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北朝鮮、亡命の兵士を追って軍事境界線を越境していた 国連軍が非難
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/11/post-8966.php
2017年11月22日(水)13時21分 ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
軍事境界線を越境して韓国側に侵入した北朝鮮兵士 ReutersTV
<米軍などからなる国連軍司令部は、13日に韓国側に亡命した北朝鮮兵士を追って、北朝鮮軍が軍事境界線を越境していたと記録映像を公開した>
13日に北朝鮮との軍事境界線を越えて韓国側に来た北朝鮮兵士について、国連軍司令部は22日午前記者会見を開き、13日に北朝鮮郡が軍事境界線の南側に銃撃を行い、その際に1名の兵士が一時軍事境界線を超えて南側に入ったことを確認したと発表した。
韓国メディアのNEWSISなどによると、国連軍司令部は13日当日の記録映像を記者団に公開して、北朝鮮軍の行動を説明。映像は、北朝鮮亡命兵士が乗った車が速い速度で板門店に接近する場面から始まる。
긴박했던 상황...'판문점 귀순' CCTV·TOD 영상 공개 / YTN
■北朝鮮兵士の亡命時の記録映像を公開した記者会見 YTN / YouTube
車が障害物で動けなくなり、亡命兵士が走って南側に逃げ込んだ後、北朝鮮軍4人が銃撃し、そのうち1人が軍事境界線を越えて、再び戻る様子も記録されている。
この件について国連軍司令部は「北朝鮮軍が軍事境界線を越えて南側に銃撃をしたということ、北朝鮮兵士が短時間でも軍事境界線を越えたことを確認した。これは2度の国連停戦協定違反という重大な問題だ」と話した。
調査結果を発表した国連軍司令部広報室長は「亡命者が倒れていた地域は、北朝鮮側の警戒所からも見られる位置にありとても危険な状況だった。国連軍司令部は板門店共同警備区域で発生した事件に適切な措置をとり、緊張が高まることを防ぎ、人的損失もなく終えた」と語った。
国連軍司令部は22日午前、北朝鮮側に対し、今回の調査についての議論と、今後同様の休戦協定違反が発生することの対策に向けた会議を要請した。
だが北朝鮮が話し合いに応じる可能性は低い。金正恩は党第1書記に就任後、2013年に停戦協定の無効化を一方的に宣言。国連軍司令部と北朝鮮軍の対話や、板門店の直通電話を4年間不通にしているため制裁手段や対話チャネルがないのが実情だからだ。
瀕死の重傷を負った亡命北朝鮮兵士は......
一方、亡命した北朝鮮兵士が収容されている京畿道水原市の亜州大学病院は「患者の意識ははっきりしており、治療には非常に協力的だが、2回の手術と亡命時の銃撃によるショックなどで心理的に憂うつな状態を見せている」と発表した。
北朝鮮兵士は、亡命した当時、腹部と右側骨盤、両腕、脚など5か所以上に銃傷を負った状態で保護され、13日と15日の2回手術を受け、18日から人工呼吸器を外すことができる状態にまで回復している。手術の際に発見された寄生虫についても治療中で、追加検査で発見された結核とB型肝炎についても治療する予定。今後は感染症などを防ぎつつ、PTSD(心的外傷後ストレス障害)についての検査と治療を行っていく方針だという。
北朝鮮兵士亡命 休戦協定違反で再発防止協議求める
動画→http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171122/k10011232571000.html
11月22日 19時02分 NHK
