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北朝鮮ミサイル 再突入に問題も数か月後には米本土射程か/nhk
8月31日 18時43分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170831/k10011121051000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_044
先月、NHKのカメラが捉えた北朝鮮がICBM=大陸間弾道ミサイルだとするミサイルの落下映像について、アメリカの専門家グループがこのほど詳細な分析を行いました。その結果、大気圏への再突入技術が確立されていない可能性があることがわかった一方、専門家らは、飛行距離を飛躍的に伸ばしていることから早ければ数か月後にもアメリカ本土を攻撃する能力を獲得する可能性があると警告しました。
北朝鮮は先月28日、ICBMだとする弾道ミサイル「火星14型」を発射し、北海道西方の日本海に落下したと推定されています。
NHKが北海道の室蘭市内などに設置している複数のカメラが、このミサイルが落下したと推定される時間に光りながら落ちる物体を捉えていたことから、アメリカのミサイル技術の専門家グループがこのほどこの映像をもとに詳細な分析を行いました。
それによりますと、日中に同じカメラで撮影した映像も使って高度と落下速度を分析した結果、落下速度は高度44キロの段階で秒速6キロと、大気圏に再突入した「再突入体」の予想される速度、秒速およそ6.5キロと比べると明らかに遅く、再突入の際に何らかの問題が生じ、バランスを崩して減速した可能性があることがわかりました。
ただ通常より角度をつけて高く打ち上げる「ロフテッド軌道」の手法を用いたため、映像の物体は燃料を使い切った弾道ミサイルの2段目の可能性も残されているということです。
分析にあたった核・ミサイル技術の専門家でシンクタンクのカーネギー国際平和財団のジェームズ・アクトン氏はNHKの取材に対し「物体が弾頭部分の再突入体だとするとバランスを崩していることになり、北朝鮮のミサイル技術にはいくらかの問題が生じている」と指摘し、再突入技術の確立には至っていないという見方を示しました。
その一方でアクトン氏は「今回のミサイルは非常に高い高度に到達し、ほぼ狙いどおりに地球に戻ってきている。飛行のほんの最後の部分で、うまくいっていないにすぎない」と述べて、飛行距離を飛躍的に伸ばしており、映像に捉えられたミサイルについて発射は失敗だったと断じることはできないと強調しました。
そのうえでアクトン氏は「いま現在、アメリカ本土を攻撃できなくても、アメリカ本土に到達する能力を獲得するのは時間の問題だ」と述べ、北朝鮮が現在の早いペースで発射を繰り返せば、早ければ数か月後にもアメリカ本土を攻撃する能力を獲得する可能性があると警告しました。
技術向上より政治目的優先か
北朝鮮が今月29日に発射し日本の上空を通過した「火星12型」とされる弾道ミサイルについて、ジェームズ・アクトン氏は、北朝鮮が太平洋まで艦船などを派遣し詳細なデータを集めることは難しいことから、技術の向上よりもアメリカや日本に強い政治的なシグナルを送ることを優先したという見方を示しました。
そのうえでアクトン氏は「北朝鮮はいかに制裁が強化されようが何の意味もない。われわれは恐れず、発射を繰り返すだけだ、というメッセージを伝えたかったはずだ」と述べて、日米をはじめとした国際社会に対して核・ミサイル開発を貫く姿勢を示して揺さぶりをかける狙いがあったのではないかと指摘しました。
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