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(回答先: 最重要拠点ラッカ陥落〜「イスラム国」後のシリアは…〜新たな支配者は脅威でしかないと/TBS報道特集 投稿者 仁王像 日時 2017 年 11 月 04 日 22:50:36)
(省略した部分の続き)
〔内戦は今も…混迷のシリア〕11月4日、TBS報道特集
アサド政権はロシアやイランの支援を受け、今は国内の優位を固めつつある。首都ダマスカスには日常生活が戻ってきた。電力事情も安定、市場には客が溢れていいた。
ダマスカスから車で6時間のアレッポに入った(6年の内戦で最も激しい戦闘があった)。赤十字のリハビリセンターでは患者の足に合わせた義足や義手を手作業で作っていた。待機患者は300人程。
アレッポ市内でも攻撃を免れた地域では活気と日常生活が戻りつつある。現在アレッポの市内のほぼ全域を政府軍が支配している(至る所にアサドの肖像が)。
その風景もある検問所を越えると一変する。そこはシリア政府のコントロールが効かないクルド人の支配地域になる。クルド人が検問する検問所を越えると、あのオジャラン氏の肖像が掲げられていた。クルド人部隊の黄色い旗も。取材班はシリア政府側とクルド人勢力の双方から許可を得て、特別にクルド人勢力の支配地域に入った。
まっさきに案内されたのはクルド人組織の事務所。そこにもオジャラン氏のポスター。シリアのクルド人にとってオジャラン氏は特別な存在だという。女性のリーダーは「彼は偉大な存在で、尊敬している」と。
内戦が続いているにも関わらず、この場所ではシリア政府側とクルド人勢力との間で非公式に協力関係が出来上がっている。
実際に検問所では頻繁に車が行き来し、政府の支配地域から運ばれたたくさんの野菜や果物が売られていた(その映像)。他の反体制派と戦いを続けているシリア政府は、当面、クルド人勢力との直接の衝突を避ける戦略を取っているのだ。
アレッポの中心部に最も激しい戦場となった中世の要塞アレッポ城がある(世界遺産)。ここは政府軍の砦となり反体制派の攻勢を食い止める役割を果たした。内戦が始まって以来初めて日本のテレビ局としては立ち入りを許された。
そこで警備している一人の兵士(23歳)はヌスラ戦線の戦闘員だった過去を持つ。同僚の兵士に彼は信用できるかと聞くと、問題ない、彼のようなケースは他にもたくさんある、と。
アサド政権は今、彼のような反体制派の元戦闘員に恩赦を与える政策を積極的に進めている。武器を捨て投降すれば罪を問わず兵役を務めさせるのだ。
さまざまな民族、宗派が複雑に交錯するシリア、内戦で深く分断されたこの社会が再び安定を取り戻すには長く険しい道程が待っている。
今現地ではイスラム国との戦いが山場を越えたことで、「IS2.0」という言葉が盛んに使われるように
なっている。進化版のイスラム国という意味だが、このIS2.0の登場をいかに防ぐかが今後の焦点となっている。
その際重要なのはイスラム国の問題は軍事的に解決できる問題ではないということで、今後IS2.0を防げるかどうかは、これまで自分たちは虐げられていると感じてきた人たち、特にスンニ派の住民たちをうまく取り込んだ統治ができるかどうかにかかっている。
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