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件名:北朝鮮高官が明かした安倍が北から連れ帰る「拉致被害者」の名前 「我々はいつでも返す用意がある」
日時:20140801
媒体:日中新聞
出所:http://www.infochina.jp/jp/index.php?m=content&c=index&a=show&catid=11&id=4482
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独占スクープ!北朝鮮高官が明かした安倍が北から連れ帰る「拉致被害者」の名前 「我々はいつでも返す用意がある」
大物の調査委員長
「7月4日に、安倍晋三首相と15分ほどお会いしましたが、『北朝鮮との交渉はいまがチャンスだ』と力説していました。『米朝関係がうまくいかず、加えて中朝関係も良くないという二つの要素が重なれば、北朝鮮は日本に靡いて来ざるを得ないんだ』と言うのです。これは安倍首相はヤル気になっていると思いました」
こう語るのは、特定失踪者問題調査会の荒木和博代表だ。
このところ、日朝交渉が急展開を見せている。7月1日に北京で開かれた今年3回目の日朝政府間協議で、北朝鮮側は30人規模のメンバーからなる「日本人特別調査委員会」を立ち上げるとし、その概要を日本側に伝えた。拉致被害者及び行方不明者、在日朝鮮人の日本人妻、残留日本人、日本人の遺骨などに分けて、北朝鮮国内のすべての日本人を対象にするという。
日本政府関係者が語る。
「委員長に、北朝鮮の秘密警察にあたる国家安全保衛部の徐大河副部長が選ばれたことで、北朝鮮の本気度が分かりました。徐大河は'02年の小泉首相訪朝の際の、いわば『裏方ナンバー2』で、金正日総書記に直結した人物でした。当時の責任者だった柳敬同副部長は'11年に粛清されたので、いまは実質上、対日交渉を仕切っているキーパーソンと言えます」
日本で徐大河をよく知る人物がいる。「金正日の料理人」藤本健二氏だ。その藤本氏が証言する。
「ある時、金正日総書記が最高幹部たちを集めた宴会で、『徐大河を呼べ』と命じた。駆けつけた徐大河は、金総書記の前で深くお辞儀し、酒を一気飲みした。その後、われわれ秘書室のテーブルにもやって来て、一人ひとりにワインを注いで挨拶した。徐大河と一緒にワインを飲んだ私は、目力が強く、慌てて巻いたと思われるネクタイが似合わない男だという印象を持った。後で通訳が私に、『徐大河は今後間違いなく偉くなるから覚えておけよ』と呟いた」
藤本氏によれば、'12年7月に藤本氏が訪朝し、金正恩第一書記とランチを共にした時も、徐大河副部長が手配したという。
「2年前、私は北朝鮮に行けば暗殺されると恐れたが、徐大河副部長が国防委員会名義の『招聘状』を出してくれて、平壌でも国家安全保衛部が万全の警護を敷いてくれた。ランチの席で、私は金正恩第一書記に、『日本人拉致被害者を帰国させてほしい』と書いた直訴文を読み上げた。それを金第一書記が徐大河副部長に渡し、『然るべき時期にお前が責任者となって日本との拉致問題を解決しろ』と命じたのだ。だから今回は、北朝鮮で生存している拉致被害者たちの帰国が期待できる」
本誌は、短時間ながら北朝鮮高官に、事情を聞くことに成功した。
現在、日本政府が拉致被害者に認定しているのは、横田めぐみさんら17人(うち蓮池薫さんら5人は帰国)である。また、特定失踪者問題調査会によれば、約850人の日本人失踪者が、北朝鮮による拉致の可能性があるという。
日本人が拉致した日本人?
―一体何人の日本人拉致被害者が北朝鮮に生存していて、無事帰国がかなうのか?
高官 前回'02年の時に、生存者5人を帰国させたではないか。いくらくまなく調べたって、それより多いことはないだろう。
―再調査と言うものの、すでに生存者は分かっているのではないか?
高官 日本との交渉は、行動対行動が原則だ。その意味で、再調査という「手続き」は重要だ。
―生存者がいるなら、'02年の時になぜ全員出さなかったのか?
