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クルド自治政府 住民投票“凍結” 引き換えに軍事作戦中止を〜イラン 封鎖の国境を再開〜クルド自治政府 選挙延長で内部対立表面化/nhk
10月25日 20時08分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171025/k10011197351000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_016
イラク北部のクルド自治政府は、独立を求めて行った住民投票をきっかけにイラク政府の部隊との間で衝突が続いていることを受けて、イラク政府に対し、住民投票の結果を「凍結」することと引き換えに軍事作戦を中止するよう求めるとともに、混乱の収拾に向けて対話に応じる考えを示しました。
クルド自治政府は、先月行った住民投票で独立の意思が示されたと主張し、これに反発したイラク政府は、クルド側が実効支配してきたキルクークの油田地帯をはじめ、双方が管轄権を争うすべての地域に軍を送って支配下に置き、一部では双方の部隊の衝突が続いていました。
こうした状況を受けて、クルド自治政府は24日付けで声明を出し、イラク政府がクルド人自治区の内部でも軍事作戦を続けているとしたうえで、住民投票の結果を「凍結」することと引き替えに、イラク政府に対し、直ちに作戦を中止するよう求めるとともに、混乱の収拾に向けて対話に応じる考えを示しました。
今のところ、これに対するイラク政府の公式の反応は出されていません。
クルド側では、支配地域を失う結果を招いたことを受けて、自治政府トップのバルザニ議長の責任を問う声が上がっています。
「国を持たない最大の民族」とされるクルド人にとって独立は長年の悲願で、自治政府は、国際社会の反対を押し切ってまで住民投票を実施しながら、イラク政府による強い反発と内部からの不満に耐えられず、事実上の撤回を余儀なくされた形です。
イラン 封鎖の国境を再開
イラク北部のクルド自治政府が、独立を求めて行った住民投票の結果を「凍結」する考えを明らかにしたことを受けて隣国のイラン政府は、今月15日から封鎖していたクルド人自治区と接する国境を25日、再開したと発表しました。
これは国営テレビが税関当局の話として伝えたもので、クルド自治政府からの要請を受けて決定したとしています。イラク国境に近いイラン西部には、大勢のクルド人が住んでいて、イラン政府は、クルド自治政府による住民投票が自国内でも分離独立の動きを刺激しかねないと警戒し、国境沿いで軍事演習を行うなど圧力を強めていました。
しかし、クルド自治政府が住民投票を「凍結」すると発表したことをひとまず評価し、国境の再開に応じたものと見られます。
クルド自治政府 選挙延長で内部対立表面化
10月25日 5時46分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171025/k10011196561000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_035
イラク北部のクルド自治政府は、独立の賛否を問う住民投票をきっかけに中央政府との間で緊張が続いていることを受け、来月予定していた議長選挙と議会選挙を8か月延期することを決めましたが、クルド議会の野党がこれに強く反発するなど内部対立が表面化しています。
イラク政府は今月16日、クルド自治政府が実効支配してきたキルクークの油田地帯に部隊を送って制圧したあと、双方が管轄権を争うすべての地域を支配下に置き、両者の間で緊張が続いています。
これを受けて24日、クルド自治政府の議会は来月1日に予定されていた、自治政府のトップに当たる「議長」の選挙と議会選挙を8か月延長することを決めました。
バルザニ議長は、与党が過半数を占める議会と裁判所の決定に基づいて4年前から任期を延長しており、今回の決定でさらに8か月、自治政府の議長の職にとどまることになります。
これに対して、クルド議会の野党は、バルザニ議長率いる与党がイラクの中央政府や周辺国の反発にもかかわらず独立の賛否を問う住民投票を強行したことが混乱を引き起こしたとして反発を強めています。さらに、与党の中にもバルザニ議長に反発する勢力があって、イラク軍がキルクークなどに展開する際に中央政府と通じて協力したとの見方も出ており、住民投票をきっかけにクルド内部での対立が表面化しています。
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