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2017年12月時事解説・時局分析藤原直哉理事長(第28回NSP時局ならびに日本再生戦略講演会)⬅エルサレム首都宣言の深層と北朝鮮問題の行く末
以下は一部要約
北朝鮮問題の行く末
北朝鮮問題は二つあって、一つは、安倍首相のように、北を敵にして武器を買い、戦争を煽ろうとする勢力、今一つは横田めぐみさん夫妻のように、拉致者を返してほしい、それに関してきちんと交渉したい勢力である。
核兵器を持った北朝鮮。 船を出してきた、854と言う番号はおそらく何かの暗号で、わかる人がみればその意味を理解する。 何らかのメッセージ。 北は大東亜戦争の続きをやっている。 敵は、日本でも韓国でもない、米国だ。 米国を追い出せ、近づけば撃つぞ、と。 米国を交渉のテーブルに呼び寄せる手前まで来た。
昨日、米国は突然、1994年の北朝鮮危機の機密書類を公開。 当時ソビエト崩壊に伴い、揺れ動く北に国交を回復して、北の民政を支えたかったであろう金丸が訪朝するも、失敗。 日米安保利権派にとってそれは好ましからざる仕儀で、金丸はその後逮捕される。 米国戦争屋にとって、’北は敵であり、米国から武器を購入する、その危機でもって日本を誘い込む’、というシナリオは必須。
そして当時浮上した北による核開発疑惑に対し、当初クリントン政権は戦争に傾くも、大量に発生する難民と、味方の被害が相当数に昇るという国防総省によるレポート予測を重視し、手のひらを返した。 最初の米国の戦争開始ムードに驚いた日本政府は、極度に緊張していたが、アメリカの翻意に一段落。
しかし、一連の騒動で自衛隊が抱える問題点が浮き彫りになった。 自衛隊の、通信・情報・兵站、この三つはアメリカ軍が運営している。 米軍抜きでは日本の自衛隊は単独で活動できない事が明らかになった。 現在も、この状況は続いている。 当時のジャパンハンドラーズが、この問題を有耶無耶にしてしまった。
で、昨日公になったレポートは、ソウル二千万市民の犠牲の可能性にも言及しており、結局今この時期にそういったものを出してきた本意は、米政府は北との戦争を望んでいないということ。 日本側の戦争屋勢力は追い詰められていくのでは?
安倍氏のまわりも不思議な事件が多い。 相撲協会、富岡八幡宮も宗教法人なので文科省の管轄。 で、モリ・カケ、スパコン補助金不正受給事件。 みな安倍氏の人脈。
トランプ大統領のエルサレム首都宣言の深層
中東は、突然トランプが阿呆なことを言い出して皆、困っている、というような話ではない。
100年以上前、エルサレムを中心とする地域は、オスマントルコの領土だった。 第一次世界大戦後に英国の領地になり、当時アラブ人から土地を買って、ユダヤ人による入植がスタートする。 それがアラブ人を圧迫するまでになる。 そのうちに攻守逆転となり、ユダヤ人は自らの土地であると主張するようになる。 英国の中央銀行を支配していたロスチャイルド家のロビー活動もあり、英国外務省がユダヤ人の国家として認めるというバルフォア宣言をだす。 その後幾度かの戦争を経てイスラエルは領土を広げていった。
その過程でパレスチナ問題が極端に悪化する。 特にロシアから来たコーカサス系のユダヤ人が凶悪で滅茶苦茶してきた。 モサドなどという諜報機関を駆使し、世界中で謀略の限りを尽くす。 80年台以降は、世界がイスラエルの傍若無人に辟易し始める。 ソ連崩壊後のロシアもイスラエルの連中に散々な目に遭わされる。
例えばチェチェンの内戦の背後にイスラエルが控えており、方法の体でプーチンはそれを追い払うも、ロシア内部でのテロを次々と起こされ、大変な事態であった。
911事件の前より、イスラエルは大イスラエル計画というのを、公然と言い出した。 中東全土をイスラエルにしてしまおうと、そこにイスラム教徒がいてもいいが、ユダヤ教に弓を引くイスラム教は許さないと。 イスラエルに対峙するような国王・政権は追い出すと。 ハナっからパレスチナ問題など存在していない事にすると。 要は、中東をイスラエルによる植民地化すると。 これが、グレーター・イスラエル計画。
その後911事件が起きた。 事件から五年後には、米政府からも色々公表されるようになる。 まだ全容は公表されていないが、サウジアラビアの関与は既に明らかにされた。 そして今回は、UAE、サウジ、イスラエルの合従も詳らかとなった。 完全な宗教の裏切り者。 グレーター・イスラエルの下では、イスラエルの言うことを聞く者でなければ、アラブの国王・国首にはなれない。 それになびいたのが、サウジとUAE。 オマーン、カタールは入っていない。 ヨルダンは微妙だが、今後はアンチ・イスラエルに動くかも。
2006年、アメリカの著名な学者らが、共同で論文を書く。 今まで絶対にタブーであったことがその論文にある。 ハーバード他何人かの学者らが、イスラエルが米国の外交を動かして、アメリカ人の血を使って、自分の国を守っている、やりたい放題やっているという内容を発表する。
一方イスラエルでもヨーロッパでも、パレスチナ国家賛成と言うと、不思議と大きなテロが勃発する。 そのうちイシス《ISIS》ができる。 シリア・イラク・エジプト・サウジなど、要するにイスラエルを守る外堀としてISが存在してきた。 オバマ・クリントン時代にそれは一気に膨張する。 で、この外堀を何とかしないといけないと、世界は危うくてしょうがないと、トランプは選挙中より言っていた。 一番の敵はISだと、イスラエルの外堀としてのそれに、トランプは言及している。 米軍は内部が割れている、IS側についている勢力がいるために、ロシアの協力が必要となる。 特に国務省は、クリントン元国務長官の勢力下にあったので、ISとの結びつきも深い。 で、露との協調によって、イラク・シリアではその殲滅に成功、が残党はまだいる。 トランプ就任一年で、概ねその外堀を埋めることができた。
