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嘘と暴力で世界を支配しようとしている実態が知られていることを承知で嘘と恫喝を続ける米国
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201709200000/
2017.09.21 櫻井ジャーナル
ドナルド・トランプ米大統領は国連で朝鮮を壊滅させると恫喝、ハリウッドで成功したアフリカ系俳優のモーガン・フリーマンはアメリカがロシアと戦争状態にあると宣伝した。トランプによると、アメリカは7000億ドルの軍事予算を投入するらしい。それだけドルを発行するということだが、ドルが基軸通貨の地位から陥落すれば、全てがのしかかってくる。
トランプ政権で首席戦略官を務めていたステファン・バノンは朝鮮の核問題で「軍事的な解決はない。忘れろ」と発言、ソウルに住む1000万人が開戦から最初の30分で死なないことを示されない限り軍事作戦には賛成しないという姿勢を示したが、その直後に解任された。
国家安全保障担当補佐官だったマイケル・フリンが局長を務めていた2012年にDIA(国防情報局)は2012年8月、シリアで政府軍と戦っているのはサラフィ主義者、ムスリム同胞団、そしてアル・カイダ系武装集団のAQI(DIAはアル・ヌスラと実態は同じだとしている)だと指摘していた。つまり、バラク・オバマ大統領が言うところの「穏健派」は存在しないということであり、オバマ政権の政策が継続されると東部シリア(ハサカやデリゾール)にサラフ主義者の支配国が作られる可能性があるとも警告していた。退役後、この問題をアル・ジャジーラの番組で問われたフリン中将は、ダーイッシュの勢力が拡大したのはオバマ政権が決めた政策によると語っている。
本ブログでは何度も指摘してきたが、この警告は2014年1月、ダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)がファルージャで「イスラム首長国」の建国を宣言して現実になった。その年の6月にモスルを制圧したが、その際にトヨタ製の真新しい小型トラック「ハイラックス」を連ねた「パレード」を行い、その様子を撮影した写真が配信されたことも有名になった。言うまでもなくパレードを含め、ダーイッシュの行動をアメリカの軍や情報機関はスパイ衛星、偵察機、通信傍受、人から情報を把握していたはずだが、静観していた。
トランプはフリンから「テロリスト」の正体を詳しく聞き、アメリカ、サウジアラビア、イスラエルを中心とする勢力がリビアやシリアを制圧するために送り込んだ傭兵集団だということを理解しているはずである。
もしフリンか聞かなかったとしても、2007年3月5日付けのニューヨーカー誌に掲載されたシーモア・ハーシュの記事を読めば、今、中東で起きていることの本質は推測できるだろう。アメリカがイランとシリア、イラン、そしてレバノンのヒズボラをターゲットにした秘密工作を開始、イスラエルとサウジアラビアが工作に参加しているとハーシュは指摘している。
この工作の中心的なグループにはリチャード・チェイニー副大統領(当時。以下同じ)、ネオコンのエリオット・エイブラムズ国家安全保障問題担当次席補佐官、ザルメイ・ハリルザド、そしてサウジアラビアのバンダル・ビン・スルタン国家安全保障問題担当顧問(元アメリカ駐在大使、後に総合情報庁長官)だとしている。
そのうえ、「サウジは相当な金融資産があり、ムスリム同胞団やサラフ主義者と深い関係があ」り、「サウジは最悪のイスラム過激派を動員することができた。一旦、その箱を開けて彼らを外へ出したなら、2度と戻すことはできない。」とするバリ・ナスルの発言を引用している。この人物はジョンズホプキンス大学高等国際関係大学院のディーンで、外交問題評議会の終身メンバーでもある。つまり、この工作を懸念する人がアメリカ支配層の内部にもいたということだ。
2016年の大統領選挙が始まる前、支配層による投票数の操作疑惑が膨らみ、イスラエル・ロビーによる選挙介入が問題になっていた。買収や恫喝が行われていると疑っている人は少なくない。その仕組みが昨年、ネオコンが計画したようには機能しなかった。そこで選挙結果を思惑通りに軌道修正しようと形振りを構わずに行動している。その道具が有力メディアやハリウッドだ。
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