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(回答先: 米、アフガン増派へ方針転換…3900人規模か オバマ前政権の縮小路線を否定 読売新聞 投稿者 ダイナモ 日時 2017 年 8 月 22 日 15:05:17)
トランプ大統領 アフガニスタンへの関与継続/nhk
8月22日 12時00分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170822/k10011107171000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_006
アメリカのトランプ大統領は、アフガニスタンに関する新たな戦略を発表し、「拙速な撤退は力の空白を生む」と指摘し、アメリカ軍を撤退させず、アフガニスタンへの関与を継続していく方針を示しました。ただ、アメリカ軍の増派など、今後の駐留の規模については、現地の情勢に応じて対応していく方針を示すにとどめ、具体的な計画は明らかにしませんでした。
アメリカのトランプ大統領は、21日、首都ワシントン近郊のアメリカ軍基地で演説し、アフガニスタンに関する新たな戦略を発表しました。
この中で、トランプ大統領は「アメリカ国民は、勝利なき戦争に疲れている。17年に及ぶアメリカ史上最も長い戦争だ」としたうえで、「私の直感は撤退だった」と述べました。
しかし、アフガニスタンの情勢を学んだ結果として、「拙速な撤退は力の空白を生む」と指摘し、アメリカ軍を撤退させず、軍の育成など、アフガニスタンへの関与を継続していく方針を示しました。そのうえで、「われわれの軍は勝つために戦う」と述べ、アフガニスタンにいるテロリストの掃討に力を入れる考えを示しました。
ただ、アメリカ軍の増派など、今後の駐留の規模については、現地の情勢に応じて対応していく方針を示すにとどめ、具体的な計画は明らかにしませんでした。
アメリカは、2001年の同時多発テロ事件を受けて、アフガニスタンでの軍事作戦を始めましたが、反政府武装勢力タリバンの攻勢で治安情勢は悪化し続けていて、今後、事態の打開につながるのかどうかが注目されます。
タリバン「聖戦を継続する」
アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンの報道官は、22日、声明を出し、「アメリカは、長引く戦争を終わらせたくないようだ。現実を直視する代わりにみずからの力を誇らしく思っている」と非難しました。
そのうえで、「われわれの国に1人でもアメリカ兵が存在し、アメリカの指導者たちが戦争の道を歩み続けるかぎり、強い決意を持って、ジハード=聖戦を継続する」と述べ、アフガニスタンへの関与を継続していく方針を示したトランプ大統領をけん制しました。そして、「この戦争を長引かせるより、アフガニスタンからの撤退を考え直すべきだ」と指摘し、速やかな撤退を促しました。
ガニ大統領が歓迎の声明
アフガニスタンのガニ大統領は声明を出し、「われわれの自立に向けた努力と、地域からテロの脅威を取り除くための戦いに支持を確約してくれたことに感謝する」として、歓迎する考えを示しました。
そのうえで、「両国の協力関係はテロとの戦いにおいて、かつてないほど強力であり、われわれの治安部隊はタリバンやそのほかの勢力が軍事的に勝利できないことを示すだろう」として、新たな戦略によって、治安部隊の育成が強化されることに期待を示しました。
国防長官「戦略実行の準備を指示」
マティス国防長官は、21日、声明を発表し、「大統領の戦略を実行するため準備するよう、統合参謀本部議長に指示した」と述べました。ただ、具体的な計画や作戦については明らかにしていません。
また、声明では、新たな戦略を受けて、今後、NATO=北大西洋条約機構の同盟国などと協議を進め、ともにテロリストの拠点の壊滅に取り組むアフガニスタン軍を支援していくとしています。また、ティラーソン国務長官も声明を発表し、「われわれは、引き続き、テロリストと戦うアフガニスタン政府と軍を支えていく」と述べ、軍や警察の育成などの取り組みを続けていく考えを示しました。
共和党下院議長「決定を支持」
21日、CNNテレビに出演した与党・共和党のライアン下院議長は「この決定は喜ばしいことだ。テロリストにとって安全な避難場所が再びできることを許すわけにはいかない」と述べ、支持する考えを明らかにしました。
一方、南部バージニア州で白人至上主義などを掲げるグループとこれに抗議するグループが衝突した事件をめぐり、トランプ大統領が「双方に責任がある」などと発言したことについて、ライアン下院議長は「トランプ大統領は道徳的にはっきり区別すべきところをあいまいに発言してしまい、間違いだったと思う」と述べ、問題だったという見方を示しました。
民主党下院トップは批判
野党・民主党の下院トップ、ペロシ院内総務は、21日、声明を出し、「トランプ大統領は就任前、『われわれは多くの血と貴重なものをアフガニスタンでむだにしてきた』とか『撤退しよう』と発言してきた。きょうの発表はそれと正反対のものだ」と述べ批判しました。そして、「駐留の規模も撤退の時期も明らかにしないというのは、アメリカ国民になんの説明もなく、国民の命を際限なく危険にさらすようなものだ」と指摘し、具体的な計画を明らかにするよう主張しました。
治安は悪化の一途
アフガニスタンでは、アメリカ軍を中心とする国際部隊の戦闘任務が終了したのに伴い、3年前、部隊の大部分が撤退しました。ところが、その隙を突くように、政権の座を追われた反政府武装勢力タリバンが攻勢を強めているほか、過激派組織IS=イスラミックステートの地域組織も台頭し、現地の治安部隊と激しい戦闘を続けています。
アメリカ政府によりますと、アフガニスタン国内で政府の支配や影響力が及ぶ地域は、ことし5月の時点で全体のおよそ6割にとどまるということです。
こうした勢力が治安部隊や政府機関を狙ったテロを繰り返す中、多くの民間人が巻き添えになっています。国連によりますと、去年1年間に、テロや戦闘に巻き込まれて死亡した人は3498人、けがをした人は7920人で、合わせて1万1418人と過去最悪となりました。ことしに入ってからの半年間も死者、けが人ともにほぼ同じペースで増え続けており、治安の悪化に歯止めがかかっていません。背景として、アフガニスタン政府に治安権限が移譲されたあとも、現地の治安部隊の育成が進んでいないことが指摘されています。
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