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【ニューヨーク=関根沙羅】トランプ米大統領の最側近で排外的な思想で知られたバノン首席戦略官・上級顧問が18日解任されたことに関し、野党民主党は「政権の問題が解決するわけではない」と厳しい姿勢を崩していない。一方、トランプ氏を支持してきた勢力からは解任を非難する声も目立つ。今回の解任が政権にとって新たな波乱要因を生む展開もありうる。トランプ政権の混乱が収束する兆しは依然として見えないままだ。
バノン氏は極右的思想を掲げるニュースサイト「ブライトバート・ニュース」を運営していた経緯から、白人至上主義に傾倒した思想の持ち主とみられてきた。12日に米南部バージニア州で起きた白人至上主義団体と反対派との衝突や、その後のトランプ氏の対応を受け、同氏の解任を求める声が強まっていた。
民主党の下院トップ、ペロシ院内総務はバノン氏解任についてツイッターに「トランプ氏がこれまで人種差別的な考え方や政策を促進してきた事実を消すものではない」と投稿し、大統領を批判した。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは、18日付の声明で「トランプ政権はこれを機に、公民権や移民政策で白人民族主義的な政策から距離を置くべきだ」とし、人権を重視した政策の遂行を求めた。
与党共和党では、保守派のテッド・クルーズ上院議員が米メディアに対し、自らは今回の人事について詳細な言及はしない考えを表明した。
一方でバノン氏の支持者からは解任を批判する声が上がっている。保守派の草の根運動である「茶会(ティーパーティー)」団体の共同創設者、ジェニー・ベス・マーティン氏は声明で「バノン氏はトランプ氏の選挙公約を守るのに貢献してきた」と指摘し、同氏の退任を惜しんだ。
バノン氏が復帰したブライトバート・ニュースの編集長は「(バージニア州での)事件後の批判から大統領の座を守るための判断だと思われるが、これはトランプ政権の終わりの始まりだ」と厳しく批判した。
米紙ワシントン・ポストは電子版で、バノン氏が今後、解任を不服に思ってトランプ氏への批判を強めた場合、「トランプ氏にとって問題になる可能性がある」と分析する記事を掲載。政権の混乱を収束させる狙いがある今回の解任が新たな問題を生む可能性もある。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGT19H15_Z10C17A8NNE000/?dg=1&nf=1
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