高官 日本との交渉は、行動対行動が原則と言ったろう。あの時、生存している(蓮池薫さんら)5人を日本へ一時帰国させるが、すぐにわが国へ戻すという約束だった。それを日本側が一方的に約束を違えたのだから、われわれもそこから動く理由はなかった。
―再調査後に発表される拉致被害者の生存者は、どういう人物なのか?
高官 日本人拉致被害者というのは、わが国の特殊機関が拉致した者だけでなく、日本人が勝手に拉致した者たちもいるのだということを忘れてはならない。
このように本誌が接触した高官は、生存している日本人拉致被害者が複数いて、かつ「行動対行動」の原則に基づいて日朝交渉が進展すれば、日本に帰国させることを示唆したのだった。
ところで、「日本人が勝手に拉致した者」とは、よど号グループが関わった犯行を指すものと思われる。
よど号グループとは、1970年3月に、赤軍派グループ9人が日航機『よど号』をハイジャックして平壌に亡命した事件である。9人のうち5人はすでに死亡し、現在は、小西隆裕、魚本公博、若林盛亮、赤木志郎の4被疑者が平壌に在住している。
警視庁関係者が語る。
「いまでも警視総監が交代する時には、総監引き継ぎ式で『よど号ハイジャック事件を必ず解決します』と宣言する習慣があり、よど号犯の逮捕は警視庁の悲願です。日朝政府間交渉でも一貫して、4被疑者の引き渡しを北朝鮮側に求めています。これまで分かっているだけで、よど号犯とその妻たちは、石岡亨さん、松木薫さん、有本恵子さんの3人をヨーロッパで拉致しているのです」
石岡、松木、有本の3氏は、1980年5月から'83年7月にかけて、ヨーロッパで忽然と姿を消した。
警視庁の捜査によれば、よど号グループは、日本人の仲間を増やす目的で、'80年5月、スペインのマドリードに滞在していた北海道出身の石岡さん(当時22歳)と、熊本県出身の松木さん(当時26歳)に接触した。実際に接触したのは、'95年に北朝鮮で死亡した田宮高麿被疑者の妻・森順子被疑者と、若林被疑者の妻・若林佐喜子被疑者の二人で、「共産圏を旅しないか」と言って誘ったという。
また、'83年7月には、魚本被疑者らが、ロンドンに留学中だった有本さん(当時23歳)に接触。「マーケットリサーチのアルバイトを紹介する」として、北朝鮮に連れ込んだ。
「死亡した」とされた3人
北朝鮮側は、'02年に小泉首相が訪朝した際、この3人が北朝鮮に入国したことを認め、次のように日本側に報告している。
「石岡亨と有本恵子は、'85年12月に結婚。翌年に長女が生まれたが、'88年11月4日に、ガス中毒で一家全員が死亡した。'95年8月の洪水で遺体は流失した。松木薫は、'96年8月23日に自動車事故で死亡した」
'02年9月と'04年11月には、北朝鮮側が「松木薫の遺骨」なるものを日本側に提供した。だが、いずれもDNA鑑定の結果、松木さんのものではないことが判明した。つまり3人とも、いまに至るまで「死亡」を裏付ける証拠や証言は出てきていないのである。
石岡亨さんに至っては、日本政府が有力な生存情報を得ているという。前出の日本政府関係者が明かす。
「しばらく前に、ある在日朝鮮人が訪朝した際、向こうの招待所(宿泊施設)の中庭でタバコを吸っていたところ、おもむろに男性が近づいてきて、『日本のタバコをもらえませんか?』と日本語で声をかけてきたのだそうです。在日朝鮮人は驚いて、タバコを1本渡し、二人で吸いながらしばし雑談を交わした。その中で、その男性が『私は北海道出身なんです』と告白したというのです。この在日朝鮮人が帰国後、通報を受けた政府機関が拉致被害者の写真と照合したところ、石岡さんらしいことが判明しました」
本誌は、改めてこの3人の家族に話を聞いた。
まず、有本さんの母親の嘉代子さんは、次のように心情を吐露した。
「石岡亨さんが日本の家族に出した手紙で、恵子と石岡さん、それに松木さんが北朝鮮在住であることが判明しました。恵子を誘拐した八尾恵さん(よど号乗っ取り犯の一人で服役後、'11年に死去した柴田泰弘氏の元夫人)が私たちに証言したのは、コペンハーゲンで恵子に、会社社長と偽って魚本公博を紹介し、魚本とキム・ユチョルという工作員が恵子を北朝鮮に連れて行ったということです。
