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2017年01月21日 「ジャーナリスト同盟」通信
<自立否定の奴隷宣言>
1月20日に召集された通常国会で、わが日本国首相は「日米同盟は不変」と宣言した。これを主権者・日本国憲法の立場からだと、渋谷の忠犬ハチ公だと読めるだろう。アメリカは主人、日本は犬レベルで、人間であることを否定しているかのようだ。奴隷宣言と読めるのだが、どうだろうか。日本の右翼は、安倍晋三の日本会議で政権を奪取、開花させているのだが、その基本路線は独立した国民国家とは無縁である。右翼政治の限界と危険性を露呈している!
<福沢の一身独立・1国独立さえも否定>
幸か不幸か安倍は、福沢諭吉が創立した慶應義塾の卒業生ではない。確か小泉純一郎や福田康夫は慶應OBだった。
福沢は脱亜入欧の必要性を説いた。アジア蔑視であるところが、大問題なのだが、福沢人気は「一身の独立が一国の独立」だと主張した点にある。もっとも、彼が支持した明治政府は、一国独立どころか、大英帝国にそそのかされて、清国とロシアとの戦争に狂奔、勝って浮かれてしまい、破滅してしまった。
20日の施政方針演説は、とても合格点に達していない。採点すればマイナス100点である。
彼は家庭生活さえも治められない、したがって修身斉家治国平天下という政治指導者の資格がない。その証拠が、今回の「日米同盟は不変」と奴隷宣言をしたことである。日本右翼の特徴であって、諸外国のそれと異なる。
<アメリカには希望がある>
日本時間1月21日未明にワシントンの主に正式に就任したトランプは、どうみても20世紀の名優・チャップリンの「独裁者」である。
彼の大統領選、当選後の暴言に各国は、大いに揺さぶられてしまった。その一番が日本の安倍内閣であろう。強行したTPPを排除すると公約、それを実際に実現している。
そんなワシントンへの奴隷宣言なのであろうか。
中国の戸惑いも大きい。国際常識になっている「一つの中国」に風穴を開けるかもしれない、と発言したことである。これを強行すれば、米中戦争へと発展する。トランプ政権の閣僚候補の南シナ海人工島の封鎖発言、さらには沖縄米軍の台湾移転計画?が強行されれば、これまた戦争になる。
むろん、一般論では、具体化するかどうか、いずれも怪しい。その前に中ロ分断工作が成功を治めなければならないが、これの可能性は低い。中国の為政者が腐敗していなければ、実現不可能であろう。
トランプ政権のアメリカは、それでも希望がある。日本との違いである。
<トランプ監視を止めない米国メディア>
大統領就任前からの独裁発言にアメリカのメディアは、抵抗を続けている。
日本の新聞テレビとは対照的である。NHKから読売まで、そして朝日までが、ワシントンの奴隷に狂奔する政府与党を、監視どころか宣伝に躍起となっている。日本の言論の自由度は、後進独裁国レベルに落ち込んでしまっている。
フィリピン大統領にミサイル供与を申し込んだ憲法違反首相を、記事にしない。トランプとのパイプ役が、右翼宗教カルトの統一教会だったという事実を、有名な雑誌が暴いても、それを追及しない。
右翼首相の不利なことは、記事にしない新聞と、放送しないテレビの日本である。ジャーナリズムが存在しない日本なのだ。権力監視を放棄した日本である。
しかし、アメリカは違う。トランプの初会見で、口をとがらせて記者の質問を遮り、毒舌を吐く映像が、世界に発信された。世界の多くの人々が目撃して、トランプに嘲笑を浴びせた。「言論の自由を守れない指導者が、たとえ米国大統領だとしても、とても信頼できない」と各国指導者が認識することが出来た。
アメリカのメディアは、まだ健全である。ここに救いがある。
メディアが健全であれば、言論の自由が守られている国であれば、健全な世論が存在する。いまの韓国もそうである。
シリア問題で失望させられてきた人々は多い。オバマ失墜の場面である。そのオバマの最後の記者会見は真っ当なものだった。「権力監視が報道の責任」と訴えた。オバマ大統領のこの発言は、自らもトランプとの戦いを続けていくとの意思表示である。
<抵抗する議会人>
健全なメディアは、健全な議会を約束する。
トランプ就任式典に多くのリベラルな議会人が欠席した。独裁者に抵抗する議会人の存在を世界に発信した。これも注目される今のアメリカである。議会の抵抗を新聞テレビが取り上げれば、独裁者の暴走にブレーキをかけることが出来る。
アメリカン・リベラルの存在を、早くから教えてくれた人物は、平和軍縮派の宇都宮徳馬である。いいアメリカ人のことである。ケネディ・マンスフィールドなどたくさんいた。それがブッシュ戦争から消えてしまっていた。
今回の大統領選挙では、民主党のサンダース、前回は共和党のロン・ポールがいた。トランプ誕生で、アメリカン・リベラルが立ち上がってきた。これも希望である。
<抵抗を続けるアメリカ国民>
サンダースのリベラルを支持したであろう若者たちも、多くいるアメリカである。彼らは、1%の本性をさらけ出したトランプに抵抗している。産軍体制の右翼に反対する市民も少なく無い。
アメリカン・リベラルが消えることはない。911のまやかしも暴露されて久しい。著名な映画監督も声を上げてくれているアメリカである。
右翼・1%に屈しないアメリカ国民が、今後4年間に抵抗力をつけていくであろう。そこにも、アメリカの希望がある。右翼に屈した日本との違いが、アメリカにはある。
<政権発足時の支持率30%台>
トランプ政権発足時点の支持率が公表されている。30%台である。この数字に仰天した人物は、トランプその人であろう。このまま突っ走ることが出来るのかどうか。
家族を政権の周辺に配したトランプは、それだけで小さな人物を印象付けている。身内しか信用できない小心者に、大事を為すことは出来ない。我田引水のみだ。
徐々に丸みを帯びるかもしれない。トランプのために、創られる世論調査が誕生するか?仮に実施されれば、たちどころに内部告発者が現れてしまうだろう。
アメリカン・リベラルは、日本のようなひ弱な存在ではない。政権の内部にも沢山いる。上層部を右翼で固めても、それで何でもできるとは限らない。
アメリカン・リベラルはメディアや議会にも根付いていて、日本政府監視も怠らない。CIAの内部にも紛れ込んでいる。
<米リベラルと日本会議>
結局のところ、アメリカン・リベラルと戦前の国家神道を継承する靖国派・日本会議は、水と油である。彼らはネオコンと提携できても、リベラルとは無理なのだ。独裁の安倍とトランプの波長の行方と、両者を支援する水面下の攻防の行方が注目される。
2017年1月21日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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