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【ワシントン=永沢毅】トランプ米大統領が15日、白人至上主義団体と反対派の衝突に関して「双方に非がある」と発言したことに、批判が拡大している。野党からだけでなく、与党・共和党の重鎮、マケイン上院議員やライアン下院議長らが大統領に抗議した。トランプ氏がこの問題で孤立しつつある一方で、白人至上主義団体からは歓迎の声も上がった。
「憎しみや偏見に立ち向かうアメリカ人と、人種差別主義者の間に道徳的な同等性はない。米国大統領はそう言明すべきだ」。マケイン氏は15日夜、トランプ氏の発言を受けてツイッターに投稿した。ライアン氏も同日「白人至上主義はぞっとする。こうした偏見は米国が支持するものと正反対のものだ」と投稿。白人至上主義者だけでなく人種差別反対派にも「非がある」としたトランプ氏に異議を唱えた。
民主党下院トップのペロシ院内総務は15日、トランプ氏の発言を受けて声明を発表。トランプ氏の発言が「白人至上主義の忌まわしい悪を無視している」と強く非難した。一連の騒動を巡るトランプ氏の発言は産業界にも波及。14日には米スポーツ用品大手アンダーアーマーやインテルの首脳らがトランプ氏の助言機関「米製造業評議会」のメンバーを辞任した。消費者への悪影響を懸念したようだ。
「ファシスト的な視点を持つ人と、それに反対する人が同じだとは思わない」。ロイター通信によると、メイ英首相は16日、トランプ氏の発言にクギを刺した。「責任ある立場にある人すべてが、極右の考え方を非難することが重要だ」とも指摘した。
「一方の集団は悪かったが、もう一方の集団もとても暴力的だった。誰も言いたがらないが、私は言う」。トランプ氏は15日の記者会見でこう語った。当初は本人が質問を受ける予定はなかったという。記者団と激しくやり合うトランプ氏の傍らには、うつむき加減で腕を組むケリー首席補佐官の姿があった。軍人出身で規律を重視するケリー氏はホワイトハウスに安定をもたらす存在とされるが、トランプ氏の言動を制御しきれないことが浮き彫りになった。
一方、白人至上主義団体クー・クラックス・クラン(KKK)の元指導者、デービッド・デューク氏は15日、ツイッターで歓迎した。「真実を語り、左翼のテロリストを非難した大統領の誠意と勇気に感謝する」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM16H4T_W7A810C1EA2000/?dg=1&nf=1
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