常識が通じない心配があることです。世界が注視している会談でも、日本が譲歩したら、会談後の記者会見で『安倍晋三は気前のいい男だ。あれもくれた、これもくれた』と、アメリカ国民に“戦果”を誇りかねない。そうなったら、安倍首相は国際社会から軽蔑され、格好がつかない。かといって、日米会談を無事に終わらせるには、トランプ大統領の機嫌を損ねるわけにはいかない。尖閣諸島に日米安保を適用すると明言してもらう必要もある。安倍首相には相当なプレッシャーになるはずです」
具体的に、どんな約束をさせられるのか。安倍政権がバカなのは、「70万人の雇用創出」という手土産を、訪米前に明らかにしてしまったことだ。もはや「70万人の雇用創出」は、トランプにとっては既定路線。それだけでは済まなくなっている。
「トランプ大統領が1月28日の電話会談の時、〈もっと防衛予算を上げて、中国を叩き潰したらいいじゃないか!〉とまくし立てたのは、アメリカの軍需産業の雇用を増やすために、日本にアメリカの兵器を買わせる狙いがあるのだと思う。日米FTAの交渉開始を要求してくる可能性もあります」(前出の官邸関係者)
なぜかトランプは、日本のことを“交渉上手”だと信じ込んでいる。24年前、日本で講演した時に〈日本のネゴシエーターは有利な条件を巧みに引き出し〉〈アメリカ人はお人よしだ〉と語っているのだ。それだけに、安倍に対して、適当なところで妥協しない恐れがある。
■「2人は相性がいい」は本当なのか
それにしても、2月10日の首脳会談は、最悪のタイミングといえる。政権がスタートしたばかりのトランプは、成果を挙げようと焦っているからだ。
「一日でも早く会いたい」とトランプとの早期の会談を切望した安倍の軽挙妄動が、完全に裏目に出ている。
「トランプ大統領の怖さは、予測不能ということです。それだけに首脳会談は、トランプ大統領をゆっくり観察した後でも遅くなかった。いずれトランプ政権が、窮地に陥る可能性も高い。閣内が分裂することも考えられます。相手が弱っている時に会った方が、外交上は得策です。その点、賢いのは中国です。どんなに挑発されても動かない。電話会談すらしていない。トランプ政権がどうなるのか、どこが弱点なのか、じっくり見ているのでしょう。トランプ大統領にとっても、アクションを起こさない中国は不気味に映っているはずです」(天木直人氏=前出)
安倍周辺には「安倍さんとトランプ大統領は相性がいい」「会えば何とかなる」などと淡い期待もあるようだが、本当に2人は相性がいいのかどうかも、怪しいものだ。政治家の心理分析に定評のある明大講師の関修氏(心理学)はこう言う。
「トランプ大統領が何度となく評価している外国の首脳は、ロシアのプーチン大統領です。テレビのインタビューでも『尊敬している』と明言しています。閣僚では『彼は将軍の中の将軍だ』と、狂犬と呼ばれている海兵隊の大将だったマティス国防長官に全幅の信頼を置いている。プーチン、マティスの2人に共通するのは、修羅場を経験した強さを持っていることです。どちらかというと口舌の徒であるトランプ大統領は、自分にない強さを持っている人物に憧れがあるのでしょう。そう考えると、2世ボンボンの安倍首相のことを信頼したり、一目置いたりするとは考えづらい。ワンマンで社交的なトランプ大統領は、自分に従う相手には紳士的で穏やかだと報道されています。もし昨年11月、トランプタワーを訪問した安倍首相が、意気投合したと感じているなら、トランプ大統領から『こいつは俺に逆らわないヤツだ』と思われた可能性があります」
トランプに恫喝されたら、心の弱い安倍が耐えられるはずがない。とんでもない約束をさせられる恐れがある。今からでも、首脳会談をキャンセルした方がいいのではないか。
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