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2019年元日、「徳仁天皇」「雅子皇后」誕生で日本が変わる! いったいどんなことがおこるのか
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50765
2017.01.27 週刊現代 :現代ビジネス
祝福一色の改元のなか、「次の時代」は華々しく幕を開ける。「平成流」を踏まえつつも、新たな役割を模索する新天皇と皇后のもと、国民の気分も一新。新たな日本では、いったいどんなことがおこるのか――。
■国民の「気分」が変わる
「新聞各紙の『首相動静』にも出ていませんが、1月6日、官邸の一室に安倍晋三総理、菅義偉官房長官、杉田和博官房副長官が集まり、天皇の生前退位について、極秘で協議をしました。
その場で、平成30年('18年)末に譲位を行うのが妥当ではないかという話が出た。3人はこの日程にうなずきあったようです」(自民党ベテラン議員)
1月10日、産経新聞朝刊の1面に「新元号 平成31年元日から」の文字が躍った。官邸での協議の情報を入手した同紙が、'19年の元日に皇太子が新天皇として即位、同時に元号も改まるという見通しを報じたのだ。
全国紙の論説委員が解説する。
「昨年8月の天皇陛下の『おことば』のなかに〈2年後には、平成30年を迎えます〉という表現が出てきます。陛下が平成30年のはじまりと終わり、いずれかでの退位を意識していたことは明らかです。
政府は陛下の思いを無視するわけにはいきません。当初は、'18年秋に譲位のための重要な儀式である『大嘗祭』が行われると言われていましたが、安倍総理としては政治への影響を避けるためギリギリまで日程を後ろ倒しにしたかった。
政権の都合と、陛下の顔を立てるためのバランスを取った結果、この日程が浮上したのでしょう」
政府案どおりにことが進めば、'19年元日には、「徳仁天皇」と「雅子皇后」が誕生する。近代の天皇制開始以来、初めての生前退位、そして新たに即位する天皇――。
皇室ジャーナリストの久能靖氏が言う。
「天皇陛下はほかでもない日本国の象徴です。新天皇が即位し、元号が改まれば、国民の気持ちも新しくなるのは当然の理。新天皇の性格、振る舞い、それを国民がどう受け止めるかで、国の雰囲気はがらりと変わります」
現在の天皇、皇后は、被災地を訪れて国民を励まし、第二次世界大戦の戦災地に赴いて戦死者を悼むという公務を自身に課し、国民もそれを受け止めてきた。
今年2月で57歳となる皇太子は、自分なりの天皇像をつくる「覚悟」を固めている。それは、「おことば」が発表された直後の皇太子の様子からも明らかだ。宮内庁担当ベテラン記者が明かす。
「皇太子殿下は、天皇陛下の『おことば』のテレビ放送を、名古屋市で行われた国際会議の帰り、名古屋駅にある貴賓室でご覧になりました。時折息をつきながら淡々と映像を眺めていたようですが、内心これから自身が負う責任に、思いを巡らせていたことでしょう」
■浩宮の両親への思い
実際、その直後には皇太子の最も近くにいる小田野展丈東宮大夫が、「皇太子様が(おことばを)大変重く受け止めておられるようだ」と感慨深げに語っていたという。
幼少期から将来天皇になる存在として育てられてきた皇太子。学習院の高等科時代の主管・小坂部元秀氏の回想によれば、休み時間もひとり教室で静かに椅子に腰かけている「静」の人である。
当面のところ、その念頭にあるのは、天皇、皇后の思いを受け継ぐことだろう。時事通信社のロンドン特派員時代、イギリス留学をしていた皇太子と親交があり、その後も皇室と関係を持つ八牧浩行氏(ニュースサイト・レコードチャイナ代表)はこう言う。
「当時20代の皇太子様とよく一緒に登山をしましたが、エディンバラ近郊の山に登った際に、『ここは那須の御用邸に似ていますね』と言いながら、美智子様から届いた手紙について話してくれたことがあります。その口ぶりからは、ご両親を非常に尊敬している様子が伝わってきました。
天皇陛下は、パラオや中国など昭和天皇が訪れなかった国を積極的に訪問し、平和・友好への思いを表明されてきました。両陛下を尊敬する皇太子殿下も、こうした活動を引き続き展開していくでしょう。排外主義的なナショナリズムが台頭するなか、地道に行動を続ける姿は存在感を示すと思います」
そうした平和への思いは、すでにこれまでの皇太子の言葉に現れている。
皇太子は'14年2月、自身の誕生日の会見で、「今日の日本は、戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、現在、わが国は平和と繁栄を享受しております」と述べている。
前出のベテラン記者が言う。
「'13年10月、皇后陛下が誕生日の会見で、明治維新期につくられた五日市憲法に言及しました。これは、改憲への意志を強める政権を牽制したものではないかと言われた。
あまり知られていませんが、皇太子もこうして公に憲法の重要性に言及しているのです。両親から、平和への思いをしっかりと受け継いでいます」
しかし一方で、こうして両親の後を追うことは、常にその姿と比較されることでもある。とくに国民とのふれあいの場でそれは顕著だ。
■新しい天皇像をつくる
皇室ジャーナリストが言う。
