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歌会始の儀に出席した天皇、皇后両陛下 (c)朝日新聞社
やっぱり「政争の具」になった退位問題 天皇の「ご意向」に怯える安倍政権〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170131-00000131-sasahi-pol
週刊朝日 2017年2月10日号より抜粋
天皇陛下の退位に向けた政府の有識者会議の論点整理がまとまり、国会で論戦が始まった。論点整理は今上天皇一代限りの退位を特例法で定める安倍政権の方針を強く後押ししたものだった。だが、“菊のカーテン”の裏で逆襲にあい、安倍政権は“ご意向”に怯えているという。
「当然、必要であれば改正いたします」
1月26日に開かれた衆院予算委員会で、細野豪志氏(民進党)から皇位継承や女性宮家創設を含めた皇室典範改正について問われた安倍首相はこう踏み込んだ。
「特例法ありき」だった方針の転換ともとれる発言だけに、周囲を驚かせた。裏で一体、何があったのか。
官邸では、1月13日の新年恒例の「歌会始の儀」で天皇陛下が<邯鄲(かんたん)の鳴く音(ね)聞かむと那須の野に集(つど)ひし夜(よる)をなつかしみ思ふ>と詠んだ御歌が話題になったという。歌は静養先の那須御用邸(栃木県)でコオロギに似た昆虫・邯鄲の声を聞いたときのことを懐かしんだという内容だが、政治ジャーナリストの角谷浩一氏がこう解説する。
「官邸では陛下の御歌が深読みされ、恐れられています。邯鄲の連語として『邯鄲の夢』という故事が有名で、出世を望んだ青年が中国・邯鄲で出会った道士から栄華が思いのままになるという枕を借り、仮寝をすると、栄枯盛衰の50年の夢を見たが、覚めればつかの間のことだったという内容です。安倍首相が権力の名をほしいままにしているが、長い歴史の中では一時。『これは陛下からの政権に対するメッセージではないか』という噂が永田町で広がっています」
国会での論戦でも安倍首相は押され気味だ。
1月23日、衆院本会議の代表質問で登壇した民進党の野田佳彦幹事長が「国民の多くが特例法よりも皇室典範改正による退位の恒久制度化を求めている」と迫った。
首相側近の自民党議員はこう舌を巻いた。
「正直、かなり踏み込んで、よくできた皇室典範改正論で迫力があった」
安倍首相はこのとき、「検討をさらに進める」と言葉少なだったが、3日後には前出の発言に転じた。
皇室典範改正論を巡る民進党の強気な姿勢を政府筋はこう解説する。
「昨年8月のお気持ち表明以降、宮内庁関係者が民進党幹部に対し、天皇の“ご意向”を酌んだ退位、皇位の在り方を複数回にわたり指南しているようだ。特に野田幹事長は首相時代、女性宮家創設を含め皇位継承問題に積極的に取り組んできた。当時、野田政権に仕えた宮内庁関係者も複数いる。野田さんは幹事長就任後、『退位問題が最大の関心事』とやる気満々です」
自民党幹部も「皇室は野田氏にはかなり親しみを持っているようだ」と警戒する。野田幹事長が主導し、民進党は昨年12月、女性宮家創設を含めた皇室典範改正を求める論点整理を発表。代表質問でも野田幹事長は「官邸と皇室、宮内庁は、しっかり意思疎通できているのか」と語気を強めた。
安倍首相は内心、民進党の一連の動きに「腸(はらわた)が煮えくり返っている」(前出の政府筋)という。
有識者会議のヒアリングに呼ばれた元最高裁判事の園部逸夫氏はこう指摘する。
「安倍首相は特例法でさっさと済ませて、本論の憲法改正発議がしたいから、国会論議を急いでいる。陛下はそんな首相に対し、好ましくない感情を抱いているのではないか」
園部氏は2005年、小泉政権下で女性・女系天皇を容認する報告書を有識者会議座長代理の立場でまとめたが、こう悔やむ。
「06年1月、官邸で小泉首相、安倍官房長官(当時)らと食事中、小泉さんが『3月15日に女性天皇を認める法案を出します』とはっきり言った。その直後、秋篠宮家で男子の悠仁さまご懐妊が伝えられ、法案提出は見送られたが、こんなことになるなら、議論を続けていればよかった」(本誌・村上新太郎)
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