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金正恩が新年の演説「平昌五輪に参加、核のボタンはいつも机の上に」
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/01/post-9237.php
2018年1月1日(月)12時00分 ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
北朝鮮の金正恩労働党委員長は、トランプ政権を挑発する一方、平昌五輪に代表団を派遣すると硬軟両様の姿勢を見せた。 (c) YTN news / YouTube
<北朝鮮の金正恩は新年のあいさつで、核ミサイルが全米を射程範囲にあるとトランプ政権を挑発する一方、平昌五輪に代表団を派遣する用意があり南北対話に応じる姿勢を見せた>
北朝鮮の金正恩労働党委員長は1日朝、朝鮮中央テレビを通じて放送された2018年新年の演説で、直接国民に対して「新年はわが人民が共和国創建70周年を祝い、南朝鮮(韓国)では冬季オリンピック競技大会が開かれることで、北と南にこのように意義のある年だ」と語りかけた。
YTNなど韓国メディアによると、金委員長は続けて「平昌冬季オリンピックは、民族の地位を誇示する良いきっかけとなり、私たちは大会が成功裡に開催されることを心から願っている」「北朝鮮も代表団の派遣を含めて必要な措置を執る用意がある」と続けた。
また韓国との関係について「私たちは民族の尊厳と気概を内外に知らしめるためにも、凍結状態にある北南関係を改善し意味深い今年を民族の歴史に書き加える年に輝かさなければならない」と語り、南北対話への可能性をにじませた。
さらに「何より南北間の先鋭的な軍事的緊張状態を緩和し、朝鮮半島の平和的な環境から用意しなければならない」「北と南の情勢を激化させることをこれ以上してはならず、軍事的緊張を緩和し、平和的環境を用意するために共同で努力しなければならない」と続けた。これは、暗にではあるが、韓国側に2月にも予定されている米韓合同軍事演習の中止を求めたものと見られる。
これまで韓国・文在寅(ムン・ジェイン)政権による平昌五輪参加への呼びかけには公式・非公式問わず無言を貫いてきた北朝鮮だったが、1日の金委員長の新年の演説で一転して参加することを明らかにした。これは国連の安保理決議による制裁の影響が北朝鮮国内で大きく出てくる前に、友好ムードに切り替え、これ以上の制裁を避けるための方策ともとれる。
北 김정은, 신년사에서 평창 올림픽 언급 / YTN
北朝鮮の朝鮮中央テレビは金正恩労働党委員長の演説をアナウンサーを介さず直接放送した YTN news / YouTube
トランプには核ミサイルの存在をちらつけせ
一方で、核保有国としての存在を認めようとしない米国トランプ政権に対しては強硬な姿勢をさらに強めている。
金委員長は「米国本土全域がわが国の核攻撃射程圏内にある。核のボタンが私の事務室の机の上にいつも置かれているというのは脅迫ではなく現実であることを自覚すべきである」と主張した。
さらに「我々共和国はどんな力をもってしても元に戻すことができない戦争抑止力を保有することになった。米国はわが国家を相手に戦争を仕掛けることはできない」と豪語した。
また「1年前この席で党と政府を代表して、大陸間弾道ミサイルの試験発射の準備プロジェクトを仕上げる段階まで進めることを公表した。昨年、複数回の試験発射を安全かつ党名にしっかりと世界中に証明した」と自身が進めた核保有国への歩みを誇らしげに語った。
核保有の現実をどうするか
核保有の現実を認めさせようとする北朝鮮の金委員長と、北朝鮮の核保有を認めればイランなど他にも影響がでることから決して認めようとしない米国トランプ大統領。両者の確執は当面止むことはなさそうだ。
2018年、北朝鮮の金委員長は、対話と挑発を使い分けて、孤立した国際社会の中でしたたかに生き延びていけるのだろうか?
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