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トランプ大統領の悪だくみ
http://blog.livedoor.jp/columnistseiji/archives/51739019.html
2018年02月01日 小笠原誠治の経済ニュースゼミ
トランプ大統領が一般教書演説を行った訳ですが…
彼は、経済運営に関して、どんなシナリオを描いていると思いますか?
国内企業の海外への工場移転を阻止する?
法人税の大幅引き下げによって、海外の企業をアメリカに誘致する?
移民政策を見直して、国内に流入する移民の数を制限する?
ドル安誘導を行い、米国企業の競争力を強化する?
インフラ投資のために積極的に財政出動を行う?
彼が言っていることをまとめると、以上のようなことに力を注いでいるように思える訳ですが…
共通しているのは、これらの政策を実施するとインフレが起きやすくなるということです。
そして、現下の経済情勢を眺めると、トランプ大統領の功績だとは思えないのですが、いずれにしても株価は上昇し、経済は着実に成長し、そして、失業率は極めて低い水準にまで低下しています。
良いことばかりのようにも見える訳です。
しかし、トランプ大統領にはどうしても我慢がいかない問題があるのです。
それは、米国の貿易赤字。
中国が安い製品を大量に米国に輸出するものだから、米国では労働者が職を奪われてきたではないか、と。
トランプ大統領は実業家出身であるだけに、この赤字という言葉に鋭く反応するのかもしれません。
で、赤字と言えば、貿易赤字の他にも財政赤字と言うのがある、と。
そして、貿易赤字にしても財政赤字にしても、最大の債権者は中国なのです。
このパターンをどうにかして変えることができないか、と。
要するに、何とかして貿易赤字を減らしたい、そして、同時に何とかして財政赤字を減らしたい、と。
しかし、昨日、私が言ったように大規模な法人税の減税と公共投資が同時に行われるならば益々歳入不足は拡大する、と。
つまり、財政赤字は拡大するばかり。
これでは、トランプ大統領に合格点をつけることはできなくなってしまいます。
普通の人の発想だと、財政赤字を減らすためには歳出を削減するなどの手段を採ろうとしますよね。
しかし、トランプ大統領は全く逆のことをしようとしている。
要するに、イケイケドンドンでお金を湯水の如く使う、と。
財政赤字は確かに増大する訳ですが…それ以上にインフレが進む可能性がある訳です。
そして、インフレになればドルの価値が下がり、そうなると米国の企業の競争力が強化されるとともに、海外から借りている借金の重みも小さくなる、と。
インフレとドルの減価という二つの効果で、借金の負担が軽減されるという訳なのです。
もし、そうすることで米国の財政赤字が実質的に軽くなるなら、俺は英雄になれる、と。
トランプ大統領はそんなことを考えているのではないでしょうか?
イケイケドンドンの政策ですから、株価の上昇はしばらく続くかもしれません。
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