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件名:ロヒンギャ避難民 ミャンマー帰還の具体策 依然不透明
日時:20171230
媒体:NHK
出所:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171230/k10011275721000.html
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ロヒンギャ避難民 ミャンマー帰還の具体策 依然不透明
ミャンマーの少数派、ロヒンギャの人たちが、隣国バングラデシュへの避難を余儀なくされている問題で、ミャンマーとバングラデシュの両政府は、来年2月以降の避難民の帰還に向け協議を進めていますが、推計65万人に上る避難民の帰還をどう進めるかや、帰還後の避難民の安全をどう確保するかなど、具体策は依然不透明なままです。
ミャンマー西部のラカイン州では、ことし8月、少数派のイスラム教徒ロヒンギャの武装勢力と政府の治安部隊の間で戦闘が起き、国連の推計でおよそ65万人のロヒンギャの人たちが隣国バングラデシュに避難しています。
ミャンマーとバングラデシュの両政府は今月、合同の作業部会を設置し、来年2月以降の避難民のミャンマー側への帰還に向け協議を進めていて、ミャンマー政府は、避難民がもともと住んでいた場所に村を再建し、新たに道路や電気などのインフラを整備するとしています。
一方、ロヒンギャの人たちが、治安部隊に迫害されたと訴えていることについては、ミャンマー政府が国連の調査団の受け入れを拒んでいることなどからいまだ事実の解明が進んでいません。
かつてない規模の多くの避難民をどのように帰還させるのかや、帰還後の避難民の安全をどう確保するのかなどについて具体策は依然、不透明なままです。
ロヒンギャ避難民は今
国連によりますと、バングラデシュには今も毎日、数百人のロヒンギャの人たちが逃れてきていると見られています。国連やバングラデシュ政府は、キャンプの整備を進めていますが、避難民の数にテントの設営が追いつかない状況です。
また、食料や医薬品も不足していて、栄養失調や下痢などの症状を訴える子どもたちが相次ぎ、コレラなどの感染症の拡大も懸念されています。
一方、ロヒンギャの人たちの帰還に向けた課題もあります。帰還の際に避難民は、ミャンマーに居住していたことを証明する書類の提出が義務づけられる見通しですが、着のみ着のままで逃れてきた避難民の中にはこうした書類を持っていない人も多く、帰還がスムーズに進まない可能性があります。
また、避難民の中にはミャンマーの治安部隊に迫害されたと証言する人が多くいて、自発的な帰還が進むのかも不透明です。
国際社会からの干渉を拒否 ミャンマー政府
この問題をめぐって、ミャンマー政府は国際社会からの干渉を拒否し続けています。
今月20日には、国連でミャンマーの人権状況の調査を担当する特別報告者のイ・ヤンヒ氏がミャンマーへの入国を拒否されていたことが明らかになりました。
イ氏は声明で、「ミャンマー政府は隠すことなど何もないと言うが調査に協力しない姿勢は、全く逆のことを想像させる」と述べ、強く非難しました。
また、ロイター通信で、ロヒンギャをめぐる問題の取材を担当していたミャンマー人記者2人が、関連する機密文書を不正に入手したなどとして逮捕される事態も起き、国連や欧米諸国、それにジャーナリストの団体などは「報道の自由に対する攻撃だ」として2人の釈放を求めています。
ミャンマー国内では、多くの記者やカメラマンたちが抗議の意思を表す黒い服を着て、「2人の逮捕は不当だ」と訴えています。女性の記者は「民主化政権になって状況はよくなると期待していましたがますます悪くなっています。国際的な圧力にさらされて、政府は追い詰められているのだと思います」と話していました。
また、男性の記者は「この問題については透明性が全くありません。もっと透明性が確保されていれば、状況はましだったはずです」と話していました。
接近はかる中国
ミャンマー政府の対応に国際的な批判が集まる中、中国が、ミャンマーの立場に理解を示しながら、接近をはかる姿勢が鮮明になっています。
今月、国連の人権理事会は、ロヒンギャの人たちへの殺人や暴行の疑いについて実態解明をミャンマー政府に求める決議を賛成多数で採択しましたが、中国は反対票を投じました。これについてミャンマー政府は、国営メディアなどを通じて感謝の意を表しました。
今月、中国の習近平国家主席が北京を訪問したアウン・サン・スー・チー国家顧問と会談し、中国が提唱する巨大経済圏「一帯一路」の構想を念頭に、経済的な協力関係を深めていくことを確認しました。
中国としては、ロヒンギャの問題をめぐって国際的に孤立しつつあるミャンマーへの接近を図ることで、経済面での関係をさらに強化したいという思惑もあると見られます。
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//memo
Meetings conducted by the Security Council
*Rakhine State, Says Special Representative, Stressing ‘Inaction Is Not an Option’
https://www.un.org/press/en/2017/sc13117.doc.htm
*8133rd meeting Tuesday, 12 December 2017, 3 p.m.
http://www.un.org/en/ga/search/view_doc.asp?symbol=S/PV.8133
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ミャンマー政府においては、2017年に発生し現在も継続遂行されている一連の反テロ作戦に基く民族浄化の証拠を否定しその合法性を主張するのであれば、国連及びしかるべき機関による査察、さらに世界中のジャーナリストによる調査報道を無条件に受け入れなければならない。さらにまた現在当局によって拘束中のジャーナリストの拘束理由を遅滞なく正当な方法で公に開示し、彼ら彼女らを可及的すみやかに解放しなければならない。
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