八尾さんは帰国し、'70年代末から'80年代前半にかけて彼女たちが未婚女性を連れてくる『日本人獲得作戦』を実施したと証言しましたが、詳細は語ってくれませんでした。そして石岡さんと松木さんを北朝鮮に連れて行った森さんと若林佐喜子さんは、いまだ北朝鮮にいます。そのため、今回の日朝交渉では、よど号犯を早く帰国させて、真相究明を図ってほしいし、安倍政権にもそのようにお願いしています」
八尾恵氏は、後の本人の供述によれば、'84年に田宮高麿から「日本人獲得指令」を受けて帰国。横須賀市でスナックを経営していたが、'88年5月に逮捕され、翌月略式起訴となった。本誌は、改めて話を聞こうと行方を追ったが、残念ながら連絡を取ることはかなわなかった。
次に松木薫さんの弟である松木信宏氏に話を聞いた。
「よど号の乗っ取り犯たちは、拉致被害者ではなく拉致加害者なわけです。そのため、あくまでも拉致被害者とは別個に、北朝鮮側に引き渡しをさせるべきです。私の兄も含めて、よど号犯たちに拉致された被害者たちが帰国できることを願っています」
石岡亨さんの兄・石岡章氏が語る。
「(日経新聞が7月4日、10日付で報じた)生存している拉致被害者リストを日本政府が受け取ったという話が気になって、内閣府に確認しました。そうしたら、『そのようなものは存在しません』と言われました。様々な情報が飛び交っているようですが、いまは推移を見守っているところです」
よど号犯を直撃取材
本誌は、こうした日朝交渉や拉致被害者たちの声を受けて、7月9日に改めて平壌の若林盛亮被疑者に電話取材を行った。
―松木、石岡、有本の3人は北朝鮮で生存しているのか?
若林 それはわれわれの関知するところではない。
―八尾恵さんは、魚本と共謀してヨーロッパで有本恵子さんを拉致したと証言しているではないか。
若林 八尾さんがそのように証言していることは承知しているが、デタラメな話だ。魚本はその現場にいなかったし、そもそもその時期にヨーロッパへなど行っていない。
―あなたたちは、日本人拉致に一切関わっていないというのか?
若林 そうだ。まったくの冤罪だ。よど号のハイジャックに関しては、実際にやったことだし、罪を認める。だが、やってもいない日本人拉致の容疑によって逮捕状が出され、日本に引き渡されるのはお断りだ。
―日本に帰国する意思はあるのか?
若林 帰国する意思はあるし、拉致問題に関する再調査や事情聴取を受けることもやぶさかではない。だが、あくまでも拉致問題解明への協力であって、われわれへの逮捕状を認めるわけにはいかない。
―北朝鮮は7月4日に、日本人に関する特別調査委員会を発足させたが、調査委員会からあなたたちへの聴取や帰国命令はあったのか。
若林 何も受けていない。私たちはあくまでも政治亡命者であり、その帰国に関しては、本人たちの意思を尊重するのが原則だ。私たちの意思とは関係なく帰国させることはないはずだ。
若林被疑者はこのように、日本人拉致に関しては全面否定した。
だが、日朝両政府は足並みを揃えて、次にコマを進めている。
「調査委員会が第1回目の調査結果の発表を予定している9月初旬に、拉致被害者の生存者が公表されれば、安倍首相の性格から言って、直ちに訪朝し、自ら手を引いて連れ帰るでしょう。11月には横田めぐみさんの父親・滋さんが82歳の誕生日を迎え、孫のウンギョンさん一家を日本へ呼ぶかもしれません。安倍首相は、来年7月頃の日朝国交正常化を念頭に置いています」(前出・日本政府関係者)
今秋に一人でも多くの日本人拉致被害者が帰国することを期待したい。
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//memo
もす、事が成れば、支持率は言うに及ばず国の最高法規まで手が届きそう…
うん、あっしらさんが言っていたのはこれのことかな。
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