クリントン・オバマ側は、トランプ政権がロシアとつるんでいると未だに吹聴しいている。 イスラエル単独ではなくて、米国の戦争屋も共謀している。 マイケル・フリン大統領補佐官も、そのカドで捜査されたが、どういう問題でロシアとの会話をもったのかというと、イスラエルがトランプ政権に色々圧力をかけて結託している件だった。
そういう出鱈目ぶりは、ウィキリークスなどによる、クリントンメールの暴露でかなり明白になった。 イスラエルだけではなく、アメリカの戦争屋もつるんでいた。 戦争屋たちが何をしているかが白日の元に晒された。
戦争屋とはただ武器を売りつける武器屋とは異なり、戦争をわざと起こして、傭兵の派遣から、軍の出動に関するあらゆる業務を請け負って、フルターンキーで戦争を引き受ける連中をいう。 自分で戦争をはじめてボロ儲けする。
で、これを追い出せということになった。 イスラエル国内でも、まともな思考が、ネタニヤフを引きずり下ろせ、あのとんでもない奴がいると国がもたないということで、イスラエル警察は二件の汚職事件で訴追に追い込もうとしている。 六回の事情聴取を行い、側近も次々と逮捕されて、一番の側近の弁護士にまでその手が伸びようとしている。 それと共にネタニヤフは激昂していき、出口は戦争しかない、ここで負けたら終わりというふうにみえる。 911の黒幕がイスラエルであるとすれば、そこに在住するユダヤ人も含めたニューヨークの人々が被害を受けてきた。
そして、つい先日、おそらくロシアの協力の下、トランプ大統領は、エルサレムがイスラエルの首都であると宣言した。 イスラム・キリスト・アルメニア・ユダヤ教がひしめくエルサレムで、そこをそのように言うのは問題がある。 あえてそう宣言し、大使館も移すと言った。 が、米国務省のティラソン国務長官は、それに従わず、首都はテルアビブで、大使館の移動もまだ先のことと言ってのけた。
ここにスズメバチの巣がある。 その下で食事を楽しくとっている人がいる。 そこに悪いやつが遠くから石をその巣に当てた。 で、その巣が壊れた。 怒ったスズメバチが攻撃するのは、その下で食事をとっていた人。 トランプがいきなり、エルサレムがイスラエルの首都であると言って、石を投げた。 で、米政府は知らん顔をしている。 ところが全世界のイスラム教徒はカンカンに怒り出して蜂起が始まろうとしている。 トランプは、スズメバチであるイスラム教徒にそこを攻撃させるために石を投げた。 トランプは、スティングをやってのけた。
ISという外堀も埋められて、イスラエルは囲まれているイラン・ロシアに対して丸裸。 中東問題に決着をつけるというトランプの真意は、先に述べた、米国を利用して自国の覇権を目指そうとしてきたイスラエルを崖から突き落とす事だったのではないか。 これがここ数日の真相。
先の北朝鮮危機と中東のそれを、日本とイスラエルの世論で比べると、当時の日本は一部の暴論を除き、冷静であったので、愚かな選択はされなかったが、イスラエルでは、若い世代も含めて好戦的な声が高い。 世論が盛り上がってしまうともう、誰も止められない、アラブの攻撃に対してはそれに答えざるを得ないだろう。 さらに今回のトランプ発言をイスラエルは歓迎しているために、パレスチナ国家の建設という選択肢は消えてしまった。 ということは、パレスチナとも戦争しかないだろう、ということ。 パレスチナの後ろには、ロシアやイランは言うに及ばず、国連や欧州もついている。 アッパスパレスチナ大統領は、今回のトランプによるエルサレムの首都宣言について、世界がこれに反対しているということで、世論が一致したことを歓迎すると述べている。 トランプのブラフもあり、孤立化が進むイスラエル。 決戦を迎える中東。
世界から孤立したイスラエルとシオニストの行方
億人単位のイスラム教徒と多く見積もっても三千万足らずのユダヤ教徒が対峙できたのは、カネのおかげ。 勝ち目などない。 イスラエル建国を認めたのは英国のバルフォア首相で、そのカネは元々ロスチャイルドのカネ。 彼等の拠点、金融の中心、ロンドン・シティーこそ、ユダヤ人たちのカネの源泉だった。 そして昨日、イギリスとEUの間で、EU離脱の基本合意がまとまった、即ちロンドンの解体。 何故ならイギリスがEUより離脱すれば今までのロンドンが金融の中心として機能しなくなるから。 普通の国家になる英国、それに合わせて世界金融もロンドンから出ていっている。
EUも今後は整然と解体に向かうだろう。
米軍の内情
今アメリカ軍では、全世界に公式には派遣していない四万四千人の軍人がいる。 公式記録には存在しない四万四千人の軍人が何らかの活動を行っている。 これを国防総省が発表している。 これは、米軍の中に明らかに国防総省の命令を聞かない軍隊が存在するということ。 だから、シリアに何人の米軍人がいるか、誰も把握していない。 米軍を動かす他の存在(ディープ・ステート)があるということ。 これが戦争屋≒ ディープ・ステート≒ グローバリストの正体。
そして、国防総省ができて70年来、はじめて、全省監査をする。 炙り出しがはじまる。
米国内の戦争屋の封じ込めは、相当進展しているとみてもいい。 しかし、この先は何が起こるか、依然不透明。
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