「以前、ある東宮侍従が、『もっと天皇陛下の猛勉強ぶりを見習ってほしいものだ』と言っていたことがありました。
'07年に新生児集中治療室で治療を受けた子供の両親たちと交流した際にも、殿下はそれぞれの方と2〜3回やりとりをしただけで終わってしまい、周囲からは『天皇陛下ならもっと深いコミュニケーションをしたはずだ』と思われていた節があった。今後、即位してからも、折に触れて今上天皇と比べられるでしょう。
また、皇太子はずっと港区で育ってきた都市型の人物です。国民が、現在の天皇ほどに同じ痛みや苦しみを共有していると思えるかどうか。国民の天皇に対する意識が変化していくなかで、新たな天皇像を模索していくのではないでしょうか」
厳しい比較の目にさらされるのは、「雅子皇后」も同じだ。雅子妃は'04年に「適応障害」と診断され、マスコミから批判をされながら10年以上その病と戦ってきたが、現在、体調は回復傾向にある。
前出のベテラン記者が言う。
「雅子妃は昨年、かなりの数の公務に出席できるほどに回復しました。昨年12月の誕生日会見では、医師団から『ご体調に波があります』と発表されましたが、その日には両陛下とも一緒に食事を楽しまれたようです。
今年の春には皇太子夫妻おふたりが、外交関係60周年の記念にマレーシアを訪れる予定もあり、皇后になるのに向けて少しずつ準備をしているように見えます」
皇后になることで、雅子妃がさらに力を取り戻し、「小和田雅子」の姿を回復していくのではないか。そう指摘するのはジャーナリストの渡辺みどり氏である。
「雅子様はもともと外交官を目指していた非常に活発な方。皇太子はプロポーズの際、『皇室外交をしませんか?』という言葉を使ったと聞いています。その頃の意欲を取り戻し、皇后となることで、皇室外交にも意欲的になるのではないでしょうか。
雅子様は外国語も大変堪能ですから、海外の王室の方との付き合いはもちろんのこと、'20年の東京五輪の際にもおもてなしに活躍されると思います」
こうした活躍は、病気で公務の機会を逸してきたこれまでの13年を取り戻すものだ。
前出のベテラン記者が言う。
「雅子妃は公務も行えず、秋篠宮家に対しても引け目や嫉妬を感じてきたと思います。ハッキリ言ってこの13年間は雅子妃にとっては思い出したくもないもの。雅子妃にとって皇后になることは、それを挽回できるチャンスです。
外交官の娘として、ハーバード大を卒業した頭脳を生かし、海外の王室と個人として付き合っていくようになるのではないでしょうか。
こうした雅子皇后に影響を受けながら、天皇像を模索する徳仁天皇は、より一層世界に開かれた存在になるように思います。
もちろん現在の天皇、皇后が行っている『慰霊の旅』への敬意は持ちつづけるでしょうが、本人は『戦争を知らない天皇』。同じことだけをしていては、時代を刷新していけません。雅子皇后とともに、公務の性質を新しく、ポジティブに変えていく可能性は大いにあります」
こうした役割の変化は、国民の間で議論を巻き起こす可能性が高い。
著書に『皇后考』『昭和天皇』などがある明治学院大学名誉教授の原武史氏が言う。
「前代の天皇と比べられるのは天皇の常。大正天皇、現在の天皇は、それぞれ明治天皇や昭和天皇に比べて頼りないという批判を受けてきました。それでも大正天皇の場合、明治天皇が一度も利用しなかった御用邸に長期滞在するスタイルを築こうとしました。
現在の天皇も、'91年の雲仙普賢岳噴火の被災地を見舞った際には、『天皇がそんなところに行く必要はない』と強い批判にさらされました。しかし、それを続けることで、徐々に国民に受け入れられていったのです」
■景気が良くなる!
こうして'19年、平成から元号が変わる。その「改元」が国民の気持ちに与える影響も大きい。
平成になった直後、バブルが崩壊し、その後は「失われた20年」と言われてきた。阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件といった災害、事件も少なくなかった。
前出の久能氏が言う。
「改元が行われると、国民の気持ちがリフレッシュされるというメリットがあります。気分が変わり、気持ちが若返る」
前出の原氏も、譲位をすることには改元して災厄を避ける意味があるのではないかと推測している。さらに、今回の改元はこれまでとは違う。
皇室ジャーナリストの山下晋司氏が言う。
「従来の改元は、崩御と即位が同時で、お祝いをするとともに喪に服す1年だった。しかし、次の即位ではお祝いムード一色。改元によって気持ちが一新され、今上天皇が退位されることで国民の間では安堵感も広がる」
明るく始まった新年には、即位の祝賀パレードが行われ、全国で記念セールが開かれるだろう。記念となる新製品が作られ、世は「改元特需」に沸くことになる。
そして、新しい天皇、皇后が、この雰囲気を後押しする存在になるのだ。国民の気持ちはなお盛り上がることだろう。
「そしてその雰囲気のまま、'20年に東京五輪を迎えます。国民の間でいいムードが続いていくでしょう」(前出・山下氏)
これまで幾度となく「日本は変わる」と言われてきたが、新天皇の即位こそ、本当にこの国が変わるきっかけになるだろう。
「週刊現代」2016年1月28日号より
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