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小林悟さんが男に殴られ殺害された事件で、資料を手に話す父親の邦三郎さん=埼玉県春日部市で
小林悟さんの父邦三郎さん(75)は11日、埼玉県春日部市内の自宅で取材に応じ、犯人逮捕を信じ活動してきた24年間を振り返った。そこには正義感から来る葛藤があった。容疑者不詳での書類送検という異例の区切りが付いたことを受け「悟の命を奪った行為は許せない」とする一方、「今は犯人を恨んではいない」と胸中を明かした。(奥村圭吾)
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◆「息子の生きた証」世間を動かし法を変える
「犯人の逮捕と悟が21歳迄生きた『証』を残すため頑張ります。命を助けられなかった無念を忘れず」。邦三郎さんは事件2カ月後の1996年6月、「活動関係資料@」と書かれたファイルの裏表紙に決意を記して立ち上がった。
息子の実名報道を働き掛けた。「人間として生きた証を」との思いからだ。
目撃情報を基に、千葉県内のJR常磐線の4駅で終日改札に立ち、警察の似顔絵に似た男を捜し続けた。
手書きのビラも20万枚以上配り情報提供を呼び掛け、現在の捜査特別報奨金制度がない中、全国初の個人懸賞金200万円をかけた。
当時は公訴時効が7年の傷害致死事件だった。邦三郎さんらが街頭で時効延長を世論に訴えたこともあり、警視庁は時効成立1カ月前の2003年3月、容疑を殺人に切り替え、時効が15年に8年延長された。
10年4月の刑事訴訟法改正で殺人など凶悪事件の公訴時効が撤廃され、東京都八王子市のスーパーで1995年7月、女性3人が射殺された強盗殺人事件などが継続されることに。
◆仏前に謝罪
犯人逮捕への思いとともに、過去にさかのぼり時効撤廃が適用されるのは「法の原則に反する」と違和感を抱くようになった。
「法律を守るから犯罪が少なくなる。事件遺族だから法律や規律を犯していいのか」。葛藤の中、息子の17回忌に当たる12年4月、警察庁に捜査の終結を求める要望書を提出した。
今回の書類送検を受け悟さんの仏前で「解決してあげられなくて申し訳ない」と手を合わせた。
◆犯罪のない世の中を願って
今月8日には悟さんが当日着ていた服や切符などの遺品が警察から返された。
「犯人への思いに変わりないが別の捜査に力を割いてほしい。少しでも犯罪のない世の中にすることが悟が生きた証しになる」。そう言って遺品を握り締めた。
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