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米の事件で銃規制が強化される可能性があるが、その一方で警察発表に疑問を持つ人が少なくない
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201710050000/
2017.10.05 櫻井ジャーナル
ラスベガスの銃乱射事件で警察発表を疑う声が相次いでいる。例えば、ホテルの32階にある部屋から銃撃されたことになっているが、10階のあたりに閃光が見えるという指摘。これは窓に何らかの光が反射しているのだと反論する人もいるが、ターゲットになったコンサート会場の出入り口がロックされて脱出できなかったという証言、バンプ・ファイア・ストックなどを装着してフル・オートマティック化したライフルでも、軍隊の経験がない人物が4分間に59名を射殺、500名以上を負傷させるのは無理ではないかと言う人もいる。事件の数日前、容疑者がフィリピンへ10万ドルを送金したのはなぜなのかという疑問も浮上。また、銃撃の45分前に現場でヒスパニック系の女性が「私たちはみんな死ぬ」と叫んでいたことも話題だ。
Slide Fire: Bump Fire Stocks
アメリカで国民の銃所有が認められている根拠のひとつは独立宣言にある。人間は生まれながらにして平等であり、神から権利を与えられていると謳っている宣言で、その権利には生命、自由、幸福の追求が含まれるとされている。
この宣言は1776年に起草されているが、先住民は人間として扱われず、侵略、破壊、殺戮で皆殺し状態。1864年にはシャイアン族とアラパホー族に対してサンドクリークの虐殺を行い、1890年には騎兵隊がサウスダコタのウンデッド・ニー・クリークにいたスー族を襲撃、150名から300名を虐殺している。
北アメリカの先住民は1492年にコロンブス(クリストバル・コロン)がバハマ諸島に到着する前、210万人から1800万人いたと言われている。数値が明確でないのは、ヨーロッパからの移民が自分たちの殺した先住民の数を記録しなかったからだ。天然痘などの病気に原因を求める人もいるが、それも意図的に広められた疑いがある。
こうした実態はあるが、独立宣言には生命、自由、幸福の追求を含む権利を守らない政府が登場したなら、その政府を倒し、新しい政府を打ちたてる権利を国民は持つとも主張している。
王朝の交代にしろ、革命にしろ、支配者の交代は前支配者の処刑を伴うことが珍しくない。そこで、こうした血生臭いことを避けたいと考えた支配者は自分の地位を脅かしかねない勢力との間で契約を結ぶようになった。つまり憲法。こうした経緯を考えると、革命という裏付けのない憲法は空証文にすぎないとトーマス・ジェファーソンたちが考えても不思議ではない。
通常、富と情報は支配者の元へ流れていく。この流れを放置しておけば独裁体制になり、国民の権利を踏みにじることになる。日本を含め、強者総取り、巨大資本が全てを支配するシステムを目指す新自由主義を信奉する国は、そうした状態になっている。そうしたシステムがファシズムだと本ブログでも指摘してきた。
アメリカで独立宣言が機能しているならば、革命の時期に入っていると言えるだろう。革命とは単なる集会でもデモ行進でもない。武器を手に立ち上がることを意味している。アメリカで銃の保有が認められてきた一因はここにある。
それに対し、支配者は革命を潰す手立てを講じ、治安システムを強化してきた。16世紀に豊臣秀吉は刀狩り令を出し、農民を武装解除した。その政策は今の日本でも続いているが、アメリカでも同じことが行われているように見える。
アメリカでは銃の所有と犯罪が結びつけて語られるが、銃の保有が認められていてもアメリカのようになっていない国が少なくない。アメリカの場合、犯罪が増えている理由は別にあるだろう。その理由のひとつと言われているのが恐怖の蔓延だ。支配層の腐敗も無視できない。国内から銃をなくしても、アメリカは遥かに殺傷能力の高い武器/兵器で他国を侵略し、破壊、殺戮、略奪を繰り返すことだろう。
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