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朝鮮半島の軍事的な緊張を高める発言をしていたペンス副大統領はブラックウォーター創設者の親友
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2018.02.16 櫻井ジャーナル
韓国へ乗り込む前に日本へ立ち寄ったマイク・ペンス米副大統領は2月7日に安倍晋三首相と会談、その直後にアメリカ政府は朝鮮に対する非情で攻撃的な経済制裁を近いうちに発表すると語ったのだが、同じ日にジェームズ・マティス国防長官は朝鮮半島の問題に関し、外交的に解決する意向をホワイトハウスでの記者会見で示している。ペンスは帰国してから朝鮮側が「話したいと言うなら話す」と軌道修正。トランプ大統領とペンス副大統領との間にすきま風が吹き始めているようだ。
勿論、ネオコンもホワイトハウスに大きな影響力を保持している。その象徴的な人物がデビッド・ペトレイアス元CIA長官の弟子と言われるH. R. マクマスター国家安全保障補佐官。シリアやリビアに対する侵略が始まった当時のCIA長官がペトレイアスであり、国務長官がクリントンで、ペトレイアスはネオコンだ。
また、ダナ・ローラバッカー下院議員によると、昨年8月に同議員はロンドンのエクアドル大使館でWikiLeaksのジュリアン・アッサンジと会談、リークされた電子メールの情報源がロシアでないことを示す決定的な情報を提供する用意があると聞かされた。この情報をジョン・ケリー大統領首席補佐官(ジョン・ケリー元国務長官とは別人)に伝えたのだが、この情報はトランプ大統領へ知らされていない。
アメリカ海軍の駆逐艦、ポーターとロスは2017年4月6日、59機の巡航ミサイル(トマホーク)をシリアのシャイラット空軍基地に向けて発射、少なくとも数機は目標へ到達したという。その2日前、4月4日に政府軍が化学兵器を使用、その報復だということだったが、シリア政府軍は化学兵器を2013年に廃棄、その後、そうした兵器を保有しているのはアメリカが支援してきた反シリア政府軍だけ。
ジャーナリストの故ロバート・パリーによると、4月6日の早朝にマイク・ポンペオCIA長官はドナルド・トランプ大統領に対し、シリア政府側は化学兵器を使用していないと説明している。空爆の前、アメリカ側へ通告があり、アメリカ軍もCIAも状況を詳しく知っていた。
6月25日にはジャーナリストのシーモア・ハーシュも同じ内容の記事をドイツのメディアに書いている。ハーシュによると、4月4日に聖戦主義者の幹部が会議を開くという情報をつかんだロシアとシリアは攻撃計画を立て、その内容をアメリカ側へ伝えている。CIAにも直接、ロシアから攻撃に関する情報が伝えられていた。その情報が何者かによって現地のアル・カイダ系武装集団へ伝えられたと推測する人もいる。
ところで、軍事的な威嚇から話し合いへ流れを変える上で韓国の文在寅大統領が重要な役割を果たしたように見える。例えば、昨年(2017年)12月に慰安婦をめぐる問題の合意に疑問があることを明らかにしてアメリカが戦争をしにくい環境を作り、1月4日には文大統領がドナルド・トランプ米大統領と電話で会談してオリンピック期間中に米韓合同軍事演習を行わないことを認めさせ、オリンピックでは金與正(金正恩の妹)との友好的な関係を演出しているのだ。
1997年に傭兵会社のブラックウォーター(2009年にXE、11年にアカデミへ名称変更)を創設したエリック・プリンスとペンスは親しい。プリンスは海軍の特殊部隊SEAL出身で、熱心なキリスト教原理主義者(キリスト教系カルト)として知られている。ペンスとプリンスを結びつけているのは宗教のようだ。トランプ大統領はクシュナー親子やカジノ経営者のシェルドン・アデルソンを介してイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と結びついている。
トランプもペンスも親イスラエル派。ペンスは2010年にイスラエルの核兵器について聞かれた際、質問に答えずイスラエルは大切な同盟国だと繰り返した:「イスラエルがわれわれの最も大切な同盟国だということを知っています。そして、イスラエルの自衛権、われわれが自分を守る行動をとるように、彼らが自国を守る必要からそうした行動をとることを私は強く支持します。」
しかし、両者の戦略は同じでなく、後ろ盾も違う。昨年(2017年)3月14日にWikiLeaksのジュリアン・アッサンジはTwitterで、ペンス副大統領を大統領にする計画が推進中だと書いていた。ジョン・F・ケネディ大統領が暗殺されて大統領になったリンドン・ジョンソン、ウォーターゲート事件で失脚したリチャード・ニクソンを引き継いだジェラルド・フォードと同じパターンだ。アッサンジによると、こうした動きをヒラリー・クリントンは歓迎、水面下で支援しているともいう。ペンスの動きは予想可能で、打ち負かすことができると判断していたようだ。
朝鮮半島の問題はアメリカと中国との問題にほかならない。そこへ中国と戦略的パートーナーになったロシア、アメリカの属国で侵略の拠点になる「空母」と認識されている日本が絡んでくる。安倍政権は朝鮮半島の軍事的な緊張を高めたがっているが、それは中国やロシアとの戦争に日本が参加することを意味している。
その中国が進めている長期的な戦略、一帯一路の警備を担当することになったFSG(フロンティア・サービス・グループ)はエリック・プリンスが新たに香港で創設した会社で、新疆ウイグル自治区に拠点を建設するという。イラク侵略やウクライナのクーデターに関与しているプリンスの会社を中国が雇うことに疑問を持つ人は少なくない。アル・カイダ系武装集団などを中国国内へ送り込む拠点になると見られている新疆ウイグル自治区にプリンスの会社が入り込むのも不気味だ。プリンスの友人、ペンスは中国を威圧する発言をした。中国が崩れるとしたら、この辺からではないかと推測する人もいる。
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