市場PTメンバー激怒 議論半ばの耐震性に都が「安全証明」　解除できるのか 豊洲“時限爆弾”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/197734
2017年1月18日　日刊ゲンダイ

　　
　　　森山高至氏（左）と昨年末に発行した検査済証／（Ｃ）日刊ゲンダイ

　専門家の議論を待たず、シレッと「安全証明」を“強行”だ。敷地内の地下水から環境基準の最大７９倍の有害物質が検出され、豊洲市場は大炎上中だが、建物の安全性の問題もいまだくすぶっている。

　実は、暮れも押し迫る昨年１２月２８日、建物の安全性確保と、建築基準法に適合することを証明する「検査済証」が、こっそりと発行されていた。都は１２月９〜１３日に、敷地内の建物全ての検査を同じく都に申請。建築指導課などの検査を受け、法に適合することが証明された。

　しかし、建物の安全性については、小池知事からの委託を受けた外部有識者からなる「市場問題プロジェクトチーム（ＰＴ）」が現在、審議を継続している。盛り土がなされず建物地下に空間がある状態での「耐震性」について、昨年１０月の第２回会議で問題視。ＰＴは当時、「再度、専門家の間での議論を待つ」と結論を先送りしたのである。

　その後、この問題を最初に提起した構造設計１級建築士・高野一樹氏と専門家の間で、議論は一切、交わされていない。

　都の役人は“消えた盛り土”問題でも、土壌汚染対策専門家の「盛り土せよ」との提言を骨抜きにしていた。建物の耐震性についても、結論が出る前に「安全証明」をゴリ押しすれば、専門家の議論なんて必要なくなる。なぜ、こんなデタラメがまかり通るのか。都の見解はこうだ。

「ＰＴの小島敏郎座長に状況説明した上で手続きを進めました。専門家同士の議論で、建物地下が空洞でも安全であることが（昨年１１月の）第３回会議で確認でき、十分尽くされたものと考えています」（新市場整備部）

■「まだ懸念は残っている」

　本当に議論は十分に煮詰まっているのか。ＰＴのメンバーで、建築エコノミストの森山高至氏はこう憤る。

「いつの間にか検査済証が発行されたことに、大変驚いています。『地下空間がある状態での耐震性』の問題については、第２回ＰＴ会議で議題になってから、直近の第４回会議でも安全性を証明する数字が示されず、まだ懸念が残っています。都からの明確な返答を待っている状況なのです。このようなことが通ってしまえば、ＰＴ全体の審議が崩れることにもなってしまいます」

　都はＰＴメンバーへの報告を怠っているのだからフザけている。少しでも開場を急ぎたいのかもしれないが、コソコソとしたやり方は絶対通用しない。

コソコソッと年末の御用納めの日にやりやがった。→市場PTメンバー激怒 議論半ばの耐震性に都が「安全証明」 https://t.co/WEr4LkFBaG #日刊ゲンダイDIGITAL

— 建築エコノミスト森山 (@mori_arch_econo) 2017年1月18日

市場PTメンバー激怒 議論半ばの耐震性に都が「安全証明」 https://t.co/89Yx0qGnCs #日刊ゲンダイDIGITAL　・・・「専門家の議論を待たず、シレッと「安全証明」を“強行”」最早、公僕に非ず。責任者の更迭が妥当。しかし、都民の怒りが少しも聞こえない。

— Genten (@000RM000) 2017年1月18日

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「『地下空間がある状態での耐震性』の問題については、直近の第４回会議でも安全性を証明する数字が示されず、まだ懸念が残っています。」

— thomas_ (@thomas_kz) 2017年1月18日

解除できるのか 豊洲“時限爆弾”市場PTメンバー激怒 議論半ばの耐震性に都が「安全証明」https://t.co/MJ7sYLT5ML「いつの間にか検査済証が発行されたことに大変驚いています。『地下空間がある状態での耐震性』の問題については第２回ＰＴ会議で議題になってから直近の第

— ookubomituyuki (@pipiehon) 2017年1月18日

ペコちゃんはPTの公聴会で解釈の幅の中では少なくも問題ないと認めたし、森山は終止模様眺めを決め込んでいたのに何を言ってる。　アホかよ｜｜　市場PTメンバー激怒 議論半ばの耐震性に都が「安全証明」 https://t.co/NvohOuaePm #日刊ゲンダイDIGITAL

— Takashi OTAKA 大高隆 (@dannna_o) 2017年1月18日

市場PTメンバー激怒 議論半ばの耐震性に都が「安全証明」 #SmartNews→コソコソとやった結果が今なのに又同じ過ちを繰り返す東京都庁。信頼が崩れた今、移転自体を見直すべきでは⁇ https://t.co/jtyn7BlSL3

— ベキ太郎 (@artemisbecky5) 2017年1月18日

「豊洲を通していません」という証明書がない魚は売れなくなる。と予想する。◆市場PTメンバー激怒 議論半ばの耐震性に都が「安全証明」 https://t.co/wgRtP1VaM0 #日刊ゲンダイDIGITAL

— 村沢義久 (@murasawa) 2017年1月18日

コメント
1. 2017年1月18日 18:16:03 : COaNSXOHrs : @0T_mBRPDF0[7] ▲△▽▼ 耐震性にも建築法違反が指摘されている。 有害物質は基準の７９倍、排出し続けるにも常に浄化装置を稼働させ続けなければならない状態。 もはや、食品関連市場としては失格が誰の目にも明らかです。 築地自信を食品市場の都のシンボルと指定して、容積率緩和の特区にして築地ブランド化を計り、築地に建て替える方向を提案して、決断すべき時期だと考えます。
2. 2017年1月19日 07:35:31 : 75YVg3T2Nw : sh6VneES8FY[72] ▲△▽▼ 　 　 　2ヶ月　程度で終わる　オリンピック選手村に利用したら 　福島原発放射能汚染も大丈夫と　言い放つのなら　ベンゼン　ヒ素も　安全 　海外に向かって　大きな声で　大丈夫と　言ってみろ
3. 2017年1月19日 10:57:18 : 7guzOy050Q : k3oylhl3sQo[12] ▲△▽▼ 何れにしても「組織的・専門的権威に基づいた結論」が尊重されるのは自明。 「専門家様」のお気持ちも分かりますが、「豊洲事案の正式担当部署」が其れなりの手順・根拠に基づいて出された結論は、尊重されるべきと思います。 「面子」の問題ではありません。東京都としての正当な担当部署の「行政事項」。 「市場問題ＰＴ］は、東京都の正式組織部署ではなく、単に、小池百合子氏の活動をサポートする諮問機関的位置付けで無かったのではないのですか？ 特に、「建築の専門家様」の問題提起・ＴＶでのコメントの勇み足が、素人の都民への過剰な懸念・誤解への誘導に作用し無ければ良いがと懸念している。

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