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トランプ大統領との首脳会談は、今は見送ることが正解である
http://xn--gmq27weklgmp.com/2017/01/27/post-5961/
27Jan2017 天木直人のブログ
早朝のNHKのニュースが報じた。
メキシコは1月31日に予定されていたトランプ大統領との首脳会談を取りやめる事にしたと。
もし、それが事実なら快挙だ。
しかし、考えてみれば当然だ。
首脳会談もしないうちに国境壁をつくる大統領令に署名したトランプ大統領だ。
おまけにその経費をメキシコの払わせるという。
何のための首脳会談だ。
いやしくも主権国家の首脳なら、そんな首脳会談など拒否してあたりまえだ。
ひるがえって日本はどうか。
向こうからの要求もないままこちらから首脳会談をいぞぐ安倍首相。
足もとを見透かされて、電話会談すらさせてもらえないまま、ついにTPPの代わりに二国間協議をやれと要求され、
国務長官ではなく、国防長官を派遣して、防衛負担を迫られようとしている。
あわてて首脳会談をすれば、そんな米国の不条理な要求に裏書きさせられるだけだ。
ところが、我が国の国会でどんな議論が戦わされているか。
安倍首相は、それでも首脳会談にこだわり、野党は、そんな安倍首相を批判するばかりで、
野党共闘ならトランプ大統領の米国とどう向かい合うかを語らない。いや、語れない。
これでは万が一政権を取ったとしても、安倍政権よりもっと混乱するだろう。
ここはトランプ大統領の出方を見極める時だ。
ここまで世界をなめてかかるトランプ大統領が長続きするはずがない。
いや、トランプ大統領は世界をなめているのではない。
弱いものをいじめているだけだ。
その証拠に中国やロシアとの首脳会談は決して急がない。
中国の核心的利益を攻撃すれば戦争になるからだ。
プーチンのロシアに弱みを握られているトランプ大統領はロシアと本気で喧嘩できないからだ。
だからといって中国やロシアとの関係改善をすぐには出来ない。
米国の国益に反するからだ。
弱い者にはこれ見よがしに強く当たり、強い相手には様子をうかがう。
こんな相手との首脳会談は決して急いではならない。
そのうちすべてが落ち着くことになる。
首脳会談はその後でいいのだ。
もし落ち着くことにならず、どんどんとトランプ大統領と世界が対立、分裂していくなら、なおさら首脳会談は不必要になる。
いまはトランプ大統領との二国間協議は断るのが正解だ。
それを堂々と唱える政党も政治家も、いまの日本には一人もいない。
平和的に対米自立を訴える新党憲法9条がいまこそ必要な時である(了)
◇
メキシコ大統領 トランプ大統領との首脳会談を中止
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170127/k10010854461000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_015
1月27日 2時23分 NHK
メキシコのペニャニエト大統領は、アメリカのトランプ大統領が「国境沿いの壁の建設費用を支払わないなら、首脳会談を中止したほうがいい」とツイッターに投稿したあと、予定されていた初めての会談を中止すると発表し、両国の対立がさらに深まることが懸念されます。
メキシコのペニャニエト大統領は26日、「けさ、われわれはホワイトハウスに対して、来週火曜日に予定していたアメリカ大統領との会談に行かないと伝えた」とツイッターに投稿し、今月31日に予定されていた初めての首脳会談を中止することを明らかにしました。
中止の理由についてメキシコ側からの説明はありませんが、この日の朝、トランプ大統領はツイッターを通じて、「もしメキシコが国境沿いの壁の建設費用を支払わないなら、首脳会談を中止したほうがいい」と述べて、メキシコ側をけん制していました。
壁の建設を巡っては、トランプ大統領が25日、メキシコとの国境沿いに壁を築くよう命じる大統領令に署名したことに対して、ペニャニエト大統領は「メキシコが建設費用を支払うことはない」と述べ、メキシコ側に負担を求めるトランプ大統領と真っ向から対立していました。
トランプ大統領は、NAFTA=北米自由貿易協定や、1100万人に上ると見られるアメリカ国内の不法移民の問題で、隣国メキシコへの批判を続けていて、今回の首脳会談の中止で、両国の対立がさらに深まることが懸念されます。
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