韓国と北朝鮮を隔てる軍事境界線にあるパンムンジョム(板門店)で、先週北朝鮮軍の兵士が韓国側に亡命した事件で、国連軍司令部は22日、監視カメラの映像を公開するとともに、北朝鮮側が朝鮮戦争の休戦協定に違反したとして、再発防止のための協議を行うことを求めました。これに対し北朝鮮は4年前に休戦協定の白紙化を一方的に宣言した経緯もあり、協議に応じるかは不透明です。
南北の軍事境界線にあるパンムンジョムで、今月13日北朝鮮軍の20代半ばの男性兵士が軍事境界線を越えて韓国側に亡命し、その際北朝鮮側から40発余りの発砲を受け腹や肩などを負傷して、ソウル近郊の病院に緊急搬送されました。
この事件で、国連軍司令部は、22日記者会見を開き、韓国側の監視カメラが捉えた当時の映像を公開しました。
そして調査の結果、北朝鮮側が、韓国側に向けて発砲するとともに、軍事境界線を越えて韓国側に侵入していたことが確認され、朝鮮戦争の休戦協定に違反したとして、北朝鮮に対し、再発防止のための協議を行うことを求めたと発表しました。
これに対して、北朝鮮は、2009年を最後に国連軍との協議を行っていないうえ2013年3月には、アメリカ軍と韓国軍による定例の合同軍事演習に反発して、休戦協定の白紙化を一方的に宣言した経緯もあり、協議に応じるかどうかは不透明です。
一方、亡命した兵士の治療に当たっている病院は、一時意識不明の重体となっていた兵士が、22日までに意識を回復したと発表し、韓国軍は兵士の容体が安定するのを待って情報機関の国家情報院や韓国統一省とともに、詳しい事情を聴くことにしており、亡命の動機や経緯などの解明が焦点となります。
朝鮮戦争の休戦協定とは
朝鮮戦争の休戦協定は「最終的かつ平和的な解決が達成されるまで」の措置として、1953年7月に南北の軍事境界線にあるパンムンジョムで、休戦に反対した韓国を除き、アメリカを中心とする国連軍と、北朝鮮、それに中国との間で結ばれました。
休戦協定では、軍事境界線を挟んで南北に2キロずつ、合わせて4キロを非武装地帯とすることが定められました。そして非武装地帯でのいかなる敵対行為も禁止しているほか、相手側の司令官の許可なしに軍事境界線を越えることは認められていません。
また休戦協定に基づいて、双方の軍高官からなる「軍事休戦委員会」や、スイス、スウェーデンなどの代表からなる「中立国監視委員会」が設置されました。
一方、北朝鮮は、2013年3月、アメリカ軍と韓国軍による定例の合同軍事演習に反発して、休戦協定の白紙化を一方的に宣言しています。
兵士らはどう行動した?
国連軍司令部が公開した監視カメラの映像によりますと、亡命した兵士が運転する軍用車は、ヘッドライトをつけて猛スピードで、建設にかかった時間にちなんで名付けられた「72時間橋」をわたって、パンムンジョムのJSA=共同警備区域に進入していきます。
その後、軍用車は、北朝鮮側の施設、「トンイルガク(統一閣)」の前を通って、その近くにあるキム・イルソン(金日成)主席の直筆のサインが彫り込まれたモニュメントの前を右折し、木陰に入ったところで、タイヤが排水溝にはまって動けなくなりました。
一方、境界線のすぐ近くにある北朝鮮側の施設、「パンムンガク(板門閣)」の前に立っていた警備兵たちは、異変に気付いてて軍用車の方向に一斉に駆け出します。兵士は、繰り返しアクセルを踏み込みますが、車を動かすことができず、やむなく運転席から降りて軍事境界線に向かってまっしぐらに走り出します。
その直後に、北朝鮮軍の警備兵4人が駆けつけ、兵士の背後から拳銃や自動小銃を発砲します。このうちの1人は、あとを追って軍事境界線を越え韓国側に入ってしまい、数秒後に慌てて北朝鮮側に戻りました。
また、キム主席のサインのモニュメントの前では、銃を持った10人余りの警備兵が集まり、状況を確認し合っていました。
さらに、韓国側の施設の脇で倒れている兵士を、ほふく前進で接近した韓国軍の兵士3人が引き寄せ、その後、背負って小走りで安全な場所に運びました。
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