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難読症のアベシンゾーは、教養がないばかりでなく、間違った歴史認識で感情が先に立ってしまう。そのため、自らの政治哲学を語ることができない。唯一得意なのは、財界人を引き連れてのトップセールスと、ODAのバラマキ。いわばカネの話ばかりだ。彼の取り巻きも足を引っ張るような輩ばかり。これでは国際社会で信頼されないばかりでなく、足下を見くだされる。
2016年12月に行われたプチーン・アベ会談でもそれが露呈した。密室で行われた会談は、プーチンの思惑どおりの展開だった。仮に平和条約を結んだとしても、歯舞諸島、色丹島が帰ってこないのが明らかとなった。プーチンの策略はみごとだった。
過去の日本外交史においても、このようなことは幾度かあった。
昭和十四年(1939年)八月二十三日、日本と盟邦関係にあったドイツと、仮想敵国であったソ連が急接近し、「独ソ不可侵条約」を締結した。日本の政治、軍事指導者は、その両国が同盟国になろうとは思いもしなかった。実はヒトラーは「我が闘争」に「日本人は未開の民族」と記述していることなどから、意図的に日本にいやがらせをしたといわれている。
このとき言論人の石橋湛山は、
「我が国の外交上から論ずれば、古往今来こんな恥を国家が蒙り、世界に顔向けならぬ大失態を演じた例があっただろうか。ドイツべったりの軍人や軍事官僚たちが、盟友だ!防共協定だ!全体主義だ!などと臆面もなくこれらの名辞に賛嘆の声をあげていた我が国は、にくむべきなのか。
しかし誰がそのような恥辱を我が国に蒙らせたのか。それはドイツか、その他の国か。そのはずはない。それは我が国、日本自身だ。ドイツのいやがらせなどではない。そういうドイツを見抜けなかった日本と、日本の指導者が悪いのだ」と痛烈な批判を行った。
長州(山口県)は、明治以降多くの大臣を輩出した。しかしよく調べてみるとロクな政治家は育っていない。戦後総理大臣に就任した、岸、佐藤、安倍という兄弟や一族は、「戦争は誤りでなく失敗だった」と語り、戦後70年以上、「国に寄生し」「国益を垂れ流しつづけている」寄生虫一族である。
彼らが少しでも「歴史から学び」、「未来に過ちをふたたび起こさない政治手腕を発揮」していれば、国民ひとりひとりが顔を上げて暮らせるようになるし、外国に対しても自国のアイデンティティを誇れるようになると感じる。
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